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Systemwalker Operation Manager  リファレンス集
FUJITSU Software

22.2 ジョブ実行制御の終了コード

ジョブ実行制御が出力するジョブの終了コードには、ジョブの種類によって、以下に示す値が設定されます。

ジョブの種類

ジョブの終了コード

バッチファイル【Windows版】/シェルスクリプト【UNIX版】

バッチファイル【Windows版】/シェルスクリプト【UNIX版】の復帰コード

プログラム

プログラムの復帰コード

業務手続き言語(JCL)

各ステップの最大値/最終ステップの終了コード

なお、ジョブの実行が中断された場合、ジョブの終了コードには、特別な値が設定されます。ジョブが中断した原因、および中断時に設定されるジョブの終了コードを以下に示します。

【Windows版/UNIX版】

ジョブが中断した原因

終了コード

  • JCLでのネットワークジョブ実行において、ネットワークジョブ制御コマンド(注1)の指定形式に誤りがありました。または、ネットワークジョブにおいて、ジョブ実行制御の内部処理でエラーが発生しました。

  • 分散実行キューに投入されたジョブが、実行サーバ(スケジュールサーバとは異なるリモートのホスト)で起動された場合、以下のいずれかのエラーが発生しました。

    • 入力ファイルが存在しない

    • 出力ファイルが存在しない

  • ネットワークジョブの投入先がWindows版サーバの場合、デスクトップヒープの枯渇が発生している可能性があります(注2)。

0x40000008

JCLでのネットワークジョブ実行において、ジョブステップに関する制御文(注3)の指定形式に誤りがありました。

0x40000012

  • ネットワークジョブにおいて、リモートサーバ上でのジョブ投入処理でエラーとなりました。

  • 分散実行キューに依頼ホストを指定したジョブが投入されたため、実行依頼を拒否しました。

  • スケジュールサーバ、または、実行サーバのディスク容量が不足しています。

0x40000016

ネットワークジョブの実行時に、スケジュールサーバから実行依頼サーバへの依頼において下位バージョンではサポートされていない機能を使用しています。そのため、拡張機能をサポートしていない下位バージョンのサーバに接続できないエラーが発生しました。

0x40000020

ネットワークジョブにおいて、リモートサーバ上でのジョブ投入処理でエラーとなりました。ジョブの実行ユーザは実行ユーザ制限リストによって制限されています。

0x40000024

  • ネットワークジョブにおいて、回線エラー、相手サーバダウンなど、ジョブの続行が不可能になりました。

  • 分散実行キューに投入されたジョブが、実行サーバ(スケジュールサーバとは異なるリモートのホスト)で起動された場合、以下のいずれかのエラーが発生しました。

    • 入出力ファイルの転送処理中にネットワーク系のエラーが発生

    • 入出力ファイルの転送処理中にシステムエラーが発生

  • スケジュールサーバ、または、実行サーバのディスク容量が不足しています。

0x40000132

画面上からの操作、qdelコマンド、ジョブ削除APIのいずれかにより、ジョブが強制終了されました。

0x40000222

打ち切り時間到来(ジョブ実行経過時間の到来)により、ジョブが強制終了されました。

0x40000322

JCLでのジョブ実行において、ジョブステップに指定された実行ファイルが存在しません。

0x40000806

【Windows版】

  • ジョブ所有者の権限でジョブ実行する機能が有効な場合に、ジョブ実行時のユーザ認証処理でエラーとなりました(注4)。

  • 分散実行ジョブ、ネットワークジョブにおいてリモートサーバ上での認証処理でエラーとなりました。

【UNIX版】

  • 実行サーバがWindows版のネットワークジョブにおいて、実行サーバ側でジョブ所有者の権限でジョブを実行する機能が指定されているため、ジョブが異常終了しました。

  • 分散実行ジョブ、ネットワークジョブにおいてリモートサーバ上での認証処理でエラーとなりました。

0x40000913

ジョブ実行制御の処理において、ジョブを続行することができないエラーが起きました。

0x40000999

注1)

以下のコマンドになります。

  • connect

  • send

  • execute

  • receive

  • disconnect

2)

Windows Server 2003以降の場合は、OS起動後最初のデスクトップヒープ不足が発生した時点で、以下のイベントがイベントログに出力されます。

種類 : 警告
ソース : Win32k
イベント ID : 243
説明 : デスクトップ ヒープの割り当てに失敗しました。

3)

以下の制御文になります。

  • file

  • exec

4)

以下の原因が考えられます。

  • ジョブを所有者の権限で実行するために必要な設定がされていない。

    必要な設定については、“Systemwalker Operation Manager 解説書”を参照してください。

  • ドメインコントローラ(PDC、BDC)が停止または再起動された。

  • Windowsインターネットネームサービス(WINS)が正常に動作していない。

【Windows版】

ジョブが中断した原因

終了コード

ユーザアプリケーションが不当なメモリにアクセスしました。

0xC0000005

ユーザアプリケーションにおいて0除算が行われました。

0xC0000094

ユーザアプリケーションの実行に必要なDLLが見つかりません(必要なDLLのパスがPATH環境変数に存在しません)。

0xC0000135

ユーザアプリケーションの実行に必要なDLLの初期化処理に失敗しました。デスクトップヒープの枯渇が発生している可能性があります(注1)。

0xC0000142

1)

Windows Server 2003以降の場合は、OS起動後最初のデスクトップヒープ不足が発生した時点で、以下のイベントがイベントログに出力されます。

種類 : 警告
ソース : Win32k
イベント ID : 243
説明 : デスクトップ ヒープの割り当てに失敗しました。

オンライン業務の実行が中断された場合は、以下に示すジョブの終了コードが設定されます。

終了コード

オンライン業務は正常に終了しました。

0

Interstageが導入されていないため、オンライン業務の起動に失敗しました。

1

オンライン業務起動環境の初期化処理中に、Interstageにおいてエラーが発生し、オンライン業務の起動に失敗しました。

2

オンライン業務の起動処理中に、Interstageにおいてエラーが発生し、オンライン業務の起動に失敗しました。

3

オンライン業務の監視処理中に、Interstageにおいてエラーが発生し、オンライン業務の監視を中断しました。

4

オンライン業務の停止処理中に、Interstageにおいてエラーが発生し、オンライン業務の停止に失敗しました。

5

オンライン業務は異常終了しました。

6

オンライン業務が起動される前に、強制停止されました。

256

  • ネットワークジョブにおいて、回線エラー、相手サーバダウンなど、ジョブの続行が不可能になりました。

  • スケジュールサーバ、または、実行サーバのディスク容量が不足しています。

0x40000132

実行経過時間制限値を超えたか、ジョブ実行中に打ち切り時刻を迎えたため、オンライン業務は強制停止されました。

0x40000322

システムエラーが発生し、オンライン業務の起動に失敗しました。

0x40000999