ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Operation Manager  リファレンス集
FUJITSU Software

22.1 ジョブスケジューラの終了コード

ジョブの終了コードのうち、201~256までの値はジョブスケジューラで設定されています。ジョブスケジューラが返すジョブの終了コードとその意味を以下に示します。

ポイント

201~256以外の終了コード、および201~256内でも未使用の終了コードはOperation Managerが設定した値ではなく、ジョブ自身、すなわちジョブのコマンド欄に登録したコマンド、バッチファイル、シェルスクリプトなどが出力した値です。コマンド、バッチファイル、シェルスクリプトなど、ジョブ自身を調査してください。

また、ジョブとして登録したコマンド、バッチファイル、シェルスクリプトなどの終了コードが201~256とならないように考慮してください。ジョブ自身の復帰値として201~256が使用された場合、終了コードがジョブ自身で設定された値か、ジョブスケジューラが設定した値かの区別がつきにくくなります。なお、ジョブ自身の復帰値が255以上の場合は255として扱われます。

ジョブスケジューラが設定するジョブの終了コードとその意味

【Windows版】

終了コード

201~231

ジョブが異常終了しました。

232~238

未使用(ジョブスケジューラで予約)。

239

ジョブを実行中にジョブスケジューラサービスが停止しました。(注1)

240~241

未使用(ジョブスケジューラで予約)。

242

ジョブネットの複写起動に失敗しました。

243~244

(ジョブ実行制御に依頼した)ジョブの実行に失敗しました。

245

可変パラメタ、ジョブ定義変数、またはジョブネット変数の値に使用不可文字が含まれています。
または、ジョブの標準出力ファイル名/標準エラー出力ファイル名がフルパスで指定されていません。

246

可変パラメタ、ジョブ定義変数、またはジョブネット変数を置き換えた結果、文字列長の上限を超えました。
または、ジョブネット変数が、保持できる上限数640個を超えました。

247

ジョブ定義変数情報またはジョブネット変数の読み込みまたは書き込みに失敗しました。

248

OR条件の待ち合わせで、複数の先行ジョブのうち他のジョブが正常終了して後続ジョブが起動されたため、条件に該当せずにジョブが終了しました。

249

OR条件の待ち合わせで、複数の先行ジョブのうち他のジョブが異常終了し、条件判定ができなくなったためジョブが終了しました。

250

指定されたジョブが存在しません。

251~254

未使用(ジョブスケジューラで予約)。

255

ジョブの終了コードが 256以上です。(注3)

256

ジョブが強制終了されました。

【UNIX版】

終了コード

201~231

[ジョブ実行制御属性の場合]

  ジョブが異常終了しました。

[旧バージョン互換(旧・標準)属性の場合]

  ジョブがシグナルで終了しました。終了コードは、“200+シグナル番号”です。ただし、終了コード201、213、218、224、226および227はジョブスケジューラに無視されます。

232~237

未使用(ジョブスケジューラで予約)。

238

ジョブネット管理者の権限設定(initgroupsシステムコール)が失敗しました。

239

ジョブを実行中にジョブスケジューラデーモンが停止しました。(注1)

240~241

未使用(ジョブスケジューラで予約)。

242

ジョブネットの複写起動に失敗しました。

243~244

ジョブの実行に失敗しました。

245

可変パラメタ、ジョブ定義変数、またはジョブネット変数の値に使用不可文字が含まれています。
または、ジョブの標準出力ファイル名/標準エラー出力ファイル名がフルパスで指定されていません。

246

可変パラメタ、ジョブ定義変数、またはジョブネット変数を置き換えた結果、文字列長の上限を超えました。
または、ジョブネット変数が、保持できる上限数640個を超えました。

247

ジョブ定義変数情報またはジョブネット変数の読み込みまたは書き込みに失敗しました。

248

OR条件の待ち合わせで、複数の先行ジョブのうち他のジョブが正常終了して後続ジョブが起動されたため、条件に該当せずにジョブが終了しました。

249

OR条件の待ち合わせで、複数の先行ジョブのうち他のジョブが異常終了し、条件判定ができなくなったためジョブが終了しました。

250

ジョブネット管理者の情報取得(getpwnamシステムコール)が失敗しました。なお、旧バージョン互換(旧・標準)属性以外の時に、指定されたジョブが存在しなかった場合があります。(注2)

251

ジョブネット管理者の権限設定(setgidシステムコール)が失敗しました。

252

ジョブネット管理者の権限設定(setuidシステムコール)が失敗しました。

253

ジョブに指定されたディレクトリへの移動(chdirシステムコール)が失敗しました。

254

ジョブの起動(execvpシステムコール)が失敗しました。

255

ジョブの起動(forkシステムコール)が失敗しました。
旧バージョン互換(旧・標準)属性以外の場合、ジョブの終了コードが 256以上です。(注3)

256

ジョブが強制終了されました。

注1)

ジョブの実行中にバックアップを行い、その情報をリストアした場合、実行中だったジョブは終了コード239の異常終了となります。

注2)

旧バージョン互換(旧・標準)属性以外の時にジョブが存在しなかった場合は、ジョブの前回履歴シートにエラーメッセージが出力されます。

注3)

実際の終了コードが 256以上の場合は、ジョブの履歴表示ウィンドウで以下のように表示されます。

・・・ended code=255.(実際の終了コード)