記述形式
jobschoperate control -prj [プロジェクト名] [-sys サブシステム番号] (注) |
“ [-sys サブシステム番号]”はSystemwalker Operation Manager EEのオプションです。
機能説明
プロジェクト内のジョブネットおよびグループを一括制御(すべて停止/すべて停止解除/すべて無効/すべて無効解除)します。
ただし、以下のジョブネットおよびグループは、停止/停止解除/無効/無効解除されず、操作の対象外となります。
グループ内のジョブネット
子ジョブネット/リングジョブネット(第2~5階層のジョブネット)
複写先ジョブネット
オプション
control
以下に示す4つの制御項目のうちどれか1つを指定します。
すべてのジョブネットおよびグループを停止中の状態にします。
すべてのジョブネットおよびグループの停止状態を解除します。
すべてのジョブネットおよびグループを無効状態にします。
すべてのジョブネットおよびグループの無効状態を解除します。
-prj プロジェクト名
指定されたプロジェクト内のジョブネットおよびグループを一括制御します。
ジョブネット/グループを一括操作する対象のプロジェクト名を指定します。jobschoperate コマンドの実行ユーザが操作できるプロジェクトのうち、ジョブネットが登録されているプロジェクトが1つしかない場合は、省略できます。
-sys サブシステム番号
複数サブシステム運用をしているシステムで、操作対象のサブシステムを指定するためのオプションです。操作対象とするサブシステム番号を、0から9の範囲で指定します。このオプションを省略した場合、サブシステム番号0が操作対象となります。
ジョブネット/グループの状態と操作の関係
操作対象の状態と操作可否の関係を以下に示します。
ジョブネット
操作 | |||||
---|---|---|---|---|---|
停止 | 停止解除 | 無効 | 無効解除 | ||
ジ | 正常終了 | ○ | △ | ○ | △ |
疑似正常 | ○ | △ | ○ | △ | |
異常終了 | ○ | △ | ○ | △ | |
強制終了 | ○ | △ | ○ | △ | |
警告 | × | △ | × | △ | |
実行中/終了遅延 | × | △ | × | △ | |
実行待ち/開始遅延 | ○ | △ | ○ | △ | |
停止中 | △ | ○ | ○ | △ | |
無効状態 | × | △ | △ | ○ | |
確認済 | ○ | △ | ○ | △ | |
持ち越し | ○ | △ | ○ | △ |
○:操作できます ×:操作できません(WARNINGが出力されます) △:無視されます
グループ
操作 | |||||
---|---|---|---|---|---|
停止 | 停止解除 | 無効 | 無効解除 | ||
グ | 正常終了 | ○ | △ | ○ | △ |
疑似正常 | ○ | △ | ○ | △ | |
異常終了 | ○ | △ | ○ | △ | |
強制終了 | ○ | △ | ○ | △ | |
警告 | × | △ | × | △ | |
実行中 | × | △ | × | △ | |
実行待ち | ○ | △ | ○ | △ | |
停止中 | △ | ○ | ○ | △ | |
無効状態 | × | △ | △ | ○ | |
確認済 | ○ | △ | ○ | △ |
○:操作できます ×:操作できません(WARNINGが出力されます) △:無視されます
復帰値
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 操作対象すべてに操作できました。 ジョブネット/グループの状態と操作の関係で、一括操作の対象が「○:操作できます」または「△:無視されます」に該当し、「○:操作できます」の操作対象に対して、すべて操作されたことを示します。 |
1 | 操作対象の中に操作できないものがありました。
処理は中断されず、制御できるジョブネット/グループはすべて処理されます。複数のジョブネットおよびグループが制御できなかった場合においても、メッセージは1つだけ出力されます。 |
2 | エラーが発生しました。処理は中断されます。 |
コマンド格納場所
Windows | Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MpWalker.JM\bin |
Solaris | /usr/bin |
注意事項
本コマンドは、ジョブネットの操作をサーバに依頼するだけのものです。コマンドの実行が完了しても、サーバ側で、ジョブネットへの操作が完了していることを保証するものではありません。
そのため、本コマンドの完了後、しばらく経過してから、操作依頼された処理が実施される場合があります。
本コマンド入力後は、「jobschprint -n」および「jobschprint -x」コマンドを入力して、ジョブネットとグループの状態を確認してください。
操作対象のジョブネット/グループのうち、一つでも操作に成功した場合、監査ログの実行結果はSUCCESS(成功)になります。
実行結果/出力形式
復帰値0 : メッセージは出力されません。
復帰値1,2 : エラー内容は標準エラー出力に出力されます。
使用例
サブシステム1のプロジェクト“prj1”に対し、一括停止する場合の例
jobschoperate pause -prj prj1 -sys 1 |