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Systemwalker Operation Manager  活用ガイド
FUJITSU Software

1.12 ジョブネット情報を移行してから運用を開始するまでジョブネットの情報を無効化したい

運用中のサーバで使用しているジョブネット情報を別のサーバに移行する場合に、ジョブネット情報を移行してから運用を開始するまで、ジョブネットの情報を無効化する方法について説明します。

運用中のサーバで使用しているジョブネット情報をそのまま別サーバに移行した場合、元々動作していたジョブネット情報のスケジュールがそのまま有効となるため、定義されたスケジュールに従ってジョブネットが動作します。よって、移行したジョブネットを起動させないためには、ジョブネット情報を無効化する必要があります。

無効化して移行する作業の流れ

ジョブネット情報を別のサーバへ移行するのにエクスポート/インポート機能を利用します。

なお、V13.9.1以前の場合と、V16.0.0以降の場合で手順が異なります。それぞれの場合の手順を参照してください。

V13.9.1以前の場合

移行元サーバ上でエクスポートによって作成されたジョブネット定義CSVファイルを、移行先サーバへインポートする前に、Job Designerでジョブネット情報の編集を行います。Job Designerで、無効期限開始日(disablestart)、無効期限終了日(disableend)および状態(operate)を定義することで、移行先サーバ上でジョブネットの情報を無効化することができます。

V16.0.0以降の場合

移行元サーバ上でエクスポートによって作成されるジョブネット定義CSVファイルに、ジョブネットやジョブの状態(停止/無効)を出力できます。そのため、エクスポート前に、移行元サーバで対象のジョブネットやジョブを無効化しておくことで、無効状態を保持したまま移行先サーバへインポートすることができます。

手順(V13.9.1以前の場合)

  1. 移行元サーバでエクスポート

    移行元サーバに接続し、[Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの[業務選択]ウィンドウで、エクスポート対象範囲を選択し、[ファイル]メニュー-[エクスポート]を選択します。

    [Systemwalker Operation Manager エクスポート]ウィンドウで、エクスポート先のディレクトリを指定し、[OK]をクリックします。

    →指定したディレクトリ配下に、CSVファイルが作成されます。

  2. Job Designerでジョブネット情報を編集

    Job Designerを起動し、1.で作成したジョブネット定義CSVファイルを読み込んで、以下のジョブネット情報を設定します。

    • 無効期限開始日(disablestart)

    • 無効期限終了日(disableend)

    • 状態(operate)

    以下に、それぞれの定義について概要を示します。

    定義名

    概要

    備考

    disablestart(無効期限開始日)/ disableend(無効期限終了日)

    ジョブネットを運用しない期間を“YYYY,MM,DD”の形式で指定します。

    無効期限開始日を省略した場合、即日から無効期限終了日まで無効となります。

    無効期限終了日を省略した場合、無効期限開始日以降、無効となります。

    無効期限開始日、無効期限終了日共に省略した場合は、すべての日が有効となります。

    なし

    operate(状態)

    操作による停止または無効の状態を表します。

    省略した場合、登録時は実行待ち状態になり、変更時は状態の変更はされません。

    PAUSE

    停止中

    DISABLE

    無効状態

    NONE

    実行待ち

    本定義はV13.3.0以降で指定できます。それより前のバージョンでは指定できません。

  3. 移行先サーバへインポート

    2.で保存したジョブネット定義CSVファイルを移行先サーバへ転送します。

    移行先サーバに接続し、[Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの[業務選択]ウィンドウで、インポート先のプロジェクトを選択し、[ファイル]メニュー-[インポート]を選択します。

    [Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウで、インポート対象のジョブネット定義CSVファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックします。

    →選択したプロジェクト配下に、定義情報がインポートされます。


手順(V16.0.0以前の場合)

  1. ジョブネットの無効化

    移行元サーバに接続し、対象のジョブネットを無効状態にしておきます。

  2. 移行元サーバでエクスポート

    移行元サーバの[Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの[業務選択]ウィンドウで、エクスポート対象範囲を選択し、[ファイル]メニュー-[エクスポート]を選択します。

    [Systemwalker Operation Manager エクスポート]ウィンドウで、エクスポート先のディレクトリと[停止/無効の状態を出力する]を指定し、[OK]をクリックします。

    →指定したディレクトリ配下に、ジョブネットの状態(operateオペランドの値)が出力されたCSVファイルが作成されます。

  3. 移行先サーバへインポート

    2.で保存したジョブネット定義CSVファイルを移行先サーバへ転送します。

    移行先サーバに接続し、[Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの[業務選択]ウィンドウで、インポート先のプロジェクトを選択し、[ファイル]メニュー-[インポート]を選択します。

    [Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウで、インポート対象のジョブネット定義CSVファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックします。

    →選択したプロジェクト配下に、定義情報がインポートされます。


    マニュアルの参照先

    Systemwalker Operation Manager 使用手引書または運用ガイド “定義情報をインポート/エクスポートする”“ジョブネットを操作する”
    Systemwalker Operation Manager Job Designer説明書 操作編またはJob Designer ユーザーズガイド