運用中のサーバで使用しているジョブネット情報を別のサーバに移行する場合に、ジョブネット情報を移行してから運用を開始するまで、ジョブネットの情報を無効化する方法について説明します。
運用中のサーバで使用しているジョブネット情報をそのまま別サーバに移行した場合、元々動作していたジョブネット情報のスケジュールがそのまま有効となるため、定義されたスケジュールに従ってジョブネットが動作します。よって、移行したジョブネットを起動させないためには、ジョブネット情報を無効化する必要があります。
ジョブネット情報を別のサーバへ移行するのにエクスポート/インポート機能を利用します。
なお、V13.9.1以前の場合と、V16.0.0以降の場合で手順が異なります。それぞれの場合の手順を参照してください。
移行元サーバ上でエクスポートによって作成されたジョブネット定義CSVファイルを、移行先サーバへインポートする前に、Job Designerでジョブネット情報の編集を行います。Job Designerで、無効期限開始日(disablestart)、無効期限終了日(disableend)および状態(operate)を定義することで、移行先サーバ上でジョブネットの情報を無効化することができます。
移行元サーバ上でエクスポートによって作成されるジョブネット定義CSVファイルに、ジョブネットやジョブの状態(停止/無効)を出力できます。そのため、エクスポート前に、移行元サーバで対象のジョブネットやジョブを無効化しておくことで、無効状態を保持したまま移行先サーバへインポートすることができます。
手順(V13.9.1以前の場合)
移行元サーバでエクスポート
移行元サーバに接続し、[Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの[業務選択]ウィンドウで、エクスポート対象範囲を選択し、[ファイル]メニュー-[エクスポート]を選択します。
[Systemwalker Operation Manager エクスポート]ウィンドウで、エクスポート先のディレクトリを指定し、[OK]をクリックします。
→指定したディレクトリ配下に、CSVファイルが作成されます。
Job Designerでジョブネット情報を編集
Job Designerを起動し、1.で作成したジョブネット定義CSVファイルを読み込んで、以下のジョブネット情報を設定します。
無効期限開始日(disablestart)
無効期限終了日(disableend)
状態(operate)
以下に、それぞれの定義について概要を示します。
定義名 | 概要 | 備考 |
---|---|---|
disablestart(無効期限開始日)/ disableend(無効期限終了日) | ジョブネットを運用しない期間を“YYYY,MM,DD”の形式で指定します。 無効期限開始日を省略した場合、即日から無効期限終了日まで無効となります。 無効期限終了日を省略した場合、無効期限開始日以降、無効となります。 無効期限開始日、無効期限終了日共に省略した場合は、すべての日が有効となります。 | なし |
operate(状態) | 操作による停止または無効の状態を表します。 省略した場合、登録時は実行待ち状態になり、変更時は状態の変更はされません。 PAUSE 停止中 DISABLE 無効状態 NONE 実行待ち | 本定義はV13.3.0以降で指定できます。それより前のバージョンでは指定できません。 |
移行先サーバへインポート
2.で保存したジョブネット定義CSVファイルを移行先サーバへ転送します。
移行先サーバに接続し、[Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの[業務選択]ウィンドウで、インポート先のプロジェクトを選択し、[ファイル]メニュー-[インポート]を選択します。
[Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウで、インポート対象のジョブネット定義CSVファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックします。
→選択したプロジェクト配下に、定義情報がインポートされます。
手順(V16.0.0以前の場合)
ジョブネットの無効化
移行元サーバに接続し、対象のジョブネットを無効状態にしておきます。
移行元サーバでエクスポート
移行元サーバの[Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの[業務選択]ウィンドウで、エクスポート対象範囲を選択し、[ファイル]メニュー-[エクスポート]を選択します。
[Systemwalker Operation Manager エクスポート]ウィンドウで、エクスポート先のディレクトリと[停止/無効の状態を出力する]を指定し、[OK]をクリックします。
→指定したディレクトリ配下に、ジョブネットの状態(operateオペランドの値)が出力されたCSVファイルが作成されます。
移行先サーバへインポート
2.で保存したジョブネット定義CSVファイルを移行先サーバへ転送します。
移行先サーバに接続し、[Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの[業務選択]ウィンドウで、インポート先のプロジェクトを選択し、[ファイル]メニュー-[インポート]を選択します。
[Systemwalker Operation Manager インポート]ウィンドウで、インポート対象のジョブネット定義CSVファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックします。
→選択したプロジェクト配下に、定義情報がインポートされます。
マニュアルの参照先 Systemwalker Operation Manager 使用手引書または運用ガイド “定義情報をインポート/エクスポートする”“ジョブネットを操作する” |