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Interstage Application Server V13.0.0 チューニングガイド
FUJITSU Software

C.1 configファイル

■概要

configファイルは、OTSシステム起動時に反映される情報を管理している定義ファイルです。

注意

  • configファイルの修正を反映させるには、OTSシステムを再起動する必要があります。

  • 本ファイルで編集した値をInterstage管理コンソールから参照するためには、Interstage管理コンソールを再起動する必要があります。Interstage管理コンソールの起動・停止方法は、“運用ガイド(基本編)”の“Interstage管理コンソールによるInterstage運用”-“Interstage管理コンソールの起動・停止”を参照してください。


■ファイル名

configファイルは、インストール時に、以下に格納されます。

(インストールパスはデフォルト)

C:\Interstage\ots\etc\config

(インストールパスはデフォルト)

/opt/FSUNots/etc/config

/opt/FJSVots/etc/config

■ファイル内情報

◆形式:

キー名=設定値

◆設定例

OBSERVE_CYCLE_TIME=6 (注)
TRAN_TIME_OUT=300
2PC_TIME_OUT=60
COM_RETRY_TIME=2 (注)
COM_RETRY_MAX=3 (注)
RECOVER_RETRY_TIME=30 (注)
RECOVER_RETRY_MAX=60 (注)
RESOURCE_TRANMAX=5
OTS_TRACE_SIZE=4096 (注)
RESOURCE_TRACE_SIZE=4096 (注)
RECOVERY_TRACE_SIZE=4096 (注)
OBSERVE_TRACE_SIZE=4096 (注)
DATABASE_RETRY_TIME=5 (注)
DATABASE_RETRY_MAX=5 (注)
MEM_RETRY_TIME=5 (注)
MEM_RETRY_MAX=5 (注)
RSCSTOP_CHECK_COUNT=100 (注)
OTS_VERSION=5 (注)
TRACE_MODE=1
TRACE_LEVEL=1
JAVA_VERSION=14
PATH=

インストール時に作成されたconfigファイルには、該当項目は記載されていません。項目を指定すると、値は有効となりますが、省略値から変更しないことを推奨します。

ポイント

  • タイムアウトの詳細については、“OLTPサーバ運用ガイド”を参照してください。

  • configファイルの項目は、すべて省略可能です。省略時は、省略値が有効となります。


◆キー一覧

キー

意味

OBSERVE_CYCLE_TIME

監視周期の指定

TRAN_TIME_OUT

トランザクションタイムアウト検出時間の指定

2PC_TIME_OUT

フェーズ間タイムアウト検出時間の指定

COM_RETRY_TIME

トランザクション処理エラー時のリトライ間隔指定

COM_RETRY_MAX

トランザクション処理リトライ上限回数の指定

RECOVER_RETRY_TIME

OTSシステムリカバリ処理リトライ間隔指定

RECOVER_RETRY_MAX

OTSシステムリカバリ処理リトライ上限回数の指定

RESOURCE_TRANMAX

1リソース管理プログラムのトランザクションの最大多重度

OTS_TRACE_SIZE

OTSシステムのトレースログサイズ指定

RESOURCE_TRACE_SIZE

リソース管理プログラムのトレースログサイズ指定

RECOVERY_TRACE_SIZE

リカバリプロセスのトレースログサイズ指定

OBSERVE_TRACE_SIZE

監視プロセスのトレースログサイズ指定

DATABASE_RETRY_TIME

データベースシステムアクセスのリトライ間隔指定

DATABASE_RETRY_MAX

データベースシステムアクセスのリトライ上限回数指定

MEM_RETRY_TIME

OTSシステム処理中のエラーでのリトライ間隔指定

MEM_RETRY_MAX

OTSシステム処理中のエラーでのリトライ上限回数指定

RSCSTOP_CHECK_COUNT

通常停止からのトランザクション待ち合わせ回数指定

OTS_VERSION

OTSのバージョン

JAVA VERSION

今版では使用しません。無視してください。

PATH

今版では使用しません。無視してください。

TRACE MODE

今版では使用しません。無視してください。

TRACE LEVEL

今版では使用しません。無視してください。


◆キー詳細

OBSERVE_CYCLE_TIME:監視周期の指定

OTSシステムが監視を実施する周期(秒単位)を指定します。以下の点に注意して設定してください。

  • 本値に小さい値を設定すると、頻繁に監視が行われるため、システムのパフォーマンスが低下します。

  • 本値に大きい値を設定すると、監視の間隔が長くなるため、異常の検出が遅くなります。

指定可能な範囲は、1~60です。省略値は、5です。


TRAN_TIME_OUT:トランザクションタイムアウト検出時間の指定

データベース連携サービスがトランザクションタイムアウト(beginからcommitまで)を検出する時間(秒単位)を指定します。アプリケーションにおいてset_timeoutメソッドでタイムアウト時間を設定した場合は、アプリケーションの設定が有効となります。
指定可能な範囲は、1~2147483647です。省略値は、300です。


2PC_TIME_OUT:フェーズ間タイムアウト検出時間の指定

OTSシステムがトランザクションの2PC(2フェーズコミット)で、リソース管理プログラムにおいて1フェーズと2フェーズ間のタイムアウトを検出する時間(秒単位)を指定します。
指定可能な範囲は、1~2147483647です。省略値は、60です。

注意

CORBAサービスのクライアント側の無通信監視時間(CORBAサービスの動作環境ファイルのパラメタ“period_client_idle_con_timeout”の設定値×5)が“0”ではない場合、本値にはこの値よりも小さい値を設定してください。


COM_RETRY_TIME:トランザクション処理エラー時のリトライ間隔指定

トランザクション処理で通信異常などのエラーが発生した場合に、その通信をリトライする間隔(秒単位)を指定します。
指定可能な範囲は、1~600です。省略値は、2です。


COM_RETRY_MAX:トランザクション処理リトライ上限回数の指定

トランザクション処理で通信異常などのエラーが発生した場合に、その通信をリトライする上限回数を指定します。
指定可能な範囲は、1~2147483647です。省略値は、3です。


RECOVER_RETRY_TIME:OTSシステムリカバリ処理リトライ間隔指定

OTSシステムのリカバリ処理で通信異常などのエラーが発生した場合に、その通信をリトライする間隔(秒単位)を指定します。
指定可能な範囲は、1~600です。省略値は、30です。


RECOVER_RETRY_MAX:OTSシステムリカバリ処理リトライ上限回数の指定

OTSシステムのリカバリ処理で通信異常などのエラーが発生した場合に、その通信をリトライする上限回数を指定します。
指定可能な範囲は、1~2147483647です。省略値は、60です。


RESOURCE_TRANMAX:1リソース管理プログラムのトランザクションの最大多重度

1リソース管理プログラムのトランザクションの最大多重度を指定します。
指定可能な範囲は、1~2147483647です。省略値は、5です。

ポイント

OTSシステムのスレッド多重度と1リソース管理プログラムのトランザクションの最大多重度は、以下の関係を保つように設定してください。

OTSシステムのスレッド多重度 =< 1リソース管理プログラムのトランザクションの最大多重度

OTS_TRACE_SIZE:OTSシステムのトレースログサイズ指定

OTSシステムのトレースログサイズ(Kバイト単位)を指定します。
指定可能な範囲は、128~2147483647です。省略値は、4096(Kバイト)です。


RESOURCE_TRACE_SIZE:リソース管理プログラムのトレースログサイズ指定

リソース管理プログラムのトレースログサイズ(Kバイト単位)を指定します。
指定可能な範囲は、128~2147483647です。省略値は、4096(Kバイト)です。


RECOVERY_TRACE_SIZE:リカバリプロセスのトレースログサイズ指定

リカバリプロセスのトレースログサイズ(Kバイト単位)を指定します。
指定可能な範囲は、128~2147483647です。省略値は、4096(Kバイト)です。


OBSERVE_TRACE_SIZE:監視プロセスのトレースログサイズ指定

監視プロセスのトレースログサイズ(Kバイト単位)を指定します。
指定可能な範囲は、128~2147483647です。省略値は、4096です。


DATABASE_RETRY_TIME:データベースシステムアクセスのリトライ間隔指定

OTSシステムでのデータベースシステムへのアクセス時に、メモリ資源不足などのリトライ可能なエラーが発生した場合のリトライ間隔(秒単位)を指定します。
指定可能な範囲は、1~600です。省略値は、5です。


DATABASE_RETRY_MAX:データベースシステムアクセスのリトライ上限回数指定

OTSシステムでのデータベースシステムへのアクセス時に、メモリ資源不足などのリトライ可能なエラーが発生した場合にリトライする上限回数を指定します。
指定可能な範囲は、1~2147483647です。省略値は、5です。


MEM_RETRY_TIME:OTSシステム処理中のエラーでのリトライ間隔指定

OTSシステムの処理中に、メモリ資源不足などのリトライ可能なエラーが発生した場合のリトライ間隔(秒単位)を指定します。
指定可能な範囲は、1~600です。省略値は、5です。


MEM_RETRY_MAX:OTSシステム処理中のエラーでのリトライ上限回数指定

OTSシステムの処理中に、メモリ資源不足などのリトライ可能なエラーが発生した場合にリトライする上限回数を指定します。
指定可能な範囲は、1~2147483647です。省略値は、5です。


RSCSTOP_CHECK_COUNT:通常停止からのトランザクション待合せ回数指定

トランザクション処理中にリソース管理プログラムを通常停止し、トランザクション完了をOBSERVE_CYCLE_TIMEの監視同期に合わせた待合せ回数を指定します。
OBSERVE_CYCLE_TIME × RSCSTOP_CHECK_COUNT秒間、トランザクションの完了を待ち合わせ、時間内に完了しない場合は、リソース管理プログラムの停止を通常停止から強制停止に切り替えます。
指定可能な範囲は、1~2147483647です。省略値は、100です。


OTS_VERSION:OTSのバージョン

OTSのバージョンを指定します。通常、変更しないでください。
省略値は、5です。