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Interstage Application Server V13.0.0 チューニングガイド
FUJITSU Software

1.2.1 サーバ機能を使用する場合

Interstageの各機能を使用する場合のメモリ所要量について説明します。
以下を参照し、使用する製品に応じて、各機能のメモリ所要量を見積もってください。

注)Interstage HTTP Serverは、Interstageシングル・サインオンの認証基盤専用になりました。


機能: Interstage管理コンソール

メモリ所要量(単位:Mバイト)

備考

250.0 以上

機能: Interstage HTTP Server

メモリ所要量(単位:Mバイト)

備考


25.2 + (0.04 × m) + (0.12 × n) 以上


25.0 + (4.5 × n) 以上


8.0 + (3.0 × n) 以上

m: 環境定義ファイルで指定した最大リクエスト同時処理数(httpd.confファイルのThreadsPerChildディレクティブの設定値)
n: クライアントからのHTMLファイル同時アクセス数

HTMLファイルを複数クライアント同時アクセス時

機能: Interstage JMXサービス

メモリ所要量(単位:Mバイト)

備考

90.0 以上

270.0 以上

200.0 以上

機能: Interstage シングル・サインオン

メモリ所要量(単位:Mバイト)

備考

10.0 以上 (注1)

業務サーバ機能

10.0 以上 (注2)

認証サーバ機能

10.0 以上 (注3)

リポジトリサーバ機能

注1)
  運用に応じて以下の式で見積もった値を加算してください。(単位:バイト)

  • (2,400 + (ロール数 + ロールセット数 + (ロールセット数 × ロール数)) × 2,048以上) × パス定義数 + 業務サーバ数 × (2,000,000 + キャッシュサイズ × キャッシュ数)
      
    ロール数         : SSOリポジトリに定義した保護リソースの、チューニングを行う業務サーバのパス定義に設定したロールの総数
    ロールセット数  : SSOリポジトリに定義した保護リソースの、チューニングを行う業務サーバのパス定義に設定したロールセットの総数
    パス定義数      : SSOリポジトリに定義した保護リソースの、チューニングを行う業務サーバのパス定義の総数
    キャッシュサイズ: “G.4 業務サーバを構築する場合のチューニング”を参照してください。
    キャッシュ数     : “G.4 業務サーバを構築する場合のチューニング”を参照してください。

注2)
  セション管理を行わない場合は、運用に応じて以下の式で見積もった値を加算してください。(単位:バイト)

  • ((サイト定義数 × 1,024) + (パス定義数 × 1,024)) × 2
      
    サイト定義数: SSOリポジトリに定義したサイト定義の総数
    パス定義数 : SSOリポジトリのすべてのサイト定義に定義したパス定義の総数

  統合Windows認証を行う場合は、256Mバイトを加算してください。

  認証サーバ間連携を行う場合は、256Mバイトを加算してください。

注3)
  運用に応じて以下の式で見積もった値を加算してください。(単位:バイト)

  • ((ロール数 + ロールセット数 + ロールセット数 × ロール数) × 2,048以上) × 2
      
    ロール数       : SSOリポジトリに定義したロールの総数
    ロールセット数: SSOリポジトリに定義したロールセットの総数

  セション管理を行う場合は、上記の算出値に、以下の式から算出される値を加算してください。

  • 23,500,000 + ((同時にシングル・サインオンシステムを使用する利用者数 × (2,560 + α)) × 2)

    【α:拡張ユーザ情報】
    通知する拡張ユーザ情報の数に応じて、以下の値を加算する。
      通知する拡張ユーザ情報のサイズ × 2

  ユーザ情報を登録するディレクトリサービスにActive Directoryを使用し、シングル・サインオンの拡張スキーマを使用しない場合は、上記の算出値に、以下の式から算出される値を加算してください。

  • Active Directoryのロール/ロールセットに使用する属性の総数 × 524 × 2

機能: Interstage ディレクトリサービス

メモリ所要量(単位:Mバイト)

備考

340.0 以上 (注)

400.0 以上 (注)

217.0以上 (注)

スタンドアロン、またはデータベース共用で運用する場合

2.0 以上

エントリ管理コマンドを使用する場合

22.0 以上

60.0 以上

60.0 以上

エントリ管理ツールを使用する場合

m × n × 3
m: 1エントリの登録に使用したLDIFファイルのサイズ
n: 検索により通知されるエントリ数

エントリの検索時

注)
  リポジトリを複数作成して運用する場合は、リポジトリ数を乗算してください。

機能: CORBAサービス

メモリ所要量(単位:Mバイト)

備考

16.0 以上 (注1)

8.0 以上

ネーミングサービス運用時

45.6 以上 (注2)

インタフェースリポジトリ運用時

2.4

COBOL Webサブルーチン使用時

注1)
  CORBAサービスの動作環境定義(configファイル)の設定により、16Mバイト + 加算値(下表)が必要です。

運用形態

必要数(加算値)(単位:Kバイト)

CORBAサービス運用時

100.0 + limit_of_max_IIOP_resp_con × 16.0 +
limit_of_max_IIOP_resp_requests × 16.0 +
max_impl_rep_entries × 6.0 (以上)

トレース機能を使用する場合

(CORBAサービス運用時) + 20.0 +
max_processes × trace_size_per_process (以上)

スナップショット機能を使用する場合

(CORBAサービス運用時) + 10.0 + snap_size (以上)

  なお、上記のlimit_of_[パラメタ名]のデフォルト値は以下となります。0が指定された場合も、以下と同様になります。

    [パラメタ名] × 1.3 (小数部分切り捨て)

  isconfig.xmlファイルの定義項目AutoConfigurationModeにMANUALを指定し、自動拡張を行わない設定にした場合は、[パラメタ名]となります。

  また、CORBAアプリケーションを動作させる場合、1プロセスあたり1.5 Mバイト以上のメモリが必要となります。

注2)
  インタフェースリポジトリは、起動時にデータベースに格納されているオブジェクトをメモリ上に展開します。インタフェースリポジトリを使用する場合のメモリ容量について説明します。

  • 固定使用領域
    45.6 Mバイト

  • 可変使用領域
    インタフェースリポジトリでは、オブジェクトごとにメモリが使用されます。
    以下の計算式より、オブジェクトごとの使用メモリを算出することができます。

    項番

    IDL定義

    計算式(単位:バイト)

    1

    モジュール宣言

    3902+a×(2×b+2)

    2

    インタフェース宣言

    3902+a×(2×b+2)+a×b×c

    3

    オペレーション宣言

    3934+a×(3×b+2+f)+a×b×g+h×(12+a+a×b)

    4

    属性宣言

    3910+a×(3×b+2)

    5

    定数宣言

    7704+a×(3×b+3)+d

    6

    例外宣言

    3836+a×(2×b+e+1)+e×(78+a+a×b)

    7

    文字列型宣言(ワイド文字列を含む)

    3882+a×(b+1)

    8

    列挙型宣言

    3918+a×(2×b+k+2)

    9

    シーケンス型宣言

    3882+a×(2×b+1)

    10

    構造体宣言

    3766+a×(2×b+i+1)+i×(78+a+a×b)

    11

    共用体宣言

    3840+a×(3×b+j+1)+j×(3880+2×a+a×b)

    12

    固定小数点型宣言

    3882+a×(b+1)

    13

    配列宣言

    3886+a×(2×b+1)

    記号

    項目

    意味

    a

    識別子長

    対象オブジェクトの識別子の長さ

    b

    階層数

    対象オブジェクトの存在する階層

    c

    継承数

    インタフェース宣言が継承するインタフェース数

    d

    定数値長

    定数宣言の値の長さ

    e

    例外構造体メンバ数

    例外宣言の構造体のメンバ数

    f

    コンテキスト数

    オペレーション宣言でのコンテキスト数

    g

    例外数

    オペレーション宣言での例外数

    h

    パラメタ数

    オペレーション宣言でのパラメタ数

    i

    構造体メンバ数

    構造体宣言でのメンバ数

    j

    共用体メンバ数

    共用体宣言でのメンバ数

    k

    列挙型メンバ数

    列挙型宣言でのメンバ数

機能: イベントサービス/ノーティフィケーションサービス

メモリ所要量(単位:Mバイト)

備考

28.0 以上

30.0 以上

9.0 以上

イベントサービス運用時

23.0 以上

25.0 以上

6.0 以上

イベントファクトリ運用時

イベントチャネル数 × イベントチャネルのメモリ使用量 (注1)

揮発チャネル運用時

ユニット数×100+ユニット定義ファイルのshmmaxの合計

不揮発チャネル運用時

((a+d)+(b×c)+(e×f))×g (Kバイト) (注2)

essetcnfコマンドを実行して静的生成のイベントチャネルのコンシューマ数・サプライヤ数を拡張する場合

((a+d)+(b×c)+(e×f))×h (Kバイト) (注2)

essetcnfコマンドを実行して動的生成のイベントチャネルのコンシューマ数・サプライヤ数を拡張する場合

((j+m)+(k×l)+(n×o))×i (Kバイト) (注2)

essetcnfchnlコマンドを実行して静的生成のイベントチャネルのコンシューマ数・サプライヤ数を拡張する場合

メッセージ本文のサイズ×蓄積メッセージ数

イベントチャネルに蓄積するイベントデータの形式に、any型を使用する場合 (注3)

(メッセージ本文のサイズ+(QoSプロパティ項目数×4Kバイト))×蓄積メッセージ数

イベントチャネルに蓄積するイベントデータの形式に、StructuredEvent型を使用する場合 (注3)

注1)
イベントチャネルのメモリ使用量は、イベントチャネル作成時に指定する最大接続数(esmkchnlコマンドの-mオプションの設定値)に依存します。
最大接続数に対するメモリ使用量の目安を、参考として以下の表に示します。

最大接続数

メモリ使用量(Mバイト)

16

15

35

14

50

16

35

15

100

19

36

15

150

21

36

16

200

24

37

16

250

26

38

20

500

35

41

23

1000

60

47

31

2000

100

59

48

3000

140

68

66

2)
以下の項目の設定値により算出してください。essetcnfコマンドおよびessetcnfchnlコマンドについては、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

記号

項目

設定方法

a

コンシューマ数の初期値

essetcnfコマンドの-coninitオプションの設定値

b

コンシューマ数が初期値を超えた場合の拡張数

essetcnfコマンドの-conextオプションの設定値

c

コンシューマ数が初期値を超えた場合の拡張回数

essetcnfコマンドの-conenumオプションの設定値

d

サプライヤ数の初期値

essetcnfコマンドの-supinitオプションの設定値

e

サプライヤ数が初期値を超えた場合の拡張数

essetcnfコマンドの-supextオプションの設定値

f

サプライヤ数が初期値を超えた場合の拡張回数

essetcnfコマンドの-supenumオプションの設定値

g

イベントチャネルのグループ数(イベントチャネルの総グループ数-essetcnfchnlコマンドでの設定対象グループ数(iの値))

h

イベントチャネルの最大起動数

essetcnfコマンドの-dchmaxオプションの設定値

i

イベントチャネルのグループ数(essetcnfchnlコマンドでの設定対象)

j

コンシューマ数の初期値

essetcnfchnlコマンドの-coninitオプションの設定値

k

コンシューマ数が初期値を超えた場合の拡張数

essetcnfchnlコマンドの-conextオプションの設定値

l

コンシューマ数が初期値を超えた場合の拡張回数

essetcnfchnlコマンドの-conenumオプションの設定値

m

サプライヤ数の初期値

essetcnfchnlコマンドの-supinitオプションの設定値

n

サプライヤ数が初期値を超えた場合の拡張数

essetcnfchnlコマンドの-supextオプションの設定値

o

サプライヤ数が初期値を超えた場合の拡張回数

essetcnfchnlコマンドの-supenumオプションの設定値

3)
イベントサービスの形式については、“アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)”の“イベントデータの形式”を参照してください。

機能: Portable-ORB

メモリ所要量(単位:Mバイト)

備考

3.0 以上

機能: コンポーネントトランザクションサービス

メモリ所要量(単位:Mバイト)

備考

48.0 以上 (注1)

50.0 以上 (注2)

サービスの起動

4.0 以上 (注3)

注1)
  この値はCORBAサービスのメモリ容量を含んでいませんので、加算してください。

注2)
  ユーザ認証機能を使用する場合は、0.9Mバイト加算してください。
  アクセス制御を使用する場合は、0.6Mバイト加算してください。

注3)
  1つのワークユニットでプロセス多重度を1とした場合の値です。
  詳細は以下の式で見積もってください。

  • 4.0 × ワークユニット配下のプロセス数の総和

機能: データベース連携サービス

メモリ所要量(単位:Mバイト)

備考


64.0 + 0.011 × m + 32.0 × n 以上


30.0 + 0.010 × m + 75.0 × n 以上


36.0 + 0.010 × m + 23.0 × n 以上

m: 最大トランザクション数
n: リソース管理ごとの多重度+1の総数

サービスの起動
(データベース連携サービス動作マシン)


27.0 + 27.0 × n 以上


27.0 + 75.0 × n 以上


14.0 + 20.0 × n 以上

n: リソース管理ごとの多重度+1の総数

サービスの起動
(リソース管理プログラムだけを起動するマシン)

機能: MessageQueueDirector

  注) MQDシステムが複数ある場合には、それぞれのMQDシステムについて見積もった値の合計が所要量になります。

メモリ所要量(単位:Mバイト)

備考

100.0

基本機能使用時

39.0 + sc × 0.3 + rc × 0.3 以上
sc: イベントチャネル連携サービスのCHANNELセクション定義数
rc: イベントチャネル連携サービスのRCHANNELセクション定義全部の総集信数

イベントチャネル連携サービス使用時