Interstageの各機能を使用する場合のメモリ所要量について説明します。
以下を参照し、使用する製品に応じて、各機能のメモリ所要量を見積もってください。
注)Interstage HTTP Serverは、Interstageシングル・サインオンの認証基盤専用になりました。
メモリ所要量(単位:Mバイト) | 備考 |
---|---|
250.0 以上 | - |
メモリ所要量(単位:Mバイト) | 備考 |
---|---|
m: 環境定義ファイルで指定した最大リクエスト同時処理数(httpd.confファイルのThreadsPerChildディレクティブの設定値) | HTMLファイルを複数クライアント同時アクセス時 |
メモリ所要量(単位:Mバイト) | 備考 | ||
---|---|---|---|
90.0 以上 | 270.0 以上 | 200.0 以上 | - |
メモリ所要量(単位:Mバイト) | 備考 |
---|---|
10.0 以上 (注1) | 業務サーバ機能 |
10.0 以上 (注2) | 認証サーバ機能 |
10.0 以上 (注3) | リポジトリサーバ機能 |
注1)
運用に応じて以下の式で見積もった値を加算してください。(単位:バイト)
(2,400 + (ロール数 + ロールセット数 + (ロールセット数 × ロール数)) × 2,048以上) × パス定義数 + 業務サーバ数 × (2,000,000 + キャッシュサイズ × キャッシュ数)
ロール数 : SSOリポジトリに定義した保護リソースの、チューニングを行う業務サーバのパス定義に設定したロールの総数
ロールセット数 : SSOリポジトリに定義した保護リソースの、チューニングを行う業務サーバのパス定義に設定したロールセットの総数
パス定義数 : SSOリポジトリに定義した保護リソースの、チューニングを行う業務サーバのパス定義の総数
キャッシュサイズ: “G.4 業務サーバを構築する場合のチューニング”を参照してください。
キャッシュ数 : “G.4 業務サーバを構築する場合のチューニング”を参照してください。
注2)
セション管理を行わない場合は、運用に応じて以下の式で見積もった値を加算してください。(単位:バイト)
((サイト定義数 × 1,024) + (パス定義数 × 1,024)) × 2
サイト定義数: SSOリポジトリに定義したサイト定義の総数
パス定義数 : SSOリポジトリのすべてのサイト定義に定義したパス定義の総数
統合Windows認証を行う場合は、256Mバイトを加算してください。
認証サーバ間連携を行う場合は、256Mバイトを加算してください。
注3)
運用に応じて以下の式で見積もった値を加算してください。(単位:バイト)
((ロール数 + ロールセット数 + ロールセット数 × ロール数) × 2,048以上) × 2
ロール数 : SSOリポジトリに定義したロールの総数
ロールセット数: SSOリポジトリに定義したロールセットの総数
セション管理を行う場合は、上記の算出値に、以下の式から算出される値を加算してください。
23,500,000 + ((同時にシングル・サインオンシステムを使用する利用者数 × (2,560 + α)) × 2)
【α:拡張ユーザ情報】
通知する拡張ユーザ情報の数に応じて、以下の値を加算する。
通知する拡張ユーザ情報のサイズ × 2
ユーザ情報を登録するディレクトリサービスにActive Directoryを使用し、シングル・サインオンの拡張スキーマを使用しない場合は、上記の算出値に、以下の式から算出される値を加算してください。
Active Directoryのロール/ロールセットに使用する属性の総数 × 524 × 2
メモリ所要量(単位:Mバイト) | 備考 | ||
---|---|---|---|
340.0 以上 (注) | 400.0 以上 (注) | 217.0以上 (注) | スタンドアロン、またはデータベース共用で運用する場合 |
2.0 以上 | エントリ管理コマンドを使用する場合 | ||
22.0 以上 | 60.0 以上 | 60.0 以上 | エントリ管理ツールを使用する場合 |
m × n × 3 | エントリの検索時 |
注)
リポジトリを複数作成して運用する場合は、リポジトリ数を乗算してください。
メモリ所要量(単位:Mバイト) | 備考 |
---|---|
16.0 以上 (注1) | - |
8.0 以上 | ネーミングサービス運用時 |
45.6 以上 (注2) | インタフェースリポジトリ運用時 |
2.4 | COBOL Webサブルーチン使用時 |
注1)
CORBAサービスの動作環境定義(configファイル)の設定により、16Mバイト + 加算値(下表)が必要です。
運用形態 | 必要数(加算値)(単位:Kバイト) |
---|---|
CORBAサービス運用時 | 100.0 + limit_of_max_IIOP_resp_con × 16.0 + |
トレース機能を使用する場合 | (CORBAサービス運用時) + 20.0 + |
スナップショット機能を使用する場合 | (CORBAサービス運用時) + 10.0 + snap_size (以上) |
なお、上記のlimit_of_[パラメタ名]のデフォルト値は以下となります。0が指定された場合も、以下と同様になります。
[パラメタ名] × 1.3 (小数部分切り捨て)
isconfig.xmlファイルの定義項目AutoConfigurationModeにMANUALを指定し、自動拡張を行わない設定にした場合は、[パラメタ名]となります。
また、CORBAアプリケーションを動作させる場合、1プロセスあたり1.5 Mバイト以上のメモリが必要となります。
注2)
インタフェースリポジトリは、起動時にデータベースに格納されているオブジェクトをメモリ上に展開します。インタフェースリポジトリを使用する場合のメモリ容量について説明します。
固定使用領域
45.6 Mバイト
可変使用領域
インタフェースリポジトリでは、オブジェクトごとにメモリが使用されます。
以下の計算式より、オブジェクトごとの使用メモリを算出することができます。
項番 | IDL定義 | 計算式(単位:バイト) |
---|---|---|
1 | モジュール宣言 | 3902+a×(2×b+2) |
2 | インタフェース宣言 | 3902+a×(2×b+2)+a×b×c |
3 | オペレーション宣言 | 3934+a×(3×b+2+f)+a×b×g+h×(12+a+a×b) |
4 | 属性宣言 | 3910+a×(3×b+2) |
5 | 定数宣言 | 7704+a×(3×b+3)+d |
6 | 例外宣言 | 3836+a×(2×b+e+1)+e×(78+a+a×b) |
7 | 文字列型宣言(ワイド文字列を含む) | 3882+a×(b+1) |
8 | 列挙型宣言 | 3918+a×(2×b+k+2) |
9 | シーケンス型宣言 | 3882+a×(2×b+1) |
10 | 構造体宣言 | 3766+a×(2×b+i+1)+i×(78+a+a×b) |
11 | 共用体宣言 | 3840+a×(3×b+j+1)+j×(3880+2×a+a×b) |
12 | 固定小数点型宣言 | 3882+a×(b+1) |
13 | 配列宣言 | 3886+a×(2×b+1) |
記号 | 項目 | 意味 |
---|---|---|
a | 識別子長 | 対象オブジェクトの識別子の長さ |
b | 階層数 | 対象オブジェクトの存在する階層 |
c | 継承数 | インタフェース宣言が継承するインタフェース数 |
d | 定数値長 | 定数宣言の値の長さ |
e | 例外構造体メンバ数 | 例外宣言の構造体のメンバ数 |
f | コンテキスト数 | オペレーション宣言でのコンテキスト数 |
g | 例外数 | オペレーション宣言での例外数 |
h | パラメタ数 | オペレーション宣言でのパラメタ数 |
i | 構造体メンバ数 | 構造体宣言でのメンバ数 |
j | 共用体メンバ数 | 共用体宣言でのメンバ数 |
k | 列挙型メンバ数 | 列挙型宣言でのメンバ数 |
メモリ所要量(単位:Mバイト) | 備考 | ||
---|---|---|---|
28.0 以上 | 30.0 以上 | 9.0 以上 | イベントサービス運用時 |
23.0 以上 | 25.0 以上 | 6.0 以上 | イベントファクトリ運用時 |
イベントチャネル数 × イベントチャネルのメモリ使用量 (注1) | 揮発チャネル運用時 | ||
ユニット数×100+ユニット定義ファイルのshmmaxの合計 | 不揮発チャネル運用時 | ||
((a+d)+(b×c)+(e×f))×g (Kバイト) (注2) | essetcnfコマンドを実行して静的生成のイベントチャネルのコンシューマ数・サプライヤ数を拡張する場合 | ||
((a+d)+(b×c)+(e×f))×h (Kバイト) (注2) | essetcnfコマンドを実行して動的生成のイベントチャネルのコンシューマ数・サプライヤ数を拡張する場合 | ||
((j+m)+(k×l)+(n×o))×i (Kバイト) (注2) | essetcnfchnlコマンドを実行して静的生成のイベントチャネルのコンシューマ数・サプライヤ数を拡張する場合 | ||
メッセージ本文のサイズ×蓄積メッセージ数 | イベントチャネルに蓄積するイベントデータの形式に、any型を使用する場合 (注3) | ||
(メッセージ本文のサイズ+(QoSプロパティ項目数×4Kバイト))×蓄積メッセージ数 | イベントチャネルに蓄積するイベントデータの形式に、StructuredEvent型を使用する場合 (注3) |
注1)
イベントチャネルのメモリ使用量は、イベントチャネル作成時に指定する最大接続数(esmkchnlコマンドの-mオプションの設定値)に依存します。
最大接続数に対するメモリ使用量の目安を、参考として以下の表に示します。
最大接続数 | メモリ使用量(Mバイト) | ||
---|---|---|---|
16 | 15 | 35 | 14 |
50 | 16 | 35 | 15 |
100 | 19 | 36 | 15 |
150 | 21 | 36 | 16 |
200 | 24 | 37 | 16 |
250 | 26 | 38 | 20 |
500 | 35 | 41 | 23 |
1000 | 60 | 47 | 31 |
2000 | 100 | 59 | 48 |
3000 | 140 | 68 | 66 |
注2)
以下の項目の設定値により算出してください。essetcnfコマンドおよびessetcnfchnlコマンドについては、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
記号 | 項目 | 設定方法 |
---|---|---|
a | コンシューマ数の初期値 | essetcnfコマンドの-coninitオプションの設定値 |
b | コンシューマ数が初期値を超えた場合の拡張数 | essetcnfコマンドの-conextオプションの設定値 |
c | コンシューマ数が初期値を超えた場合の拡張回数 | essetcnfコマンドの-conenumオプションの設定値 |
d | サプライヤ数の初期値 | essetcnfコマンドの-supinitオプションの設定値 |
e | サプライヤ数が初期値を超えた場合の拡張数 | essetcnfコマンドの-supextオプションの設定値 |
f | サプライヤ数が初期値を超えた場合の拡張回数 | essetcnfコマンドの-supenumオプションの設定値 |
g | イベントチャネルのグループ数(イベントチャネルの総グループ数-essetcnfchnlコマンドでの設定対象グループ数(iの値)) | - |
h | イベントチャネルの最大起動数 | essetcnfコマンドの-dchmaxオプションの設定値 |
i | イベントチャネルのグループ数(essetcnfchnlコマンドでの設定対象) | - |
j | コンシューマ数の初期値 | essetcnfchnlコマンドの-coninitオプションの設定値 |
k | コンシューマ数が初期値を超えた場合の拡張数 | essetcnfchnlコマンドの-conextオプションの設定値 |
l | コンシューマ数が初期値を超えた場合の拡張回数 | essetcnfchnlコマンドの-conenumオプションの設定値 |
m | サプライヤ数の初期値 | essetcnfchnlコマンドの-supinitオプションの設定値 |
n | サプライヤ数が初期値を超えた場合の拡張数 | essetcnfchnlコマンドの-supextオプションの設定値 |
o | サプライヤ数が初期値を超えた場合の拡張回数 | essetcnfchnlコマンドの-supenumオプションの設定値 |
注3)
イベントサービスの形式については、“アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)”の“イベントデータの形式”を参照してください。
メモリ所要量(単位:Mバイト) | 備考 |
---|---|
3.0 以上 | - |
メモリ所要量(単位:Mバイト) | 備考 | ||
---|---|---|---|
48.0 以上 (注1) | 50.0 以上 (注2) | サービスの起動 | |
- | 4.0 以上 (注3) |
注1)
この値はCORBAサービスのメモリ容量を含んでいませんので、加算してください。
注2)
ユーザ認証機能を使用する場合は、0.9Mバイト加算してください。
アクセス制御を使用する場合は、0.6Mバイト加算してください。
注3)
1つのワークユニットでプロセス多重度を1とした場合の値です。
詳細は以下の式で見積もってください。
4.0 × ワークユニット配下のプロセス数の総和
メモリ所要量(単位:Mバイト) | 備考 |
---|---|
m: 最大トランザクション数 | サービスの起動 |
n: リソース管理ごとの多重度+1の総数 | サービスの起動 |
注) MQDシステムが複数ある場合には、それぞれのMQDシステムについて見積もった値の合計が所要量になります。
メモリ所要量(単位:Mバイト) | 備考 |
---|---|
100.0 | 基本機能使用時 |
39.0 + sc × 0.3 + rc × 0.3 以上 | イベントチャネル連携サービス使用時 |