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Interstage Application Server V13.0.0 システム設計ガイド
FUJITSU Software

5.2 Solaris 11で使用する場合の注意事項

本製品のサーバパッケージをSolaris 11で使用する場合における、以下の注意事項を説明します。

RCプロシジャおよび状態遷移プロシジャについて

本製品のサーバパッケージでは、Solaris 11に対応したRCプロシジャおよび状態遷移プロシジャを提供しています。
Solaris 11で使用する場合には、旧バージョン・レベルで使用していたRCプロシジャおよび状態遷移プロシジャを、そのまま本バージョン・レベルに移行せずに、本製品でインストールしたSolaris 11対応のRCプロシジャおよび状態遷移プロシジャを使用してください。修正する必要があれば、本製品でインストールしたSolaris 11対応のRCプロシジャおよび状態遷移プロシジャを修正して使用してください。


Solarisゾーンでの運用について

Solarisのコンテナ機能であるSolarisゾーンのnon-global zoneで、Interstage Application Serverを運用できます。Solarisゾーンでの運用については、「使用上の注意」も参照してください。
Interstage Application Serverが他のソフトウェア製品とローカルに連携する場合、そのソフトウェア製品のSolarisゾーンの対応については、ソフトウェア製品のマニュアルを確認してください。
Solarisゾーンの詳細は、Solarisのドキュメントを参照してください。


non-global zone作成時の注意事項

Interstage Application Serverをインストールするnon-global zoneは、完全ルートゾーンとしてください。non-global zoneを作成する場合、inherit-pkg-dirは設定しないでください。
non-global zone作成後はrootのパスワードは作成されていません。「zlogin -C」でzloginすることで、zoneの環境設定ができます。

注意

global zoneまたはnon-global zoneで本製品を使用する場合は、使用するzoneの管理者(root)のパスワードを必ず設定してください。
万が一、パスワードを設定しなかった場合、パスワードを指定せずに管理者権限による操作が可能となるため、セキュリティ上の問題が発生する危険性があります。また、Interstage管理コンソールの操作では、パスワードを指定せずに管理者権限ユーザ(root)でのログインが可能となるため、ログイン認証が正常に動作しません。


ネットワークサービスの有効化

本製品のサーバパッケージの導入前および運用前に、「netservices open」によりネットワークサービスを有効化してください。


rootユーザによるログイン

Solaris 10以前では、デフォルトでrootというユーザアカウントが存在しました。Solaris 11では、デフォルトでrootは役割となったため、rootとしてシステムに直接ログインできなくなります。

rootを役割として運用する場合、マニュアル上、rootユーザでログインするよう記載されている箇所を、一般ユーザアカウントでログインした後にsuコマンドなどでrootになる手順に読み替えてください。


サポートロケール

本製品のサーバパッケージでサポートするロケールは以下です(○:サポート対象、-:サポート対象外)。

ロケール

Solaris 11

Solaris 10 / 9

ja

(注1

ja_JP.eucJP

(注2)

ja_JP.UTF-8

ja_JP.PCK

(注2)

C

1

Solaris 11から、Short form locale(jaなど)が廃止となりました。ja_JP.eucJPを使用してください。

注2)

ja_JP.UTF-8以外の日本語環境を利用する場合、必要に応じ、Solarisのパッケージ「system/locale/ja-extra」のインストールおよびロケールの変更を行ってください。

注意

日本語ロケールを選択した環境でも、英語メッセージが出力される場合があります。


日本語コード系を含むファイルの編集

以下の機能では、日本語コード系がEUCであるテキストファイルを提供しています。これらのファイルをSolaris 11上で編集する場合、事前にSolarisのパッケージ「system/locale/ja-extra」のインストールおよびロケールの変更を行ってください。

hostsファイルの設定について

Solaris 11以降では、インストール直後の/etc/hostsに、自ホストのホスト名に対するアドレスとして、ループバックアドレス("127.0.0.1"、"::1")が設定される場合があります。このような状態の場合、以下のような問題が発生することがあります。

そのため、製品の導入時には、自ホストのホスト名に対するアドレスとして、ループバックアドレス以外のそのマシンに割り当てられた実IPアドレスを、必ず/etc/hostsに設定してください。また、同じホスト名をループバックアドレスに設定しないようにしてください。

[修正前]

::1 HostName localhost
127.0.0.1 HostName localhost loghost

[修正後]

::1 localhost
127.0.0.1 localhost loghost
xxx.xxx.xxx.xxx HostName

※)xxx.xxx.xxx.xxxは、HostName(自ホスト)のアドレス