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Interstage Application Server V13.0.0 移行ガイド
FUJITSU Software

3.11.1 Interstage Application Server V9.2以降からのサーバの移行

以下の製品からのサーバの移行方法を説明します。

移行手順

バックアップ、およびリストアにより移行します。
バックアップ、およびリストアの作業については「運用ガイド(基本編)」の「メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行/ホスト情報の変更)」を参照してください。


注意

移行元のSSOリポジトリが標準データベースを使用している場合、バックアップ、およびリストアでInterstage ディレクトリサービスの資源を移行することはできません。「3.10 Interstage ディレクトリサービスの移行」の「標準データベースからSymfoware ServerまたはOracle Databaseへの移行」を参照し、標準データベースからSymfoware Server、またはOracle Databaseへ移行を行ってください。

Interstage ディレクトリサービスの移行では以下の点に注意してください。

  • Interstage シングル・サインオン資源のバックアップ、およびリストアを行う前に、移行を行ってください。

  • 移行先で作成するSSOリポジトリに関して、以下の項目の値は移行元のSSOリポジトリと一致させてください。

    • リポジトリ名

    • 使用するポートの種類


ポイント

  • V12.0以前のリポジトリサーバ、または認証サーバを本バージョンに移行する場合、移行先に資源をリストアした後に、Interstage HTTP Serverの環境定義ファイル(httpd.conf)の"LoadModule ihs2_redirector2_module"から始まる行を削除するか、先頭にハッシュマーク(#)を追加してコメント行にしてください。環境定義ファイル(httpd.conf)については、「シングル・サインオン専用Interstage HTTP Server 運用ガイド」の「環境設定」-「環境定義ファイル」を参照してください。

  • リポジトリサーバの移行について

    • リポジトリサーバを複数構築して運用している場合は、同時に移行してバージョン・レベルを合わせてください。

    • 旧バージョン環境にてssosetsvcコマンドを使用してリポジトリサーバのサービス依存関係の設定を行っている場合は、移行後、再度ssosetsvcコマンドを使用してリポジトリサーバのサービス依存関係の設定を行ってください。

  • 認証サーバの移行について

    • 認証サーバを複数構築して運用している場合は、同時に移行してバージョン・レベルを合わせてください。

    • Interstage Application Server V12以前で、統合Windows認証、認証サーバ間連携、または他社連携を行っている場合は、バックアップ、およびリストアではIJServerの資源を移行することができないため、本バージョンでアプリケーションを配備し直してください。配備の詳細については、以下を参照してください。

      • 統合Windows認証を行っている場合
        「シングル・サインオン運用ガイド」の「Active Directoryと連携するための設定」-「ユーザ情報を登録するディレクトリサービスにActive Directoryを使用する」-「統合Windows認証を行うための設定」の「統合Windows認証アプリケーションの配備」

      • 認証サーバ間連携、または他社連携を行っている場合
        「シングル・サインオン運用ガイド」の「認証サーバ間連携」-「導入」-「導入手順」-「認証サーバ間連携サービスの配備」

    • 認証サーバの移行ではInterstage HTTP Serverの資源もバックアップする必要があります。
      Interstage Application Server V12以前のIJServerの資源は本バージョンに移行することができないため、Interstage HTTP Serverの資源のバックアップする前に、Interstage管理コンソールの[システム] > [ワークユニット] > [ワークユニット名] > [環境設定] > [Webサーバコネクタ(コネクタ)設定 [表示]] > [Webサーバ/Webサーバのバーチャルホスト]で、認証サーバが使用しているWebサーバが選択されていないかを確認してください。選択されている場合は、チェックをはずして、定義更新を行ってからバックアップしてください。
      チェックをはずさずに移行した場合、Interstage管理コンソールの[システム] > [サービス] > [Webサーバ]からWebサーバを削除しようとすると、エラーメッセージihs81361が出力されます。該当するWebサーバが使われていないことを確認のうえ、ihsdeleteコマンドに-cオプションを指定して実行し、強制的にWebサーバの動作環境を削除してください。

  • 業務サーバの移行について

    • 移行元のWebサーバがInterstage HTTP Serverの場合、本バージョンに移行することはできないため、バックアップ、およびリストアによる移行は行わずに、業務サーバを新規作成してください。

    • 移行元のWebサーバがInterstage HTTP Server以外、かつ移行先で利用するWebサーバの種類、およびバージョンが移行元と異なる場合は、以下の作業を行ってください。

      1. 通常の移行手順でWebサーバ以外の資源をリストアします。

      2. 移行先の業務サーバがサポートしているWebサーバを新規作成します。Webサーバのポート番号、および実効ユーザ(Solaris、またはLinuxの場合のみ)は、移行元と合わせてください。業務サーバがサポートしているWebサーバについては、「シングル・サインオン運用ガイド」の「概要」-「システムの基本構成」-「業務システム」を参照してください。

      3. 新規作成したWebサーバに業務サーバの組み込みを行います。業務サーバの組み込みについては、「シングル・サインオン運用ガイド」の「環境構築(業務サーバ管理者編)」-「Webサーバへの組み込み」を参照してください。

      4. 必要に応じて、Webサーバのコンテンツなどを移行元から移行先にコピーしてください。

    • Interstage証明書環境が作成されていない場合は、Interstage証明書環境を作成してください。Interstage証明書環境の作成については「シングル・サインオン運用ガイド」の「SSL通信で運用するための準備」-「Interstage証明書環境の作成」を参照してください。

    • 負荷分散のために、業務サーバを複数構築して運用している場合は、同時に移行してバージョン・レベルを合わせてください。