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Interstage Application Server V13.0.0 移行ガイド
FUJITSU Software

3.7 OpenJDKまたはJDK/JREの変更内容

JDK/JRE、Javaツールについて説明します。

環境変数について

Interstage Application Server V13.0以降では、以下の環境変数にJDKのインストール先を設定していません。JDKツール等でJavaのコマンドを使用する場合は、フルパスで実行してください。

  • JAVA_HOME

  • PATH

注意

JDKのインストール先を環境変数に設定して、Javaを使用することは、推奨していません。

その他の製品がPATHやJAVA_HOMEを上書きすると誤動作するため、設定しないでください。


クラッシュダンプの採取について

Interstage Application Server V13.0以降では、クラッシュダンプを出力しない場合に指定した、以下のオプションは指定できません。

-XX:-EnableCoreDump

また、クライアントOSの場合は、デフォルトではクラッシュダンプが採取されなくなります。

クラッシュダンプの採取については、「チューニングガイド」の「OpenJDK 8のチューニング」-「チューニング方法」-「クラッシュダンプ・コアダンプ」を参照してください。


"-XX:UseFJcmsGC=タイプ"オプションについて

"-XX:UseFJcmsGC=タイプ"オプションは、OpenJDK 8では指定できません。

JDK/JRE 7の"-XX:UseFJcmsGC=タイプ"に相当するオプションは以下を指定してください。

JAXPの変更

XML処理(JAXP)は、V13.0では、「OpenJDKの提供するJAXP」になります。
詳細については、「使用上の注意」の「XML処理(JAXP)を使用する際の注意事項」を参照してください。


シリアライズ・デシリアライズ時のチェック強化

V10.1以降では、シリアライズ・デシリアライズ時のチェックが強化されています。
java.io.ObjectOutputStreamクラスのdefaultWriteObjectメソッドとputFields/writeFieldsメソッドの両方が呼ばれる、あるいは、java.io.ObjectInputStreamクラスのdefaultReadObjectメソッドとgetFields/readFieldsメソッドの両方が呼ばれる場合、java.io.NotActiveExceptionが発生することがあります。


jheapの変更点

Interstage Application Server V7.0以降では、jheapのオプションの指定形式が変更となりました。

Interstage V6.0

jheap processid [interval]

本バージョン・レベル

jheap [-t] [-i interval] [-c count] processid


本バージョン・レベルでは、Interstage Application Server V6.0と同様のコマンド形式も指定可能ですが、新しい指定形式に移行されることをおすすめします。
jheapの詳細は、「トラブルシューティング集」の「jheap」を参照してください。


jmapの変更点

Intersage Application Server V11.1以降では、インターン(intern)された文字列情報を表示する jmap のオプションが変更になりました。

IAPS

-permstat オプション(JDK8の場合は-clstatオプション)

-heap オプション

V11.0以前

クラスローダー関連の統計+intern文字列

ヒープサマリー

V11.1以降

クラスローダー関連の統計

ヒープサマリー+intern文字列

jmapの詳細は、「トラブルシューティング集」の「JDKに含まれるトラブルシューティングに役立つツール」を参照してください。


Qualyzer提供停止

本製品では、Qualyzerを提供していません。
QualyzerからJDK標準ツールへの移行について説明します。
JDK標準ツール(jconsole/jmap/jstat/jvisualvm/jhat)の詳細については、「JDKドキュメント」の「JDKツールとユーティリティ」を、それぞれの具体的な使用方法については、「トラブルシューティング集」の「Javaツール機能」の「チュートリアル」を参照してください。

Java監視機能について

OpenJDK 8では、Java監視機能を提供していません。

ここでは、JDK標準ツールによる、Java VMに関するパフォーマンス・データの収集・表示について説明します。

JDK標準ツールについては、「JDKドキュメント」の「JDKツールとユーティリティ」を参照してください。

Java VisualVM開発者サイトは、次のURLで公開されています。

■メソッドサンプリング機能
メソッドサンプリング機能と同じ情報を取得するには、JDKに含まれるJDKツール「VisualVM」を利用します。
以下のいずれかの方法で情報を取得できます。(すでにVisualVMを起動し、対象アプリケーションにアタッチしているものとします。)

■ヒープ分析機能
ヒープ分析機能と同じ情報を取得するためには、JDKに含まれるJDKツール「VisualVM」を利用します。
以下の手順で情報を取得できます。(すでにVisualVMを起動し、対象アプリケーションにアタッチしているものとします。)

■VMオプションの変更機能
OpenJDK 8でVMオプションを変更するのは、JDKに含まれるJDKツール「jinfo」を利用します。
以下のコマンドでVMオプションの確認、変更ができます。

TLSの再ネゴシエーションについて

JDK/JRE 6 Update 22、JDK/JRE 7 よりTLSの再ネゴシエーション方法が変わっています。

詳細については、「使用上の注意」の「Transport Layer Security (TLS) の再ネゴシエーションについて」を参照してください。

java.net.SocketPermission のデフォルトについて

JDK/JRE 6 Update 71 、JDK/JRE 7 Update 51 よりSocketPermissionのデフォルトが変更されます。

詳細については、「使用上の注意」の「java.net.SocketPermission のデフォルトについて」を参照してください。

SSLv3プロトコルの無効化について

Interstage Application Server V12.0より、SSL通信を行う際に、デフォルトで利用可能なプロトコルとして、SSLv3が使用できなくなります。

詳細については、「使用上の注意」の「SSLv3プロトコルの無効化について」を参照してください。

暗号アルゴリズムについて

Interstage Application Server V13.0より、V12.3以前で使用できていた暗号アルゴリズムが使用できなくなります。

詳細については、「使用上の注意」の「暗号アルゴリズムの無効化について」、および「暗号アルゴリズムに関する動作の変更について」を参照してください。