災害対策運用が正常に行われているかどうかを、以下について定期的に確認してください。
運用センタ内のデータベース多重化の状態
運用センタと待機センタ間のレプリケーションの状態
待機センタ内のデータベース多重化またはレプリケーションの状態
センタ間のトランザクションログの送信遅延量
運用センタ内のデータベース多重化の状態
mc_ctlコマンドをstatusモードで実行し、“mirroring status”が切り替え可能状態(switchable)になっていることを確認します。また、統計情報ビューpg_stat_replicationを参照し、“sync_state”が“sync”であることを確認します。詳細は、“3.3 データベース多重化運用の状態確認”を参照してください。
運用センタと待機センタ間のレプリケーションの状態
運用センタのプライマリサーバにおいて統計情報ビューpg_stat_replicationを参照することで、運用センタと待機センタ間のレプリケーションの状態を確認できます。“7.3.9 ストリーミングレプリケーションの状態確認”にあるとおり、待機センタのプライマリ候補サーバに関する行が検索できることを確認します。
待機センタ内のデータベース多重化またはレプリケーションの状態
待機センタ内のデータベース多重化またはレプリケーションの状態確認の手順は、待機センタでデータベース多重化機能を利用する場合と利用しない場合で異なります。
待機センタ内のデータベース多重化の状態確認の手順は、基本的にはデータベース多重化運用の手順と同じです。詳細は、“3.3 データベース多重化運用の状態確認”を参照してください。以下はデータベース多重化運用との相違点です。
待機センタでmc_ctlコマンドを実行した場合の状態表示例は以下のとおりです。
例) mc_ctlコマンドを実行した場合の状態表示例を以下に示します。
> mc_ctl status -M D:\mcdir\inst1 mirroring status ---------------- switchable server_id host_role host host_status db_proc_status disk_status -------------------------------------------------------------------------------------------------------- server3 standbycenter_primary 192.0.2.120 normal normal normal server4 standbycenter_standby 192.0.2.130 normal normal normal
待機センタでは、“データの同期状況の確認”の手順は不要です。
待機センタのプライマリ候補サーバにおいて統計情報ビューpg_stat_replicationを参照することで、待機センタ内のレプリケーションの状態を確認できます。“7.3.9 ストリーミングレプリケーションの状態確認”にあるとおり、待機センタのスタンバイサーバに関する行が検索できることを確認します。
センタ間のトランザクションログの送信遅延量
運用センタから待機センタへ送信するトランザクションログの遅延量がRPOを満たす範囲に収まっていることを確認します。送信遅延量は、バックアップ制御関数pg_current_wal_lsnの実行結果とリカバリ情報関数pg_last_wal_receive_lsnの実行結果の差分から算出することができます。
注意
待機センタでデータベース多重化機能を利用しない場合、待機センタではMirroring Controllerを起動しません。このため、レプリケーション状態以外にも、サーバ、データベース、ディスクの状態もシステムログやサーバログから定期的に確認する必要があります。
センタ間や待機センタ内のレプリケーション状態をpg_stat_replicationビューで監視する場合、本ビューは将来変更される可能性がある点に注意してください。