ここでは、Metrics Managementを更新する手順について説明します。
以下の事項が前提です。
Automation ManagerおよびContainer Managementが更新済みであること。
「13.2.2 メディアパック配置場所の設定」の手順が実施済みであること。
Metrics Managementがインストール済みであること。インストールされているかどうか不明な場合は「7.1 Metrics Managementの状態取得」を実行することで確認することができます。インストールしていない場合は、本手順の実施は不要です。
Metrics Managementのバックアップが取得されていること。(Metrics Managementの切り戻しに必要です。)
NFSサーバー上の共有フォルダにあるMetrics Managementのデータのパーミッションが777であること。
注意
更新作業中、Metrics Managementの各サービスは使用できません。
更新後、マニュアルに記載がない方法でオープンソースの設定ファイルを編集した場合や、サポート対象外の機能については、設定を引き継げない場合があります。サポート範囲については、「概説書」を参照してください。
Metrics Managementの更新では、下記のコマンド実行時に切り戻し用のバックアップファイルが自動で作成されません。切り戻しの際に必要になるため、更新前に必ずバックアップファイルを作成してください。バックアップ方法は「12.2 Metrics Managementのバックアップ」を参照してください。
更新、および、切り戻しの操作は多重実行できません。各操作はシーケンシャルに実行してください。
以下の手順を行うことでMetrics Managementの更新ができます。
Metrics Managementの更新に用いる設定ファイルの編集
現在ご利用中の環境でMetrics ManagementのHelm Chartファイルに変更を加えている場合、変更した設定値に合わせて以下に示す対象のHelm Chartファイルを修正します。修正しない場合は、ESDPが提供するデフォルトの値が設定されます。
Ansibleサーバーにログインし、対象のHelm Chartファイルを既存の設定ファイルの内容に合わせて修正します。
PrometheusのHelm Chartファイルの修正
# vi /var/FJSGHD/playbook/roles/monitoring/prometheus/templates/values.yaml.j2
GrafanaのHelm Chartファイルの修正
# vi /var/FJSGHD/playbook/roles/monitoring/grafana/templates/values.yaml.j2
Metrics Managementの更新
Automation Managerコンテナにログインし、以下の手順を行うことでLog Managementの更新ができます。 <環境識別子>は、「インストールガイド(FJCS仕様)」- 「インストール手順」実施時に環境を一意に識別するために指定した任意の文字列を指定します。
# cd /data/playbook # ansible-playbook -i inventories/<環境識別子>/hosts play_update_metrics_mng.yml
コマンドを実行すると、以下のメッセージが表示されます。誤って実行した場合や前提条件を満たしていない場合は、「n」を入力し、Enterキーを押下することで更新を中断できます。更新を継続する場合は「y」を入力し、Enterキーを押下します。
[Please confirm] ============================================================== [WARNING] Do you want to update Metrics Management? (y/n) ============================================================== :
【正常終了時】
正常終了時は下記のようにunreachable=0, failed=0となり、XX、YYは任意の整数が記載されています。
PLAY RECAP ********************************************************************* 127.0.0.1 : ok=XX changed=YY unreachable=0 failed=0
【異常終了時】
異常終了時は下記のようにunreachable, failedのAAおよびBBは1以上の任意の整数が記載されています。
PLAY RECAP ********************************************************************* 127.0.0.1 : ok=XX changed=YY unreachable=AA failed=BB
注意
Metrics Management更新後、「7.7.1 Metrics Managementの設定変更」を実施する場合は、変更手順1から実施してください。