ここでは、CI Managementを更新する手順について説明します。
以下の事項が前提です。
「12.2 事前準備」を実行していること。
Container Managementが更新済みであること。
CI Managementのバックアップが取得されていること(CI Managementの切り戻しに必要です)。
注意
更新中、CI Managementの各サービスは使用できません。
更新後、マニュアルに記載がない方法でオープンソースの設定ファイルを編集した場合や、サポート対象外の機能については、設定を引き継げない場合があります。サポート範囲については、「概説書」を参照してください。
更新後、SonarQubeバージョンアップに伴い、以下のプラグインがデフォルトで組み込まれます。該当するプラグインをインストールしている場合は更新前に手動で削除ください。
修正パッチ | SonarQubeでサポートされるプラグイン |
---|---|
F1013-2021-001 | JavaScript、 C#、 TypeScript、 Kotlin、 Ruby、 Go、 Scala、 Flex、 Python、PHP、 HTML、 CSS、 XML & VB.NET、Git、SVN |
CI Managementの更新では、下記のコマンド実行時に切り戻し用のバックアップファイルが自動で作成されません。 切り戻しの際に必要になるため、更新前に必ずバックアップファイルを作成してください。 バックアップ方法は「8.2 CI Managementのバックアップ」を参照してください。
更新、および、切り戻しの操作は多重実行できません。各操作はシーケンシャルに実行してください。
Kubernetes masterサーバーで、以下の手順を行うことでCI Managementの更新ができます。
CI Managementの更新
以下のコマンドを実行し、CI Managementを更新します。 コマンド実行時にオプションを指定することができます。 オプションの詳細については、下記参考をご覧ください。
$ cd /var/FJSGHD/playbook $ ansible-playbook -i /var/FJSGHD/inventories/hosts play_update_ci_mng.yml
コマンドを実行すると、以下のメッセージが表示されます。誤って実行した場合や前提条件を満たしていない場合は、「n」を入力し、Enterキーを押下することで更新を中断できます。更新を継続する場合は「y」を入力し、Enterキーを押下します。
[Please confirm] ============================================================== [WARNING] Take a backup before update. Backup is required for backout. Do you want to update CI Management? (y/n) ============================================================== :
参考
【オプション説明】
以下に示すAnsibleのコマンドオプションを利用することができます。
-eオプション
$ ansible-playbook -i /var/FJSGHD/inventories/hosts play_update_ci_mng.yml -e <指定値>
指定値 | オプション説明 |
---|---|
no_interactive=True | 更新確認のための y/n 入力をスキップします。 |
helm_upgrade_timeout=<タイムアウト時間> | 各OSSはhelmでインストールされており、helm upgradeで更新されます。本パラメータは、helm upgradeが完了するまでの待ち時間を設定します。「設計ガイド」の各章に記載の資源見積もりを標準的な規模とし、デフォルト値を630mとしています。設定値のフォーマットは「概説書」-「Application Management」-「helm」の公式マニュアルを参照してください。タイムアウト時間変更については、事前に開発環境でご確認の上、本番環境では十分に余裕のある値を設定してください。 |
【正常終了時】
正常終了時は下記のようにunreachable=0, failed=0となり、XX、YYは任意の整数が記載されています。
PLAY RECAP ********************************************************************* 127.0.0.1 : ok=XX changed=YY unreachable=0 failed=0
【異常終了時】
異常終了時は下記のようにunreachable, failedのAAおよびBBは1以上の任意の整数が記載されています。
PLAY RECAP ********************************************************************* 127.0.0.1 : ok=XX changed=YY unreachable=AA failed=BB
注意
CI Managementの更新が完了すると、SonarQubeはメンテナンス状態となります。 "<SonarQubeのアクセス先>/setup"にアクセスすることで、メンテナンス状態から復帰させることができます。 <SonarQubeのアクセス先>は「操作ガイド」の「CI Managementの利用」-「CI Managementの各サービスへのアクセス先」 を参照してください。