本章では、修正パッチの適用方法について説明します。修正内容の詳細は、修正情報ファイルを参照してください。なお、修正ではオープンソースのバージョンアップを含みます。
修正パッチに関する情報を表に示します。なお、以下の表のKubernetesのバージョンおよびAnsibleのバージョンは、Kubernetes Serviceに本製品をインストールする場合に前提となるそれぞれのOSSのバージョンです。
修正パッチ | 適用前の製品識別番号 | 本修正の製品識別番号 | Kubernetesのバージョン | Ansibleのバージョン | pythonのバージョン |
---|---|---|---|---|---|
F1013-2021-001 |
1.2.0 |
1.2.0-patch01 |
v1.19 |
2.8 ~ 2.10 |
2.7 |
注意
製品識別番号は、バージョンおよびパッチ毎に一意な値となります。製品識別番号の参照方法は、「付録A 製品識別番号の取得方法」を参照してください。
修正パッチの適用方法は2通りあります。
修正パッチを取り込んだ製品を新規でインストールする方法
新規でインストールする場合、修正パッチの媒体を使用してインストールを実施してください。インストールの手順は「インストールガイド」を参照してください。 その際、「インストールガイド」-「前提条件」に記載されている<Kubernetesのバージョン>と<Ansibleのバージョン>は、上記の表を参照し、インストールする修正パッチの該当する値を指定してください。
ただし、修正パッチ F1013-2021-001 では、Azure Kubernetes Service(AKS)への新規インストールは実施できません。
インストール済みの環境に修正パッチを適用する方法
インストール済みの環境に修正パッチを適用する場合、以降の説明に従い手順を実施してください。 なお、インストール済みの環境に修正パッチを適用することを「更新」と表現します。また、更新前の状態に戻すことを「切り戻し」と表現します。
ただし、Kubernetes Serviceに対して本製品をインストールした環境には、修正パッチを適用できません。
注意
更新後に本製品が提供するサービスを追加インストールした環境では、切り戻しが行えません。
更新・切り戻しの方法は2通りあります。お客様のご利用状況に合わせて実施してください。
全てのコンポーネントを一括で更新・切り戻しする方法
コンポーネント単位で更新・切り戻しする方法
更新・切り戻しでは、以下を前提条件としています。前提条件を満たしていることを確認し、更新および切り戻しを実施してください。
Kubernetes masterサーバーにインストールされたAnsibleが、上記の表に示されたバージョンであること。
更新・切り戻しでは、本製品のコンポーネントが直接管理するデータをツール内または手順でバックアップ・リストアします。 本製品のコンポーネントが直接管理しないデータ(Container Managementに配備されたアプリケーションの永続ボリューム上のデータ)はバックアップ・リストアの対象外です。
修正パッチを適用するにあたり、以下のサーバーにディスク容量が追加で必要になります。
サーバー | ディレクトリ | ディスク容量 |
---|---|---|
Kubernetes masterサーバー | /var/FJSGHD/ | 16GB |
Kubernetes nodeサーバー/外部ストレージ |
ストレージ設定ファイルの以下のパラメータに設定されたディレクトリ
|
更新時に手動生成する切り戻し用のバックアップ資材が保存できる程度の容量(永続ストレージの使用量に依存) |