ここでは、Metrics Management切り戻す手順について説明します。
以下の事項が前提です。
Metrics Managementがインストール済みであること。インストールされているかどうか不明な場合は「5.1 Metrics Managementの状態取得」を実行することで確認することができます。
インストールしていない場合は、本手順の実施は不要です。
Metrics Managementが更新済みであること。
注意
切り戻し作業中、Metrics Managementの各サービスは使用できません。
更新、および、切り戻しの操作は多重実行できません。各操作はシーケンシャルに実行してください。
Kubernetes masterサーバーで、以下の手順を行うことでMetrics Managementの切り戻しができます。
Metrics Managementの切り戻し準備
本手順は修正パッチF1013-2021-001を適用する場合に実施します。ご利用のストレージ上でlockファイルを削除します。 ストレージ上でlockファイルが存在するディレクトリのパスは、「インストールガイド」-「ストレージ設定ファイル」のパラメタprometheusで設定した値になります。 デフォルトではlockファイルは以下のパスに存在します。
/var/FJSGHD/volumes/fj-esdp-system-prometheus-volume/lock
以下のコマンドを実施しMetrics Managementを切り戻しできます。 コマンド実行時にオプションを指定することができます。オプションの詳細については、下記参考をご覧ください。
$ cd /var/FJSGHD/playbook $ ansible-playbook -i /var/FJSGHD/inventories/hosts play_backout_metrics_mng.yml
コマンドを実行すると、以下のメッセージが表示されます。誤って実行した場合や前提条件を満たしていない場合は、「n」を入力し、Enterキーを押下することで切り戻しを中断できます。切り戻しを継続する場合は「y」を入力し、Enterキーを押下します。
[Please confirm] ============================================================== [WARNING] Do you want to backout Metrics Management? (y/n) ============================================================== :
参考
【オプション説明】
以下に示すAnsibleのコマンドオプションを利用することができます。
-eオプション
切り戻しコマンド実行後のコンソール画面上での確認 y/n や Enterキー などの入力をスキップできます。
$ ansible-playbook -i /var/FJSGHD/inventories/hosts play_backout_metrics_mng.yml -e <指定値>
指定値 | オプション内容 |
---|---|
no_interactive=True | 切り戻し確認のための y/n 入力をスキップします。 |
【正常終了時】
正常終了時は下記のようにunreachable=0, failed=0となり、XX、YYは任意の整数が記載されています。
PLAY RECAP ********************************************************************* 127.0.0.1 : ok=XX changed=YY unreachable=0 failed=0
【異常終了時】
異常終了時は下記のようにunreachable, failedのAAおよびBBは1以上の任意の整数が記載されています。
PLAY RECAP ********************************************************************* 127.0.0.1 : ok=XX changed=YY unreachable=AA failed=BB