ここでは、Log Managementを切り戻す手順について説明します。
以下の事項が前提です。
Log Managementがインストール済みであること。インストールされているかどうか不明な場合は「5.3 Log Managementの状態取得」を実行することで確認することができます。
インストールしていない場合は、本手順の実施は不要です。
Log Managementが更新済みであること。
注意
切り戻し作業中、Log Managementの各サービスは使用できません。
更新、および、切り戻しの操作は多重実行できません。各操作はシーケンシャルに実行してください。
Kubernetes masterサーバーで、以下の手順を行うことでLog Managementの切り戻しができます。
以下のコマンドを実施しLog Managementを切り戻しできます。 コマンド実行時にオプションを指定することができます。オプションの詳細については、下記参考をご覧ください。
$ cd /var/FJSGHD/playbook $ ansible-playbook -i /var/FJSGHD/inventories/hosts play_backout_log_mng.yml
コマンドを実行すると、以下のメッセージが表示されます。誤って実行した場合や前提条件を満たしていない場合は、「n」を入力し、Enterキーを押下することで切り戻しを中断できます。切り戻しを継続する場合は「y」を入力し、Enterキーを押下します。
[Please confirm] ============================================================== [WARNING] Do you want to backout Log Management? (y/n) ============================================================== :
参考
【オプション説明】
以下に示すAnsibleのコマンドオプションを利用することができます。
-eオプション
切り戻しコマンド実行後のコンソール画面上での確認 y/n や Enterキー などの入力をスキップできます。
$ ansible-playbook -i /var/FJSGHD/inventories/hosts play_backout_log_mng.yml -e <指定値>
指定値 | オプション内容 |
---|---|
no_interactive=True | 切り戻し確認のための y/n 入力をスキップします。 |
注意
Log Managementを切り戻す際に、Log Managementが使用しているPersistent Volume内のファイルを削除する必要があります。 切り戻し中、以下のようなメッセージが出力され、切り戻し処理が一時停止されます。
====================================================== [WARNING] Please delete the files in Persistent Volume used by Log Management. Press enter key after deleting data. ======================================================
Log Managementが使用しているPersistent Volume内の全てのファイル(隠しファイルを含む)を削除し、 Enterキーを押下して処理を再開させてください。 Persistent Volumeに設定しているストレージは/var/FJSGHD/inventories/group_vars/all/storage.ymlを参照してください。
【正常終了時】
正常終了時は下記のようにunreachable=0, failed=0となり、XX、YYは任意の整数が記載されています。
PLAY RECAP ********************************************************************* 127.0.0.1 : ok=XX changed=YY unreachable=0 failed=0
【異常終了時】
異常終了時は下記のようにunreachable, failedのAAおよびBBは1以上の任意の整数が記載されています。
PLAY RECAP ********************************************************************* 127.0.0.1 : ok=XX changed=YY unreachable=AA failed=BB