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Enterprise Service Development Platform V1.2.0 インストールガイド
FUJITSU Software

1.1 前提条件

本製品の構築には、以下の前提条件を満たす必要があります。

また、「設計ガイド」の「システム構成」に記載したKubernetes masterサーバー、Kubernetes nodeサーバー、GitLab Runnerサーバーを事前に準備します。

ソフトウェア要件

動作プラットフォーム OS 動作ストレージ 関連ソフトウェア等

Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)/Amazon Elastic Kubernetes Service(Amazon EKS)

Azure IaaS/Azure Kubernetes Service(AKS)

VMWare vSphere

FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O

Red Hat Enterprise Linux 7(7.6以上)

CentOS 7(7.6以上)

Amazon Linux 2

Ubuntu(AKSを利用する場合)

NFSサーバー

Azure ディスク

Azure Files

Amazon EFS

Docker

Ansible 2.8 ~ 2.10

python2.7

Kubernetes Service(Kubernetes v1.18.0)

NTP設定

注意

  • 本製品のインストール前に、ソフトウェア要件を満たすAnsibleをKubernetes masterサーバーにインストールしてください。
  • 本製品のインストール処理では、各サーバーに対してyumによるパッケージインストールを行います。 本製品のソフトウェア説明書に記載した必須パッケージがインストール可能な状態になっている必要があります。 CentOSの場合、base, updates, extrasの各リポジトリが利用可能な状態としてください。 その他のOSの場合は、対応するリポジトリを利用可能な状態としてください。
  • Azure Kubernetes ServiceなどのKubernetes Serviceに本製品をインストールする場合、本前提条件と合わせて「1.2 注意事項」を参照してください。
  • 一部のOSSでは、動作ストレージに記載されている一部のストレージを、永続ストレージとして設定できない場合があります。(PostgresqlはAzure Filesを外部ストレージとして利用できないなど) 外部ストレージが利用可能かについては、外部ストレージの仕様およびOSSの仕様を確認してください。

セキュリティ要件

  • OSの以下の機能の無効化

    SELinux

    Firewall

    Swap

  • 各サーバーの通信ポートの許可
  • Kubernetes masterサーバー、Kubernetes nodeサーバーおよびGitLab Runnerサーバー共通のSSH接続ユーザーとSSHキーペアファイルを設定

    Kubernetes masterサーバーから上述のSSH接続ユーザーとSSHキーペアファイルにより、Kubernetes nodeサーバーとGitLab RunnerサーバーにSSH接続できること

使用する仮想IPの範囲

「設計ガイド」の「システム構成」の「標準のリソース構成」の「ネットワーク構成」を参照してください。

使用するポート

Kubernetes内の制御やセットアップにおいて下記に示すポートを使用するため、ご利用のクラウドサービスで設定を行ってください。

  • Kubernetes masterサーバー
direction source protocol ポート番号 用途
ingress ANY(お客様の運用に合わせて設定) TCP 22 SSH
ingress Kubernetes masterサーバー TCP 2379 etcd
ingress ANY TCP 6443 Kubernetes API
ingress Kubernetes master, nodeサーバー UDP 8472 Pod間通信
ingress Kubernetes masterサーバー TCP 10250-10252 kubelet他
  • Kubernetes nodeサーバー
direction source protocol ポート番号 用途
ingress Kubernetes masterサーバー TCP 22 SSH
ingress Kubernetes master, nodeサーバー UDP 8472 Pod間通信
ingress Kubernetes masterサーバー TCP 10250 kubelet
ingress ANY TCP 30000-30100 (注) NodePort

注意

各サービスで提供するNodePortの詳細は、「設計ガイド」の「付録 ポート番号」を参照してください。

Kubernetes nodeサーバーを複数用意する場合は、以下の考慮が必要です。

・Kubernetes nodeサーバーには各サーバーのホスト名は全て異なり、重複がないこと。

  • GitLab Runnerサーバー
direction source protocol ポート番号 用途
ingress Kubernetes masterサーバー TCP 22 SSH

ブラウザ要件

  • Google Chromeにて動作確認を行っています。他のブラウザを利用して問題が発生した場合にはChromeでの再確認をお願い致します。