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Big Data Integration ServerV1.3.0 加工編導入・運用ガイド
FUJITSU Software

3.2.1 複数の検索条件で一括抽出する

1回の抽出処理で、複数の異なる条件を指定し、結果を別々のファイルに出力できます。
仕分ける数が30個以下に決まっていて、出力ファイル名を個別に指定したい場合は、本機能を使用します。

条件は、以下のいずれかのインターフェースに指定します。

shunselectコマンド利用時は、検索定義ファイルに複数の検索式を指定し、出力定義ファイルに検索式数分の出力ファイルを指定します。
C API利用時は、AsisAddQuerySelect関数で複数の検索式と出力ファイルを指定します。
統合コマンド利用時は、統合定義ファイルの処理条件定義部:SelectのOutConditionタグに指定します。


なお、各検索式には検索番号を指定します。検索番号および検索番号式の詳細については、“リファレンス集”の“検索番号式”を参照してください。例えば下図のように、検索番号3まで使って3つの検索式を指定すると、1回の操作で3つの異なる抽出処理を実行できます。
さらに、同時に複数の抽出処理をするとき、前述した条件を以降の条件に再利用できます。検索式に検索番号式を書くことで、前述した検索式を簡易指定できます。例えば、下図の検索番号2では、“検索番号1の検索式の否定を指定している”ことを意味しています。


従業員のデータを、3つの異なる条件で同時に仕分ける例を示します。

入力ファイル

"ID","名前","性別","部署名","勤務地"
"123456","田中刑事","1","開発1課","川崎工場"
"123657","高島一郎","1","営業1課","本社"
"252525","高見沢太郎","1","開発1課","川崎工場"
"292929","鈴木石子","0","開発2課","横浜ビル"
"303030","高山次郎","1","総務課","本社"
"345678","山本花子","0","開発1課","川崎工場"
"555550","渡辺水男","1","開発2課","川崎工場"

検索条件

検索定義ファイル
1  $部署名 = '^開発'
2  ~(%1)
3  $性別 = '0'

条件1  :部署名が「開発」で始まる
条件2  :条件1(部署名が「開発」で始まる)以外
条件3  :性別が「女(0)」

出力条件

出力定義ファイル
1  開発部門.csv
2  開発部門以外.csv
3  女性.csv

抽出結果

3つのファイルに仕分けられます。

ポイント

shunselectコマンド利用時、検索定義ファイルに4つの検索条件を指定した例を以下に示します。

図3.1 検索定義ファイル(正しい例)

図3.2 検索定義ファイル(間違った例)

参照

検索番号および検索番号式の詳細については、“リファレンス集”の“検索番号式”を参照してください。