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Big Data Integration ServerV1.3.0 加工編導入・運用ガイド
FUJITSU Software

3.1.2 数値で抽出する

入力ファイル内のデータと、数値のキーワードとの大小関係を比較して、条件を満たす文書を抽出できます。数値で抽出する場合は、対象データ中の文字列を数値とみなします。このため、文字列の大小比較検索のように書式を意識する必要はありません。
検索条件式の左辺には対象のデータのパス式、項目式または属性式を指定し、右辺には抽出するキーワードの数値リテラルを指定します。

比較演算子には、“=”、“!=”、“<”、“<=”、“>”、“>=”が指定できます。
キーワードには、数値を引用符で囲まずに指定します。


参照

  • 数値検索の書式については、“リファレンス集”の“数値検索”を参照してください。

  • パス式の詳細については、“リファレンス集”の“パス式”を参照してください。

  • 項目式の詳細については、“リファレンス集”の“項目式”を参照してください。

  • 属性式の詳細については、“リファレンス集”の“属性式”を参照してください。

  • 比較演算子の詳細については、“リファレンス集”の“比較演算子”を参照してください。

  • 数値リテラルの詳細については“リファレンス集”の“リテラル”を参照してください。

例として以下の文書があるものとします。


文書A

"empno","name","area","purpose","train","taxi"
"19980120","鈴木太郎","東京都千代田区","販売捗会議出席","7200円",""

文書B

"empno","name","area","purpose","train","taxi"
"20012111","佐藤花子","大阪府大阪市阿倍野区","進捗会議出席","14200円","1820円"

文書A

<doc>
  <employee eno="19980120" position="general manager">
    <name>鈴木太郎</name>
    <namekana>すずきたろう</namekana>
    <department sno="1001">開発部</department>
    <phone>2201-1101</phone>
    <email>suzuki.taro@shunsaku.fujitsu.com</email>
  </employee>
  <basic date="2006年02月16日" expense="15700円">
    :
  </basic>
    :
  <detail>
    :
    <taxi>1360円</taxi>
    :
  </detail>
</doc>

文書B

<doc>
  <employee eno="20012111" position="manager">
    <name>佐藤花子</name>
    <namekana>さとうはなこ</namekana>
    <department sno="2002">人事部</department>
    <phone>2201-1204</phone>
    <email>sato.hanako@shunsaku.fujitsu.com</email>
  </employee>
  <basic date="2006年02月18日" expense="8500円">
    :
  </basic>
    :
  <detail>
    :
    <taxi>950円</taxi>
    :
  </detail>
</doc>

交通費(train)が10000円より安い(小さい)データを抽出します。

検索式
$train < 10000

結果:文書Aが返却されます。


タクシー代(taxi)が1000円以上の文書を抽出します。

検索式
/doc/detail/taxi >= 1000

結果:文書Aが返却されます。