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Symfoware Server V12.5.0 Mirroring Controllerセットアップガイド
FUJITSU Software

1.1.1 システムの構成

DBミラーリングシステムのシステム構成を説明します。

図1.1 DBミラーリングシステムの構成

DBミラーリングシステムを構成するサーバは以下のとおりです。

表1.1 DBミラーリングシステムを構成するサーバ

サーバの種類

台数

目的

アプリケーションサーバ

1以上

利用者業務を行う業務アプリケーションを配置するサーバです。
GCMとして指定する場合は、データベースサーバと同時にダウンしない環境に設置してください。

データベースサーバ

2

利用者業務で利用するデータベースを配置するサーバです。データベースを二重化するため2台のサーバで構成します。

キー管理サーバまたはキー管理ストレージ(注)

1

格納データの暗号化を利用する場合に、マスタ暗号化キーファイルを配置するサーバです。

注) キー管理サーバまたはキー管理ストレージは、両ノードからアクセスできるようにしてください。

DBミラーリングシステムが利用するネットワークは以下のとおりです。

表1.2 DBミラーリングシステムが利用するネットワーク

ネットワークの種類

目的

業務用のLAN

業務を運用する際に利用する通常のローカルエリアネットワークです。
利用する目的は以下のとおりです。

  • 業務アプリケーションとデータベースの接続用

  • Connection ManagerとMirroring Controllerの制御通信用

管理用のLAN

正系ノード、副系ノードのMirroring Controllerが状態監視や制御のために利用するローカルエリアネットワークです。
利用する目的は以下のとおりです。

  • システム状態の監視用

  • DBミラーリングシステムの制御通信用

SAN

データベースを二重化するために利用するストレージエリアネットワークです。
利用する目的は以下のとおりです。

  • RERUNログの送受信用

  • DBミラーリングシステムの制御通信用

注意

格納データの暗号化を利用する場合、ノード間のデータ転送時にRERUNログを暗号化した状態で転送します。しかし、暗号化とは別に、ノード間の通信路には、成りすましや改ざんなどの脅威が存在します。したがってセキュリティを重視するシステムでは、通信路の安全性を確保するために以下のような対策を実施してください。

  • SolarisOSが標準でサポートするSecurity Architecture for Internet Protocol(IPsec)を導入するなどして通信路の安全性を確保する

  • LinuxSecure Shell File System(SSHFS)を導入するなどして通信路の安全性を確保する