JavaインタフェースのPrintPropertiesクラスを継承したクラスです。
帳票の同時出力時に指定する、帳票出力時の属性情報(出力方法など)を保持します。
java.lang.Object
∟ com.fujitsu.systemwalker.outputassist.connector.FormsStream
∟ com.fujitsu.systemwalker.outputassist.connector.md.MdProperties
public class MdProperties
extends com.fujitsu.systemwalker.outputassist.connector.PrintProperties
implements java.io.Serializable
マルチコネクタ連携機能に関するプロパティは、PrintPropertiesクラスから継承したsetPropertyメソッドを使用して設定します。
以下に、マルチコネクタ連携機能のプロパティとしてsetPropertyメソッドに指定するフィールドを説明します。
●ユーザ資源情報に関するキー
定数(定数の設定内容) | 同時出力時の指定方法 | |
---|---|---|
印刷 | 電子保存 | |
ID_BARCODEDATA(バーコードデータのBASE64エンコード指定) | △ | △ |
ID_VISUALDIR(メディアデータ格納ディレクトリ) | △ | △ |
●識別情報に関するキー
定数(定数の設定内容) | 同時出力時の指定方法 | |
---|---|---|
印刷 | 電子保存 | |
ID_TITLE(タイトル) | △ | △ |
ID_COMMENT(コメント) | △ | △ |
●動作情報に関するキー
定数(定数の設定内容) | 同時出力時の指定方法 | |
---|---|---|
印刷 | 電子保存 | |
ID_STARTPAGE(開始ページ番号) | △ | △ |
ID_ENDPAGE(終了ページ番号) | △ | △ |
○ | ○ | |
ID_REPLACESTRING(SET演算子の置換文字列) | △ | △ |
ID_OUTPUTSCALE(用紙サイズに合わせた拡大/縮小) | △ | △ |
ID_STARTPOSITIONGRIDUNIT(原点位置指定時の単位) | △ | △ |
ID_STARTPOSITIONX(原点指定位置(印刷時開始時の横方向位置)) | △ | △ |
ID_STARTPOSITIONY(原点指定位置(印刷時開始時の縦方向位置)) | △ | △ |
ID_LFCODE(改行コード制御指定) | △ | △ |
ID_FFCODE(改ページコード制御指定) | △ | △ |
ID_NODATA(入力データにデータがない場合の動作指定) | △ | △ |
●印刷情報に関するキー
定数(定数の設定内容) | 同時出力時の指定方法 | |
---|---|---|
印刷 | 電子保存 | |
ID_PRINTER(印刷プリンタ名) | ○ | - |
ID_PRINTBIN(給紙方法) | ○ | - |
ID_PRINTBINNAME(給紙口名) | ○ | - |
ID_ITEMPRINTBIN(給紙方法/ 給紙口名切り替え指定) | ○ | - |
ID_COPYNUMBER(印刷部数) | ○ | - |
ID_COPYNUMBERCOLLATE(部単位で印刷) | ○ | - |
ID_PRINTSIDE(印刷面指定) | ○ | - |
ID_ITEMPRINTSIDE(印刷面切り替え指定) | ○ | - |
ID_PAPERCODE(用紙名) | △ | - |
●電子保存情報に関するキー
定数(定数の設定内容) | 同時出力時の指定方法 | |
---|---|---|
印刷 | 電子保存 | |
- | △ | |
ID_LW_MAKER(電子保存時の作成者) | - | △ |
ID_LW_GENERATEDAY(電子保存時の作成日) | - | △ |
ID_LW_GENERATETIME(電子保存時の作成時間) | - | △ |
ID_LW_KEEPDIR(電子保存時の保管フォルダパス名) | - | △ |
ID_LW_NOTE1(電子保存時の備考1) | - | △ |
ID_LW_NOTE2(電子保存時の備考2) | - | △ |
ID_LW_NOTE3(電子保存時の備考3) | - | △ |
ID_LW_NOTE4(電子保存時の備考4) | - | △ |
ID_LW_TERM(電子保存時の有効期限日数) | - | △ |
ID_LW_DELTYPE(電子保存時の有効期限経過後の自動削除指定) | - | △ |
ID_LW_SEARCH(電子保存時の抜き出し検索指定) | - | △ |
ID_LW_MAIL(電子保存時のメール送信指定) | - | △ |
ID_LW_MAILRCV(電子保存時のメールの宛先) | - | △ |
ID_LW_PRINTBIN(電子保存後印刷の給紙方法) | - | △ |
ID_LW_PRINTBINNAME(電子保存後印刷の給紙口名) | - | △ |
ID_LW_COPYNUMBER(電子保存後印刷の印刷部数) | - | △ |
ID_LW_COPYNUMBERCOLLATE(電子保存後印刷の部単位印刷の指定) | - | △ |
ID_LW_PRINTSIDE(電子保存後印刷の印刷面指定) | - | △ |
ID_LW_ITEMPRINTSIDE(電子保存後印刷の印刷面切り替え指定) | - | △ |
- | △ |
●印刷属性情報に関するキー
定数(定数の設定内容)(*1) | 同時出力時の指定方法 | |
---|---|---|
印刷 | 電子保存 | |
ID_PRTMODE(出力開始時の動作モード) | △ | - |
ID_JOBHRESUME(保留解除日時) | △ | - |
ID_JOBPRIORITY(出力時の優先順序) | △ | - |
ID_INFORM(メッセージ通知先(通知メッセージ)) | △ | - |
ID_JOBRMSGHOST(メッセージ通知先(返答メッセージ)) | △ | - |
ID_JOBBANNER(区切りページ出力指定) | △ | - |
ID_JOBWAIT(出力完了待ち合わせ) | △ | - |
ID_JOBPAPERCODE(用紙交換メッセージ) | △ | - |
*1:出力装置にPrint Manager で定義したプリンタを指定した場合のみ有効になります。
●マルチコネクタ連携情報に関するキー
定数(定数の設定内容) | 同時出力時の指定方法 | |
---|---|---|
印刷 | 電子保存 | |
○ | ○ | |
ID_COMPRESSRESOURCE(転送データの圧縮指定) | △ | △ |
△ | △ | |
△ | △ | |
△ | △ | |
ID_LCFILE(転送ファイル名) | △ | △ |
○ | ○ | |
△ | △ |
●その他のキー
定数(定数の設定内容) | 同時出力時の指定方法 | |
---|---|---|
印刷 | 電子保存 | |
ID_EXECBUFFER(帳票出力オプション) | △ | △ |
以下に、マルチコネクタ連携機能を使用する場合にMdPropertiesクラスのsetPropertyメソッドで指定するキーとその値について説明します。
ここでは、PrintPropertiesクラスのsetPropertyメソッドで指定するフィールドから追加・変更のあるキーのみ記載しています。ここに記載されていないキーについては、オンラインマニュアル“アプリケーション作成ガイド”を参照してください。
●動作情報に関するキー
帳票の出力方法を指定します。
以下に、指定できる値を示します。
電子保存を指定します。
印刷を指定します。
なお、その他の出力方法はマルチコネクタ連携機能では未サポートです。
●電子保存情報に関するキー
List Worksの電子保存装置名を指定します。
List Worksの電子保存装置名については、List Worksに添付のオンラインマニュアルを参照してください。
帳票出力時に指定する電子帳票情報ファイル名をフルパスで指定します。
電子帳票情報ファイルとは、電子保存情報(電子保存時の動作、属性情報など)をまとめて指定できるファイルです。
帳票のプロパティ、および他のキーやメソッドでサポートしていない電子保存情報を指定する場合に使用します。
電子帳票情報ファイルの詳細については、List Works に添付のオンラインマニュアルを参照してください。
●マルチコネクタ連携情報に関するキー
同時出力時の出力先となる共通サーバまたは帳票編集サーバのコンピュータ名を、TCP/IP のホスト名またはIP アドレスで指定します。
マルチコネクタ連携機能を使用する場合は、このキーを必ず指定してください。
アプリケーションサーバの帳票定義情報を、共通サーバ(印刷の場合)、または帳票編集サーバ(電子保存の場合)に転送するかどうかを指定します。
帳票定義情報を転送します。
配置済みの帳票を使用します。
このキーの呼び出しを省略した場合、または「SEND」、「NOSEND」以外の値を指定した場合、「SEND」が指定されたものとして動作します。
アプリケーションサーバのメディアデータファイルを、共通サーバ(印刷の場合)、または帳票編集サーバ(電子保存の場合)に転送する場合に指定します。
アプリケーションサーバのメディアデータファイル名をフルパスで指定します。複数のファイルを指定する場合は、ファイル名を「セミコロン(;)」で区切って指定します。
このキーの呼び出しを省略した場合、メディアデータファイルは転送されません。
共通サーバ(印刷の場合)、または帳票編集サーバ(電子保存の場合)の帳票格納ディレクトリをフルパスで指定します。
このキーはID_SENDRESOURCEキーに「NOSEND」を指定する場合にのみ有効です。
このキーの呼び出しを省略すると、共通サーバ(印刷の場合)、または帳票編集サーバ(電子保存の場合)のList Creatorの環境設定で指定した帳票格納ディレクトリが有効になります。
同時出力時に帳票の出力を同期で実行するかどうかを指定します。
同期で実行します。
非同期で実行します。
このキーの呼び出しを省略した場合、または「true」、「false」以外の値を指定した場合、「false」が指定されたものとして動作します。
同時出力を特定するための識別子のプレフィックスとなる情報を32バイト以内で指定します。
同時出力する場合、このキーを必ず指定してください。
以下の文字が使用できます。
半角英数字(A~Z、0 ~ 9 の範囲の文字)
半角英字(a ~ z)は使用できません。
このキーは同時出力単位(MdPropertiesクラスの呼び出し単位)で同じ値を指定してください。
なお、識別子のプレフィックスの詳細は、以下を参照してください。