帳票編集サーバに登録された出力依頼は、非同期で出力が実行されます。
このとき帳票編集サーバでは、出力先、出力結果、および識別子がマルチコネクタログに出力されます。
マルチコネクタログの内容を確認することで、エラーになった出力が特定できます。
マルチコネクタログの詳細は、以下を参照してください。
⇒ “2.4 マルチコネクタログ”
また、そのエラーになった出力の識別子をエラーリカバリコマンドに指定して実行することでリカバリを行うことができます。
エラーリカバリコマンドには、エラーになった出力の再出力と、エラーになった出力の削除の機能があります。
エラーリカバリコマンドの詳細は、以下を参照してください。
⇒ “5.3 エラーリカバリコマンド”
以下に、共通サーバA、Bの順番で出力先を指定して同時出力(非同期)を実行し、共通サーバAの非同期による出力でエラーが発生した場合のリカバリ処理の流れを説明します。
ユーザアプリケーションで、以下の出力先を指定して同時出力を実行します。
共通サーバA(識別子のプレフィックス"0001"、印刷、非同期)
共通サーバB(識別子のプレフィックス"0001"、印刷、非同期)
アプリケーションサーバ上のList Creatorは、帳票編集サーバに対して帳票の同時出力を依頼します。
帳票編集サーバ上のList Creatorは、共通サーバAへの出力依頼を登録します。登録された出力依頼は非同期で実行されます。
帳票編集サーバ上のList Creatorは、共通サーバBへの出力依頼を登録します。登録された出力依頼は非同期で実行されます。
帳票編集サーバ上のList Creatorは、アプリケーションサーバ上のList Creatorに同時出力結果を返却します。
アプリケーションサーバ上のList Creatorは、ユーザアプリケーションに同時出力依頼の登録結果を返却します。
出力依頼の実行処理でエラーが発生した場合、エラーの内容をマルチコネクタログに出力します。
以下に、出力例を示します。
2009/10/06 10:57:50.988,ERROR,0001-1,共通サーバA,PRINT,Printer A,,,1,Internal error occurred. |
帳票編集サーバ上のマルチコネクタログにエラーが出力されているかどうか確認します。
マルチコネクタログにエラーが出力された場合、エラー原因を取り除き、マルチコネクタログに出力された識別子を指定してエラーリカバリコマンドを実行します。
prmdrcvr "0001-1" |
帳票編集サーバ上のList Creatorは、共通サーバAへの出力を実行します。
注意
実際に出力依頼が実行される順番は、出力依頼が帳票編集サーバに登録された順番と異なる可能性があります。
出力の実行結果は、帳票編集サーバのマルチコネクタログに出力されます。
エラーになった処理の帳票資源(入力データ、帳票定義情報)は、帳票編集サーバ上に一時的に保管されます。
保管した帳票資源は、エラーになった処理をエラーリカバリコマンドで再出力または削除を実行することで削除されます。