同時出力を行う場合は、アプリケーションサーバ上のユーザアプリケーションから複数の出力先を指定し、Javaインタフェースを実行して同時出力を行います。
同時出力でエラーが発生した場合は、アプリケーションサーバ上でユーザアプリケーションからエラーが発生した出力先(*1)以降の出力先を指定し、Javaインタフェースを再度実行して同時出力することでエラーリカバリを行うことができます。
*1:
同時出力では、ユーザアプリケーションから出力先を指定された順番で出力が実行されますが、出力に失敗した場合に、失敗した出力先の順番の番号がJavaインタフェースの例外として通知されます。
以下に、共通サーバA、B、Cの順番で出力先を指定して同時出力を同期で実行し、共通サーバBへの印刷でエラーが発生した場合の、リカバリ処理の流れを説明します。
アプリケーションサーバ上のユーザアプリケーションで、以下の出力先を指定して同時出力を実行します。
共通サーバA(識別子のプレフィックス"0001"、印刷、同期)
共通サーバB(識別子のプレフィックス"0001"、印刷、同期)
共通サーバC(識別子のプレフィックス"0001"、印刷、同期)
アプリケーションサーバ上のList Creatorは、帳票編集サーバに対して帳票の同時出力を依頼します。
帳票編集サーバ上のList Creatorは、指定された共通サーバAに対して帳票の印刷を実行します。
帳票編集サーバ上のList Creatorは、指定された共通サーバBに対して帳票の印刷を実行します。
共通サーバBに対する帳票の印刷でエラーが発生した場合、アプリケーションサーバのユーザアプリケーションに例外を通知します。なお、失敗した共通サーバB、および共通サーバBよりも順番が後に指定されている共通サーバCに対する出力は行われません。
アプリケーションサーバ上のユーザアプリケーションは、エラー原因を取り除き、実行に失敗した以下の出力先を指定して同時出力を再度実行(エラーリカバリ)します。
共通サーバB(識別子のプレフィックス"0002"、印刷、同期)
共通サーバC(識別子のプレフィックス"0002"、印刷、同期)
アプリケーションサーバ上のList Creatorは、帳票編集サーバに対して帳票の同時出力を依頼します。
帳票編集サーバ上のList Creatorは、指定された共通サーバBに対して帳票の印刷を実行します。
帳票編集サーバ上のList Creatorは、指定された共通サーバCに対して帳票の印刷を実行します。
帳票編集サーバ上のList Creatorは、アプリケーションサーバ上のList Creatorに同時出力の登録結果を返却します。
アプリケーションサーバ上のList Creatorは、ユーザアプリケーションに同時出力結果を返却します。
注意
エラーになった出力先およびエラー原因は、通知された例外から取得できます。
エラーリカバリの同時出力の再実行では、異なる識別子のプレフィックスを指定する必要があります。
識別子および識別子のプレフィックスについては、以下を参照してください。