XBRLデータ対応機能/Navigator連携機能を利用する場合に指定するコマンドです。
帳票定義情報の定義内容にしたがって帳票に配置する入力データを抽出し、CSV形式のデータファイル(項目名ラベル付きデータ)に出力したり、抽出した入力データを利用して帳票を出力したりできます。
以下に、コマンドの記述形式を示します。
[ ]は、省略できることを示します。
オプション1、オプション2、オプション3…には、prdsexecコマンドのオプションを記述します。
prdsexec [ オプション1 ] [ オプション2 ] [ オプション3 ] …
●コマンド指定時の留意事項
コマンドのオプションの指定値に、長さが0の文字列を指定(コマンドラインで””を指定)しないでください。長さが0の文字列を指定した場合は、コマンドが正しく動作しないことがあります。
コマンドのオプションに指定する文字列に空白が含まれている場合は、「ダブルクォーテーション(")」で囲んで指定してください。
List Creator が提供するCOBOLインタフェースや、シェルプログラム(Bourneシェル、 Cシェルなど)、C言語プログラムのsystem() 関数などシェルを使ってコマンドを起動する場合に、特別な意味を持つ文字があります。
以下に、特別な意味を持つ主な文字を示します。シェルごとの特別な意味を持つ文字については、使用するシェルのマニュアルを参照してください。
「"」、「'」、「|」、「\」、「\(半角バックスラッシュ)」、「;」、「$」、「*」、「?」他
特別な意味を持つ文字をコマンドのオプションに指定する場合は、以下のいずれかの方法で特別な意味を消す必要があります。
オプションを「ダブルクォーテーション(")」で囲む(ただし「"」、「\」、「\(半角バックスラッシュ)」、「$」には無効)
例) コメントに「バーティカルバー(|)」を指定する場合
prdsexec -command -ttlcomment "|"
オプションを「シングルクォーテーション(')」で囲む(ただし「'」、「\」、「\(半角バックスラッシュ)」には無効)
例) コメントに「ドルマーク($)」を指定する場合
prdsexec -command -ttlcomment '$'
特別な意味を持つ文字の前に「半角バックスラッシュ(\)」を指定する
例) コメントに「半角バックスラッシュ(\)」を指定する場合
prdsexec -command -ttlcomment \\
ただし、C言語プログラムで、上記以外の方法でコマンドを起動する場合は、特別な意味を持つ文字はありません。通常どおり、オプションを指定して、コマンドを起動してください。
●ファイル、ファイルの格納先の指定に関する留意事項
ファイルの格納先として指定できるのは、ローカルディスクのみです。ファイル名、ファイルの格納先の指定に関する注意事項については、以下を参照してください。
以下に、prdsexecコマンドのオプション一覧を示します。
オプション | 【アプリケーションサーバの S:Solaris | |
---|---|---|
S | ||
"出力データファイル名"(*1) | ○ | |
"帳票名"(*2) | ○ | |
○ | ||
-v(*3) | ○ | |
-dsinfofile(*3) | ○ | |
コマンドライン(*1) | ○ |
*1:
出力する方法によって必須オプションが異なります。以下に項目名ラベル付きデータファイルを出力する場合と帳票を出力する場合での必須オプションの違いを示します。
‐項目名ラベル付きデータファイルを出力する場合
-csvオプション
‐帳票を出力する場合
-commandオプション
*2:
出力する方法によって必須オプションが異なります。以下に1つの帳票を出力する場合とマルチフォーム出力する場合での必須オプションの違いを示します。
‐1つの帳票を出力する場合
-wオプション
-vオプション
‐マルチフォーム出力する場合
-dsinfofileオプション
*3:
XBRLデータ対応機能は、Solaris版のみサポートです。
オプションについて説明します。
なお、オプションは、使用するオペレーティングシステムによって機能範囲や留意事項などが異なる場合があります。
XBRLデータ対応機能/Navigator連携機能を利用して抽出したデータを、CSV形式のファイルとして出力する場合に、出力する項目名ラベル付きデータファイル名をフルパスで指定します。
項目名ラベル付きデータファイル名は、全体を「ダブルクォーテーション(")」で囲み、1023バイト以内のフルパスで指定してください。
生成されるCSVファイルは、マルチフォーム用のデータファイルとして帳票名がCSVファイルの各行の先頭に付加されて生成されます。
注意
項目名ラベル付きデータファイルを出力する場合は、このオプションを指定する必要があります。
このオプションで指定したファイル名と同一のファイル名がすでに存在する場合はエラーとなります。
出力する帳票の帳票名を指定します。
帳票名は、全体を「ダブルクォーテーション(")」で囲んで指定します。
注意
1つの帳票を出力する場合は、必ずこのオプションで帳票名を指定してください。
帳票格納ディレクトリをフルパスで指定します。512バイト以内で指定してください。
このオプションを省略すると、prsetassetsdirコマンドで設定した帳票格納ディレクトリが有効になります。
注意
帳票格納ディレクトリ名を指定する場合、以下の注意事項があります。
-commandオプションを指定した場合は、アプリケーションサーバの帳票格納ディレクトリを指定します。
XBRLデータ対応機能/Navigator連携機能を利用する場合に、帳票に配置する入力データの抽出条件となる固有情報を指定します。
固有情報は、「キー名=値」の形式を「\"」で囲んで指定します。複数指定する場合は、各固有情報を「セミコロン(;)」で区切って指定します。
このオプションを指定する場合は、必ずオプション全体を「ダブルクォーテーション(")」で囲んでください。
固有情報の詳細(キーの種類や指定値など)については、以下のマニュアルを参照してください。
オンラインマニュアル“XBRLデータ対応機能編”
オンラインマニュアル“Navigator連携機能編”
注意
1つの帳票を出力する場合は、必ずこのオプションで抽出条件となる固有情報を指定してください。
マルチフォーム出力する場合は、-dsinfofileオプションで指定(固有情報をファイルとして作成)してください。
XBRLデータ対応機能/Navigator連携機能固有情報の末尾には、「セミコロン(;)」を指定しないでください。
キー名、値には、「イコール(=)」、および「セミコロン(;)」を指定しないでください。
以下に、指定例を示します。
固有情報を1つ指定する場合
-v "\"キー名=値\""
固有情報を複数指定する場合
-v "\"キー名=値\";\"キー名=値\";\"キー名=値\""
XBRLデータ対応機能/Navigator連携機能を利用する場合に、帳票に配置する入力データの抽出条件となる固有情報を定義した「XBRLデータ対応機能/Navigator連携機能固有情報ファイル」のファイル名をフルパスで指定します。
「"帳票名"="XBRLデータ対応機能/Navigator連携機能固有の情報"」の形式で指定し、それぞれ「ダブルクォーテーション(")」で囲みます。複数指定する場合は、「セミコロン(;)」で区切って指定します。
XBRLデータ対応機能/Navigator連携機能固有情報ファイルの詳細(記述形式や指定値など)については、以下のマニュアルを参照してください。
オンラインマニュアル“XBRLデータ対応機能編”
オンラインマニュアル“Navigator連携機能編”
注意
マルチフォーム出力する場合は、必ずこのオプションでXBRLデータ対応機能/Navigator連携機能ファイル名を指定し、データの抽出条件である固有情報をファイルとして作成してください。
-wオプションが指定されている場合、このオプションを指定するとエラーになります。
帳票を出力する場合の帳票出力コマンドのコマンド名とそのコマンドの各オプションを指定します。
以下に、このオプションで指定できる帳票出力コマンドを示します。
帳票出力コマンド (prprint)
リモート帳票出力コマンド(prputprt)
コネクタ連携コマンド(prputex)
注意
このオプションは、prdsexecコマンドで指定するオプションの末尾に指定してください。
このオプションで帳票を出力する場合、必ず項目名ラベル付きデータのマルチフォーム形式での印刷処理が実行されます。
帳票出力コマンド(prprint)のオプションとして、以下のオプションは指定しても無効となります。
帳票名:出力対象となる帳票名
-assetsdir:帳票格納ディレクトリ
-indatacode:入力データの文字コード系
-f:データファイル名 (*1)
-grpdelimit:マルチフォーム/組合せフォーム用帳票名データ区切り文字
-grpbytes:マルチフォーム用帳票名データフィールド長
-gcbform:組合せフォーム出力指定
-gcbfile:組合せフォーム定義ファイル名
-atlabeldata:項目名ラベル付きデータファイル指定
-y:接続先DBタイプ
*1:存在しないファイル名を指定した場合、エラーとなります。
リモート帳票出力コマンド(prputprt)のオプションとして、以下のオプションは指定しても無効となります。
-s:”帳票名”
-d:転送帳票格納ディレクトリ
-indatacode:入力データの文字コード系
-n:転送データファイル名
-lcform:マルチフォーム出力/組合せフォーム出力時の転送帳票名
-grpdelimit:マルチフォーム/組合せフォーム用帳票名データ区切り文字
-grpbytes:マルチフォーム用帳票名データフィールド長
コネクタ連携コマンド(prputex)のオプションとして、以下のオプションは指定しても無効となります。
-s:”帳票名”
-d:転送帳票格納ディレクトリ
-indatacode:入力データの文字コード系
-n:転送データファイル名
-lcform:マルチフォーム出力/組合せフォーム出力時の転送帳票名
-grpdelimit:マルチフォーム/組合せフォーム用帳票名データ区切り文字
-grpbytes:マルチフォーム用帳票名データフィールド長
リモート帳票出力コマンド(prputprt)またはコネクタ連携コマンドを指定する場合、-bオプションを指定するとエラーとなります。
prdsexecコマンドの記述例については、以下を参照してください。
オンラインマニュアル“XBRLデータ対応機能編”
オンラインマニュアル“Navigator連携機能編”
以下に復帰値を示します。
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 帳票の出力または項目名ラベル付きデータファイルの生成が正常に終了した。 |
-1 | 帳票の出力または項目名ラベル付きデータファイルの生成中にエラーが発生した。 |
このコマンドで使用する帳票は、入力データ形式に「CSV形式」、区切り文字に「カンマ(,)」、集団項目の扱いに「構成項目名を使用」を指定してください。
ファイル名、ファイルの格納先の指定に関する注意事項については、以下を参照してください。
エラー発生時は、システムログにエラー内容の詳細が出力されます。