リソース管理プログラムの作成は、以下の手順で行います。
備考:リソース管理プログラムとユーザアプリケーションを作成する順番についての規則は特にありません。どちらを先に作成してもかまいません。
リソース管理プログラムとは
リソース管理プログラムは、OTSシステムとは独立したプロセス空間で動作し、オブジェクトとして、データベースが動作するマシン上で動作するシステムプログラムです。リソース管理プログラムは、プロセス多重で動作(初期値:6)し、スレッド多重としては動作できません。
リソース管理プログラムには、以下があります。
OTS用:C/Javaアプリケーションがグローバルトランザクション連携を行う場合に必要です。
クライアントアプリケーションからトランザクションの完了依頼(commit/rollback)が発行されると、OTSシステム経由でその要求を受け取り、データベースにトランザクションの完了を通知します。未解決のトランザクションがある場合に、リソース管理プログラムを起動すると、その未解決トランザクションのリカバリ処理も行います。
なお、運用環境によって、OTSシステムが起動するマシンとは別マシンで起動することも可能です。
OTS用のリソース管理プログラムは、以下のように作成し起動する必要があります。
Oracleの場合はインスタンスごと
Symfoware/RDBの場合はデータベース名ごと
OTS用リソース管理プログラムは、図に示すとおり、XA連携用プログラムとデータベースライブラリとで構成されます。
OTS用リソース管理プログラムを起動すると、リソース定義ファイルの情報をもとにデータベースに接続します。そのため、リソース管理プログラム起動時にはリソース定義ファイルに記載されたデータベースが起動されている必要があります。
データベースライブラリ
データベースライブラリは、データベースで提供されるライブラリを示します。
リソース管理プログラム、サーバアプリケーション作成時に用いられます。ライブラリの詳細については、各データベースのマニュアルを参照してください。