CORBAアプリケーションをマルチスレッド環境で使用する場合の、データベース連携サービスから提供されているCurrentインタフェースなどの使用方法とアプリケーション構成、およびマルチスレッド用提供ライブラリについて説明します。なお、マルチスレッド環境で使用できるデータベースは、Symfoware/RDBだけです。
使用する用語の意味を以下に示します。
マルチスレッド環境とは、ユーザアプリケーションをスレッド多重(マルチスレッド)で運用する環境を示します。
スレッドモードとは、以下のライブラリファイルをリンクし、データベースベンダから提供されているスレッド用ライブラリをリンクしたアプリケーションや、それを意識した環境を作成する場合に使用します。
MSVCRT.lib | |
libthread.so |
スレッドモードのアプリケーションとは、以下のライブラリファイルやデータベースベンダから提供されているスレッド用ライブラリをリンクしたアプリケーションを示します。そのうえで、スレッド多重で運用できるのは、CORBAアプリケーションのみです。
MSVCRT.lib | |
libthread.so |
スレッドモードのリソース定義ファイルとは、以下のライブラリファイルや、データベースベンダから提供されているスレッド用ライブラリをリンクしたリソース管理プログラムを作成する場合に対となる定義ファイルです。ただし、リソース管理プログラムは、スレッド多重で運用できません。
MSVCRT.lib | |
libthread.so |
ここでは、CORBAアプリケーションのスレッド多重を考慮したアプリケーションの構成や注意事項について説明します。