サンプルプログラムを使用するときに注意すべき点を以下に示します。
サンプルプログラムを使用するときは、アプリケーション開発環境が必要です。Interstageがサポートするアプリケーション開発環境については、“システム設計ガイド”を参照してください。
Java言語のCORBAアプリケーションをコンパイル/実行するためには、環境設定を行う必要があります。ORBの指定については、“5.2.2 ORB(Object Request Broker)の指定”を参照してください。クライアントの環境設定については、“5.3 クライアントの環境設定(プレインストール型Javaライブラリ)”を参照してください。サーバの環境設定については、“5.5 サーバの環境設定”を参照してください。なお、環境設定を行わない場合、サンプルプログラムを正常に動作させることはできません。
サンプルプログラムは、ネーミングサービスとインタフェースリポジトリを使用します。そのため、事前にネーミングサービスとインタフェースリポジトリのキャッシュサーバが起動されている必要があります。
IDLコンパイル実行時にIDLファイルの拡張子が大文字である場合、小文字にして実行させます。また、IDLファイル名がすべて大文字である場合も同様です。
サンプルプログラムは、persistent型として作成されています。ネーミングサービスとインタフェースリポジトリサービスは、インタフェースプログラミングです。
コンパイラのパスがMakefileに記載されている場合、お使いのコンパイラに合わせて修正してください。
Oracle Solaris Studio 12.2以降を使用してC++アプリケーションを作成する場合は、CCコマンドに“-features=rvalueref”を指定する必要があります。
プロセスモード、およびCOBOLのサンプルプログラムを使用するときは、環境変数LD_LIBRARY_PATHを設定する必要があります。詳細については、“2.2.1 スレッドモードとプロセスモード”を参照してください。
“D.4 実行手順(Solaris/Linux)”における実行例は、カレントディレクトリにパスが通っていることを前提としています。
サンプルアプリケーションは、Microsoft(R) Visual Studio(R) 2015を利用して開発されています。Microsoft(R) Visual Studio(R) 2017以降を利用してソリューション(.sln)ファイルを開く場合、Microsoft(R) Visual Studio(R)起動時に表示される[Visual Studio 変換ウィザード]でソリューション(.sln)ファイルの変換を行ってください。
Sun Studio 12以降を使用してC/C++アプリケーションを作成すると以下の警告が出力されますが、動作に影響は無いため対処は不要です。
警告: -xarch=generic64 は非推奨です。64 ビットプログラムの作成には、-m64 を使用してください