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Interstage Application Server V13.0.0 アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)
FUJITSU Software

5.2.2 ORB(Object Request Broker)の指定

アプリケーションを起動するための環境設定として、使用するORBを選択します。
CORBA規約では、システム上に存在する複数のORB(Object Request Broker)から、使用するORBを選択する方法が規約化されています。

ここでは、この仕様に基づいて、使用するORBとしてCORBAサービス(ObjectDirector)を指定する方法について説明します(クライアント/サーバ共通)。


注意

ORBは、必ず指定してください。


ORBの指定方法の種類

ORBの指定方法として以下の方法があります。以下のどちらかの方法で、使用するORBを指定してください。

どちらの方法も、Java実行環境の「プロパティ情報」として以下の値を設定することにより、CORBAサービスのORBを指定します。


プロパティ名

設定値(ObjectDirectorを使用)

org.omg.CORBA.ORBClass

com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.ORB

org.omg.CORBA.ORBSingletonClass

com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.SingletonORB


それぞれの指定方法について、以下に説明します。


(1)アプリケーション起動時に指定する方法

Javaアプリケーション実行時に、javaコマンドのパラメタとしてプロパティ情報を設定します。以下のように-Dオプションに続けて必要な情報を記述します。バッチファイルおよびシェルスクリプトを使用してアプリケーションを起動する場合は、これらのファイル内に以下を指定してください。


プロパティ情報の指定

java -Dorg.omg.CORBA.ORBClass=com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.ORB
     -Dorg.omg.CORBA.ORBSingletonClass=com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.SingletonORB
     <アプリケーションのクラス名>

) -Dの直後に、空白文字を入れないでください。


(2)環境設定ファイルを用意する方法

「プロパティ情報」を記述したテキストファイル(ファイル名:orb.properties)を作成し、以下のディレクトリに格納します。


C:\Interstage\openjdk\jdk8\jre\lib

/opt/FJSViaps/openjdk/jdk8/jre/lib

【ファイルorb.propertiesの内容】

org.omg.CORBA.ORBClass=com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.ORB
org.omg.CORBA.ORBSingletonClass=com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.SingletonORB