保管フォルダを作成、および保管フォルダのプロパティ情報を変更するコマンドです。保管フォルダ1フォルダごとにコマンドを実行します。
本コマンドは、管理者のみが実行することができます。
なお、このコマンドによって保管フォルダの場所を変更することはできません。
形式
F5CWKEEP.EXE -F保管フォルダ情報ファイル名
空白または記号文字を含むパスを指定する場合は、半角のダブルクォーテーション「""」で囲みます。「""」は長さに含みません。
説明
保管フォルダを作成、またはプロパティ情報を変更する情報を格納した「保管フォルダ情報ファイル名」を物理パスで指定します。必須項目です。
保管フォルダ情報ファイルは、1ファイルにつき1フォルダ分の情報を記述します。
参考
エラーが発生した場合は、標準出力にエラー情報とコマンドの仕様が出力されます。
復帰値
正常
異常
使用例
保管フォルダ情報ファイル名「KeepInformation.txt」を物理パスで指定します。
F5CWKEEP.EXE -FC:\KeepInformation.txt
保管フォルダ情報ファイルの設定内容を、セクションごとに説明します。保管フォルダ情報ファイルには、1フォルダ分の設定を記述します。
[FolderInformation]セクション(フォルダセクション)
[FolderProperty]セクション(保管フォルダのプロパティセクション)
参考
「インストール媒体のSample」または「List Worksのインストール先フォルダ\Samples」フォルダ配下に、保管フォルダ情報ファイルのひな型が格納されています。
ひな型のファイル名:KeepInformation.txt
定義名 | 説明 |
---|---|
CreateFolder | 【保管フォルダに対する指定】 保管フォルダの作成、または保管フォルダのプロパティ情報の変更を、「0」または「1」の数値で指定します。必須項目です。 0:保管フォルダのプロパティ情報を変更する 1:保管フォルダを作成する |
KeepFolder | 【保管フォルダ名の指定】 保管フォルダ名を40バイト以内で指定します。 保管フォルダをルート(1階層目)に作成する場合は、必ず指定します。 サブフォルダを作成する場合は、フォルダ名を省略して指定します。 保管フォルダのプロパティ情報を変更する場合は、フォルダ名を省略して指定します。 以下の半角文字は使用できません。 \ , . : ; ? / < > * | " ^ ' Oracleデータベースでキャラクタ・セットに「JA16SJIS」を使用している場合は、上記のほかに全角文字の「~」も使用できません。 サブフォルダを作成した場合のフォルダ名は、「PathName」で指定したパスの最下階層のパス名になります。 |
PathName | 【保管フォルダの作成場所の指定】 保管フォルダの作成場所を指定します。必須項目です。 保管フォルダ作成時に、指定した保管フォルダが存在しない場合、フォルダを作成します。 ルート(1階層目)に作成する場合は、作成元の物理パスを指定します。 サブフォルダを作成する場合は、論理パスを指定します。 保管フォルダを変更する場合は、既存の保管フォルダ名に対応したパスを指定します。 保管フォルダの共有運用を行う場合は、共有ディスク(UNC名)を指定します。共有ディスクがIPv6環境の場合、UNC名のサーバ名には、ホスト名を指定してください。 |
定義名 | 説明 |
---|---|
Attribute.PeriodValidity | 【帳票の有効期限の指定】 保管フォルダに登録する帳票の有効期限の日数を「1」から「9999」までの数値で指定します。 省略した場合は、「1」が指定されたものとみなされます。 |
Attribute.DeleteObject | 【帳票の削除対象の指定】 有効期間の過ぎた帳票を、一括して削除するときの対象とするかどうかを「0」または「1」の数値で指定します。 0:有効期限を過ぎても削除対象にしない 1:有効期限を過ぎたら削除対象にする 省略した場合は、「0」が指定されたものとみなされます。 |
Attribute.SeparateDeleteTop | 【セパレータページ(先頭部分)の削除についての指定】 帳票の先頭部分のセパレータページを削除するかどうかを、「0」または「1」の数値で指定します。 0:先頭ページを削除しない 1:先頭ページを削除する 「1」を指定した場合、「Attribute.SeparateTopPage」が有効になります。 省略した場合は、「0」が指定されたものとみなされます。 |
Attribute.SeparateTopPage | 【セパレータページ(先頭部分)削除時の指定】 (Attribute.SeparateDeleteTop関連項目) 帳票の先頭部分のセパレータページを、何ページ削除するかを「1」から「9999」までの数値で指定します。 「Attribute.SeparateDeleteTop」に「1」を指定した場合、有効になります。 省略した場合は、「1」が指定されたものとみなされます。 |
Attribute.SeparateDeleteEnd | 【セパレータページ(末尾部分)の削除についての指定】 帳票の末尾部分のセパレータページを削除するかどうかを、「0」または「1」の数値で指定します。 0:末尾ページを削除しない 1:末尾ページを削除する 「1」を指定した場合、「Attribute.SeparateEndPage」が有効になります。 省略した場合は、「0」が指定されたものとみなされます。 |
Attribute.SeparateEndPage | 【セパレータページ(末尾部分)削除時の指定】 (Attribute.SeparateDeleteEnd関連項目) 帳票の末尾部分のセパレータページを、何ページ削除するかを「1」から「9999」までの数値で指定します。 「Attribute.SeparateDeleteEnd」に「1」を指定した場合、有効になります。 省略した場合は、「1」が指定されたものとみなされます。 |
Attribute.Width | 【連続紙の幅の指定】 連続紙の幅を、「6.5」から「20.0」までの数値で指定します。富士通ホスト帳票のみ有効となります。 数値はインチ単位です。小数点第二位以下は切り捨てます。 省略した場合は、「15」が指定されたものとみなされます。 |
Attribute.PickOutSearch | 【抜き出し検索の扱いについての指定】 抜き出し検索を無効にするかどうかを、「0」または「1」の数値で指定します。 0:抜き出し検索を有効にする 1:抜き出し検索を無効にする 省略した場合は、「0」が指定されたものとみなされます。 |
保管フォルダ情報ファイルの指定例
保管フォルダをルートに作成する場合(1階層目に作成)
「DATA」という保管フォルダ名を「D:\DATA」に作成します。
[FolderInformation] CreateFolder=1 KeepFolder=DATA PathName=D:\DATA ・ ・
保管フォルダのサブフォルダを作成する場合(2階層目に作成)
リストナビ上に「DATA」という保管フォルダが定義されていて、保管フォルダの作成先として定義されている物理パスが「D:\DATA」の場合に「売上」というサブフォルダを作成します。
[FolderInformation] CreateFolder=1 KeepFolder= PathName=D:\DATA\売上 ・ ・
保管フォルダの属性を変更する場合
「DATA」という保管フォルダの属性(帳票の登録有効期限)を100日に変更します。
[FolderInformation] CreateFolder=0 KeepFolder= PathName=D:\DATA [FolderProperty] Attribute.PeriodValidity=100 ・ ・