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Interstage List Works V10.3.3 環境構築手引書
FUJITSU Software

5.1.2 List Worksクライアントの環境設定

管理者用のクライアントは、List Worksサーバで環境設定をします。利用者用のクライアントは、各パソコンで環境設定をします。

List Worksクライアントの環境設定として、以下の項目について説明します。

注意

List Worksクライアント環境設定プログラムは、List Worksをインストールしたユーザだけが起動できます。


(1) List Worksクライアントの環境設定

List Worksクライアントの環境設定は、各パソコン(管理者用の場合はList Worksサーバ)上で、【List Worksクライアント環境設定】ダイアログボックスを使用して行います。

【List Worksクライアント環境設定】ダイアログボックスでは、以下の項目を運用に合わせて設定します。

設定手順、および、【List Worksクライアント環境設定】ダイアログボックスの詳細は、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。

タブ名

設定項目

【管理】タブ

管理情報 (注1)

【セキュリティ】タブ

帳票の保護

【帳票】タブ

扱う帳票の扱い (注2)

Unicode文字の扱い (注3)

【帳票項目】タブ

帳票項目の利用方法やオプション設定

【環境】タブ

作業ファイルの格納場所など

注1:

管理者用にList Worksクライアントを設定する場合は設定が必要です。

注2:

Windows版 ListWORKS V5.1L20、またはV10.0L10で、FNA通信形態を利用した分散印刷運用で登録した富士通ホスト帳票も扱う場合に、設定が必要です。

注3:

Windows版のみの項目です。


【管理】タブの設定

以下の情報を設定します。

ユーザ種

「インストールしたユーザ」、または「インストールしたユーザ以外のユーザ」を指定します。

インストールしたユーザの環境を設定する場合は、「インストールしたユーザ」を指定します。インストールしたユーザ以外のユーザの環境を設定する場合は、「インストールしたユーザ以外のユーザ」を指定します。

運用形態

「クライアントサーバ形態で運用する」、または「スタンドアロン形態で運用する」を指定します。

List Worksサーバ上の帳票を参照する場合は、「クライアントサーバ形態で運用する」を指定します。

機能の選択

以下の機能を、運用に合わせて設定します。

  • マイ コンピュータの帳票に対して記入機能を使用する

  • マイ コンピュータの帳票に対して管理機能を使用する

  • リスト管理サーバの帳票に対して管理機能を使用する

  • ファイリング機能を使用する

  • 抜き出し検索範囲の設定機能を使用する

参考

インストールしたユーザの環境を設定する場合は、【管理】タブの「機能の選択」のすべての項目をチェックしておくことを推奨します。


マイ コンピュータの帳票に対して記入機能を使用する

マイ コンピュータの帳票に対して、以下の記入機能の利用を制限します。

  • 帳票に対して記入する

  • 記入情報を削除する

  • 記入情報を更新する

マイ コンピュータの帳票に対して記入機能を使用する場合は、設定が必要です。ただし、インストールしたユーザ、インストールしたユーザ以外のユーザともに初期値は設定されています。

マイ コンピュータの帳票に対して管理機能を使用する

マイ コンピュータの帳票に対して、管理機能の利用を制限します。

マイ コンピュータの帳票に対して管理機能を使用する場合は、設定が必要です。ただし、インストールしたユーザの初期値は設定されています。

リスト管理サーバの帳票に対して管理機能を使用する

リスト管理サーバの保管フォルダ・印刷フォルダの帳票に対して、管理機能の利用を制限します。

リスト管理サーバの保管フォルダ・印刷フォルダの帳票に対して、管理機能を使用する場合は設定が必要です。ただし、インストールしたユーザ、インストールしたユーザ以外のユーザともに初期値は設定されています。

なお、Solaris版では、印刷フォルダの帳票に対する複写・帳票情報の変更はできません。

注意

List Worksの管理者権限を持たないユーザがリスト管理サーバの帳票に対する管理機能を利用する場合は、リスト管理サーバの保管フォルダの帳票に対して、管理機能(帳票の移動・複写・削除、帳票情報の変更)を利用するアクセス権が設定されている必要があります。

管理機能(帳票の移動・複写・削除・帳票情報の変更)を利用するアクセス権については、Windows版の場合は“2.7.1 保管フォルダに対するアクセス権”を参照してください。Solaris版の場合は“3.10.1 保管フォルダに対するアクセス権”を参照してください。

ファイリング機能を使用する

ファイリング機能を使用する場合は、以下のように関連する設定が必要です。いずれの場合も、「ファイリング機能を使用する」にチェックがないと、リストナビには「ファイリング」のアイコンは表示されません。ただし、インストールしたユーザの初期値は設定されています。

ファイリング

機能の選択

マイ コンピュータの帳票に対して管理機能を使用する

リスト管理サーバの帳票に対して管理機能を使用する

ファイリング機能を使用する

マイ コンピュータの帳票を、マイ コンピュータの装置フォルダにファイリング

リスト管理サーバの帳票を、マイ コンピュータの装置フォルダにファイリング

リスト管理サーバの帳票を、リスト管理サーバの装置フォルダにファイリング

○:指定する
-:関係なし

注意

List Worksの管理者権限を持たないユーザがリスト管理サーバの帳票をファイリングする場合は、リスト管理サーバの保管フォルダの帳票に対して、ファイリング機能を利用するアクセス権が設定されている必要があります。

ファイリング機能を利用するアクセス権については、Windows版の場合は“2.7.1 保管フォルダに対するアクセス権”を参照してください。Solaris版の場合は“3.10.1 保管フォルダに対するアクセス権”を参照してください。

抜き出し検索範囲の設定機能を使用する

抜き出し検索範囲の設定機能の利用を制限します。

抜き出し検索範囲の設定機能を使用する場合は、設定が必要です。ただし、インストールしたユーザ、インストールしたユーザ以外のユーザともに初期値は設定されています。

注意

List Worksの管理者権限を持たないユーザが抜き出し検索範囲の設定を利用する場合は、リスト管理サーバの保管フォルダの帳票に対して、抜き出し検索範囲の設定機能を利用するアクセス権が設定されている必要があります。

抜き出し検索範囲の設定機能を利用するアクセス権については、Windows版の場合は“2.7.1 保管フォルダに対するアクセス権”を参照してください。Solaris版の場合は“3.10.1 保管フォルダに対するアクセス権”を参照してください。

【セキュリティ】タブの設定

エリアIDによる帳票の保護を行う場合に、帳票を流通させる範囲を制限するためのエリアIDの情報を設定します。エリアIDによる保護を行うと、帳票を流通する範囲を超えて、不当に流出することを防ぐことができます。

注意

エリアIDによる保護を行う場合は、リスト管理サーバの環境設定で設定した「エリアID名」と同じエリアID名を指定する必要があります。


【帳票】タブの設定

扱う帳票とUnicode文字の扱いについて、以下の情報を設定します。

扱う帳票

扱う帳票の情報を設定します。

Windows版 ListWORKS V5.1L20、またはV10.0L10で、FNA通信形態を利用した分散印刷運用で登録した富士通ホスト帳票も扱う場合に、必ずチェックします。

Unicode文字の扱い<Windows版のみ>

イメージとして登録されたUnicode文字を、表示およびローカル印刷時に、「イメージ」または「文字コード」のどちらで扱うかについて設定します。


【帳票項目】タブの設定

帳票項目の利用方法とオプション設定について、以下の情報を設定します。

利用方法

帳票項目の保存、利用方法をオーバレイごとにするのか、帳票名ごとにするのかを指定します。

オプション
  • オーバレイのない帳票でも、帳票項目を利用する場合の設定

    「利用方法」で、「オーバレイごとに利用する」を選択した場合は、オーバレイがない帳票に対して、一意の帳票項目が保存、利用できます。

    「利用方法」で、「帳票名ごとに利用する」を選択した場合は、帳票名ごとに帳票項目が保存、利用できます。

  • ページごと異なる範囲の帳票項目を設定する機能を使用する場合の設定

    先頭/中間/最後のページで異なる範囲の帳票項目を設定する機能を使用する場合にチェックします。

注意

  • 利用者がリスト管理サーバの帳票に帳票項目を保存する場合は、リスト管理サーバの保管フォルダの帳票に対して、帳票項目の保存機能を利用するアクセス権が設定されている必要があります。

    帳票項目の保存機能を利用するアクセス権については、Windows版の場合は“2.7.1 保管フォルダに対するアクセス権”を参照してください。Solaris版の場合は“3.10.1 保管フォルダに対するアクセス権”を参照してください。
  • 帳票項目の利用方法とオプション設定については、同じサーバに接続するクライアントで、どちらかに統一する必要があります。クライアントごとに設定が異なると、クライアントごとに検索、データ変換、およびオーバレイの表示の結果が異なってしまいます。

  • 「ページごと異なる範囲の帳票項目を設定する機能を使用する場合の設定」は、一般アプリ帳票を扱う場合に、先頭/中間/最後のページでフォーマットが異なる帳票に対して、帳票項目を設定する場合に有効です。


【環境】タブの設定

以下の情報を設定します。

  • リストナビやリストビューアで使用する作業ファイルの格納場所

  • リスト管理サーバと接続したときに選択されるアイコンの設定 <Windows版のみ>


(2) リストナビの【オプション】ダイアログボックスでの設定

【オプション】ダイアログボックスは、リストナビの拡張ツールバーから開きます。

【オプション】ダイアログボックスでは、以下の項目を設定します。

タブ名

設定項目

【ローカル】タブ

ローカル環境でのオーバレイの扱い

【接続】タブ

リスト管理サーバへの接続情報

設定手順、および、【オプション】ダイアログボックスの詳細については、“操作手引書 利用者編”を参照してください。

【ローカル】タブの設定

List Worksクライアント(マイ コンピュータ)でのオーバレイの扱いを設定します。以下の情報を設定します。

  • オーバレイの格納場所

  • オーバレイの履歴管理を行う場合のチェック

  • 優先して使用するオーバレイの種類

  • 以下の動作を行う場合のチェック

    • リスト管理サーバからマイ コンピュータに帳票を複写する時、オーバレイも複写する

    • マイ コンピュータの帳票を移動/複写する時、オーバレイも複写する


【接続】タブの設定

リスト管理サーバに接続するために必要な情報や利用形態の設定をします。

注意

  • ここで設定した内容は、リスト管理サーバに接続するときに【リスト管理サーバに接続】ダイアログボックスにそのまま反映されます。そのためセキュリティ上の理由から、「ユーザID」と「パスワード」は設定しておかないことを推奨します。

  • マルチプロセス運用の場合は、接続するプロセスのポート番号を設定してください。