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Interstage List Works V10.3.3 環境構築手引書
FUJITSU Software

2.9.5 Web連携の起動

使用するServletサービスの種類に「Java EE 6」または「Java EE 7」を選択した場合、OS起動後は、Web連携機能が停止状態になっています。

OS起動時にWeb連携を自動で起動する手順について、説明します。

やむを得ず、自動で起動することが難しい場合は、手動での起動もできます。

手順

自動起動で
必要な作業

手動起動で
必要な作業

(1)

パスワードファイルの作成

(2)

サンプルスクリプトの複写

(3)

batファイルの編集

(4)

propertiesファイルの編集 <自動起動の場合のみ>

(5)

サンプルスクリプトの格納 <自動起動の場合のみ>

(6)

サンプルスクリプトの実行 <手動起動の場合のみ>

○:必要  -:不要

手順1パスワードファイルの作成

サンプルスクリプト内で参照するパスワードファイルを作成します。

パスワードファイルには、Interstage Application Serverのインストール時に、以下の画面で設定した管理者パスワードを指定します。

パスワードファイルは、フルパスで指定します。パス長は、255文字以下にしてください。

パスワードファイルのパスには、以下の文字が使用できます。

パスワードファイルの書式
AS_ADMIN_PASSWORD=管理者パスワード    

注意

  • サンプルスクリプトからパスワードファイルを参照できるように、アクセス権を設定してください。

  • パスワードファイルは、Web連携の起動時に使用するユーザ資産です。
    List Worksでは、セキュリティ観点上、Web連携の起動を確認後に削除していただくことを推奨します。パスワードファイルの管理方法を十分にご検討のうえ、ご使用ください。

  • Web連携の起動時にパスワードファイルが存在しない場合は、Web連携は停止状態のままです。

  • 特に自動起動の場合は、OS再起動時に自動的にWeb連携が起動されるため、OS再起動時にもパスワードファイルが存在する必要があります。

手順2サンプルスクリプト複写

サンプルスクリプトを複写します。

複写元ディレクトリ
List Worksのインストール先フォルダ\Web\sample
複写するサンプルスクリプト
  • Java EE 7の場合

    lw-cl7start.bat
    gf4.properties(注)
    y.txt
  • Java EE 6の場合

    lw-cl6start.bat
    gf3.properties(注)
    y.txt
注:

Web連携を自動で起動する場合に必要なファイルです。
手動で起動する場合には、複写不要です。

複写先ディレクトリ
任意の作業用フォルダ配下(例:C:\work)

手順3:batファイル編集

手順2で複写したbatファイルを編集します。

注意

batファイルは、正常終了時に「0」で復帰する必要があるため、batファイルの復帰値を変更しないでください。

変更した場合は、Web連携機能の動作は保証されません。

以下の変数に、値を書き加えます。なお、通常は、以下の変数以外を編集する必要はありません。

変数名

値の内容

初期値

DASUSER

Interstage Application Serverのインストール時に、以下の画面で設定した管理者ユーザーIDを指定します。

  • Java EE 7機能の認証情報の設定

  • Java EE 6機能の認証情報の設定

DASPASSFILE

パスワードファイルのパスを、フルパスで指定します。

DASPORT

運用管理用HTTPリスナーポートは、Interstage Application Serverのインストール時に、以下の画面で設定した情報を指定します。

  • Java EE 7機能のポート番号の設定

  • Java EE 6機能のポート番号の設定

Java EE 7の場合の記述例
set DASUSER=admin
set DASPASSFILE=C:\temp\password.txt
set DASPORT=12021

手順4propertiesファイル編集 <自動起動の場合のみ>

手順2で複写したpropertiesファイルを編集します。下線部を、手順5で登録するbatファイル名に編集します。

gf4.propertiesの場合の記述例
adapter.gf4.start = lw-cl7start.bat
adapter.gf4.start.ignorefailure = true
gf3.propertiesの場合の記述例
adapter.gf3.start = lw-cl6start.bat
adapter.gf3.start.ignorefailure = true

手順5サンプルスクリプト格納 <自動起動の場合のみ>

手順3、手順4で編集したファイル、および、y.txtを格納先ディレクトリに複写して格納します。

手順6:サンプルスクリプトの実行 手動起動の場合のみ>

管理者権限のあるユーザでコマンドプロンプトを起動します。

コマンドプロンプトで、サンプルスクリプトの格納場所に移動して、サンプルスクリプトを実行します。

Java EE 7の場合の実行例
C:\work > lw-cl7start.bat 

実行後、コマンドプロンプト上に以下のメッセージが表示されることを確認します。

IJServerクラスタの起動が完了しました。

以下の値に誤りがなく、再度実行しても、上記のメッセージが表示されない場合は、弊社技術員にご連絡ください。

2.9.5.1 Webゲートウェイサーバの実行環境の削除<サーブレットコンテナがJava EE 7またはJava EE 6の場合>

サーブレットコンテナにJava EE 7、またはJava EE 6を使用している場合に、以下に該当するときは、本項で説明する手順で、Webゲートウェイサーバの実行環境を削除する必要があります。

Webゲートウェイサーバの実行環境を削除する手順は、以下のとおりです。

手順1:サンプルスクリプトの複写

以下のフォルダから、該当するサンプルスクリプトを作業用フォルダ配下に複写します。

複写元ディレクトリ
List Worksのインストール先フォルダ\Web\sample
複写するサンプルスクリプト
  • Java EE 7の場合

    lw-cl7remove.bat

  • Java EE 6の場合

    lw-cl6remove.bat

複写先ディレクトリ
任意の作業用フォルダ配下(例:C:\work)

手順2:サンプルスクリプトの修正

手順1で複写したサンプルスクリプトを編集します。

注意

本スクリプトは、管理者パスワードを記入するため、編集後の取り扱いには、十分注意してください。

以下の変数に、値を書き加えます。なお、通常は、以下の変数以外を編集する必要はありません。

変数名

値の内容

初期値

DASUSER

Interstage Application Serverのインストール時に、以下の画面で設定した管理者ユーザーIDを指定します。

  • Java EE 7機能の認証情報の設定

  • Java EE 6機能の認証情報の設定

DASPASS

Interstage Application Serverのインストール時に、以下の画面で設定した管理者パスワードを指定します。

  • Java EE 7機能の認証情報の設定

  • Java EE 6機能の認証情報の設定

DASPORT

運用管理用HTTPリスナーポートは、Interstage Application Serverのインストール時に、以下の画面で設定した情報を指定します。

  • Java EE 7機能のポート番号の設定

  • Java EE 6機能のポート番号の設定

Java EE 7の場合の記述例
@set DASUSER=admin
@set DASPASS=password
@set DASPORT=12021

手順3:サンプルスクリプトの実行

  1. 管理者権限のあるユーザでコマンドプロンプトを起動し、サンプルスクリプトを実行します。

    コマンドプロンプトを「管理者として実行」を選択して起動し、管理者権限に昇格させたコマンドプロンプトで実行してください。

    Java EE 7の場合の実行例
    C:\work> lw-cl7remove.bat
  2. Webゲートウェイサーバの実行環境の削除を確認するメッセージが表示されます。

    削除する場合は、yを入力してください。サンプルスクリプトの処理が続行されます。

    中断する場合は、nを入力してください。サンプルスクリプトの処理が中断されます。

    yまたはn以外の文字列を入力した場合は、再度、確認のメッセージが表示されます。

    Java EE 7の場合の表示例
    *************************************************************************
    Java EE 7で構築されているWebゲートウェイサーバの実行環境を削除します。
    *************************************************************************
    削除を実施してもよろしいですか(y/n)
      
  3. コマンドプロンプトに以下が表示され、Webゲートウェイサーバの実行環境が正常に削除されたことを確認します。

    Webゲートウェイサーバの実行環境の削除が完了しました。

    エラーが発生して、Webゲートウェイサーバの実行環境の削除が中断された場合、メッセージに従って、エラーの原因を取り除いてください。ログファイルは、以下の場所に出力されます。

    • Java EE 7の場合

      List Worksのインストール先フォルダ\Web\log\removejavaee7.txt
    • Java EE 6の場合

      List Worksのインストール先フォルダ\Web\log\removejavaee6.txt

ポイント

  • サンプルスクリプトで出力されるエラー、および、その対処方法については、下記のURLから参照できるInterstage Application Serverの以下のマニュアルを参照してください。

      http://software.fujitsu.com/jp/manual/
    • Java EE 7の場合

      Java EE 7 設計・構築・運用ガイド

    • Java EE 6の場合

      Java EE運用ガイド(Java EE 6編)

  • Web連携の環境設定時に作成したパスワードファイルは、本スクリプトでは削除されません。

    手動で削除する必要があります。