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Interstage List Works V10.3.3 環境構築手引書
FUJITSU Software

2.9.4 Webゲートウェイサーバの環境設定

Webゲートウェイサーバの環境設定は、【List Works Web連携環境設定】ダイアログボックスを使用して行います。

設定手順、および、【List Works Web連携環境設定】ダイアログボックスの詳細は、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。

注意

  • List Works Web連携環境設定プログラムは、管理者権限のあるユーザだけが起動できます。

  • List Works Web連携環境設定プログラムを実行すると、Interstage管理コンソール、Interstage Java EE 管理コンソール、およびInterstage Java EE 7管理コンソールで設定した内容がリセットされます。Interstage管理コンソールは、SSLによる暗号化通信を行うために使用します。その他の目的でInterstage管理コンソールは使用しないでください。

  • 使用するServletサービスの種類に、Java EE 6、またはJava EE 7を指定した場合は、OS起動時にWeb連携機能が自動で起動されません。OS起動時にWeb連携機能を自動で起動する、または手動でWeb連携機能を起動する場合は、“2.9.5 Web連携の起動”を参照してください。


【List Works Web連携環境設定】ダイアログボックスでは、以下の項目を運用に合わせて設定します。

ただし、【List Works Web連携環境設定】ダイアログボックスの設定項目を変更しない場合でも、【List Works Web連携環境設定】ダイアログボックスを表示して【OK】ボタンをクリックする必要があります。

タブ名

設定項目

【Webゲートウェイサーバ】タブ

実行環境

【接続】タブ

同時接続利用者数

【互換】タブ

WWWサーバのURL

注意

バージョンアップした場合でも、再度、Webゲートウェイサーバの動作環境を設定する必要があります。


Webゲートウェイサーバ】タブの設定

Webゲートウェイサーバが動作するための実行環境(WWWサーバ)を設定します。

設定可能なWWWサーバとサーブレットコンテナの組み合わせは、以下のとおりです。

○:可能  ×:不可能

Tomcat5.5ベースのサーブレットサービス/J2EE互換

Java EE

Java EE 6

Java EE 7

Microsoft Internet Information Services

×

×

Interstage HTTP Server

×

×

Interstage HTTP Server 2.2

×

×

注意

Windows Server 2016にInterstage Application Server V11.1をインストールした場合は、以下のように選択してください。

WWWサーバ

Interstage HTTP Server 2.2

サーブレットコンテナ

Java EE 6


WWWサーバ

WWWサーバとして使用するソフトウェアを、以下から選択します。(インストールされているInterstage Application Serverのエディションやバージョンレベルによって、表示されるソフトウェアが異なります。)

  • IIS

  • Interstage HTTP Server

  • Interstage HTTP Server 2.2

WWWサーバの初期値は、以下のとおりです。

  List Worksに同梱しているInterstage Application Serverの場合:Interstage HTTP Server 2.2
  製品版のInterstage Application Server V11以前の場合        :Interstage HTTP Server
  製品版のInterstage Application Server V12の場合            :Interstage HTTP Server 2.2

List Worksと連携可能なIISのバージョンレベルについては、“インストールガイド” の“第5章 List Works サーバの環境構築”を参照してください。
サーブレットコンテナ

使用するサーブレットコンテナを、以下から選択します。(インストールされているInterstage Application Serverのエディションやバージョンレベルによって、表示されるサーブレットコンテナが異なります。)

  • Tomcat5.5ベースのサーブレットサービス/J2EE互換

  • Java EE

  • Java EE 6

  • Java EE 7

サーブレットコンテナの初期値は、以下のとおりです。

  List Worksに同梱しているInterstage Application Serverの場合:Java EE 7
  製品版のInterstage Application Server V11以前の場合        :Java EE
  製品版のInterstage Application Server V12の場合            :Java EE 7

注意

サーブレットコンテナに、Java EE 7、またはJava EE 6を選択した場合、Web連携機能をアンインストールしても、Webゲートウェイサーバの実行環境は削除されません。

2.9.5.1 Webゲートウェイサーバの実行環境の削除<サーブレットコンテナがJava EE 7またはJava EE 6の場合>”に示す手順で、手動で削除する必要があります。

管理ユーザーID

サーブレットコンテナに、Java EE 7、またはJava EE 6を選択した場合に設定します。

管理者ユーザーIDは、Interstage Application Serverのインストール時に、以下の画面で設定した情報を指定します。

  • Java EE 7機能の認証情報の設定

  • Java EE 6機能の認証情報の設定

管理者パスワード

サーブレットコンテナに、Java EE 7、またはJava EE 6を選択した場合に設定します。

管理者パスワードは、Interstage Application Serverのインストール時に、以下の画面で設定した情報を指定します。

  • Java EE 7機能の認証情報の設定

  • Java EE 6機能の認証情報の設定

運用管理用HTTPリスナーポート

サーブレットコンテナに、Java EE 7、またはJava EE 6を選択した場合に設定します。

運用管理用HTTPリスナーポートは、Interstage Application Serverのインストール時に、以下の画面で設定した情報を指定します。

  • Java EE 7機能のポート番号の設定

  • Java EE 6機能のポート番号の設定

注意

使用するWWWサーバにIISを指定して、WWWサーバへ登録すると、アプリケーションの保護を「低(IISプロセス)」として仮想ディレクトリを作成します。他のアプリケーションが実行されているプールプロセスで実行させる場合は、「中(プール)」を選択してください。

注意

WWWサーバにIISを使用する場合の注意事項

WindowsとIISのバージョンの組み合わせは、以下の通りです。

Windows

IISのバージョン

Windows Server 2008

IIS 7.0

Windows Server 2008 R2

IIS 7.5

Windows Server 2012

IIS 8.0

Windows Server 2012 R2

IIS 8.5

Windows Server 2016

IIS 10.0

注意

  • FJapacheサービスの「スタートアップの種類」が、「自動」から「手動」に変更されます。また、List Worksをアンインストールしても「スタートアップの種類」は変更されません。

  • 各Webサーバは、各Webサーバに異なるポート番号を設定することにより共存が可能ですが、List Works Web連携を同時に利用することはできません。

  • 既定の設定でインストールしたIISは、静的なコンテンツのみを処理するように構成されていますが、Web連携は動的なコンテンツを処理するために、新しいWebサービス拡張を追加して実行を許可します。

  • アプリケーションプール「DefaultAppPool」の「最大ワーカープロセス数」が「1」に変更され、「ワーカープロセスのリサイクル」が無効に変更されます。また、List Worksをアンインストールしても「最大ワーカープロセス数」と「ワーカープロセスのリサイクル」は変更されません。

  • Windows Server 2008(x64)のIIS 7.0、7.5、8.0、8.5、10を使用する場合は、ワーカープロセスの詳細設定の「32ビットアプリケーションの有効化」が「True」に変更されます。また、List Worksをアンインストールしても「32ビットアプリケーションの有効化」は変更されません。


【接続】タブの設定

Webゲートウェイサーバに同時に接続できる利用者数を設定します。Webゲートウェイサーバに同時に接続できる利用者数(セション数)は、「1コンテナあたりの利用者数(セション数)×コンテナ数」になります。

同時に接続できる利用者数(セション数)は、以下の総数になります。

  • Webゲートウェイサーバ経由でリスト管理サーバに接続できる利用者数

  • リスト管理サーバにログインしている状態で【ログアウト】ボタンをクリックしないで、Webブラウザのタイトルバーの【×(閉じる)】ボタン、または【ファイル】メニューの【閉じる】からWebブラウザを閉じてしまった利用者数

注意

【ログアウト】ボタンのクリック以外の方法でWebブラウザを閉じた場合、有効時間が切れるまでセションが保持されます。有効時間が切れるまでは、同時接続している利用者数(セション数)とみなします。

参考

  • 安定した運用を行うためには、コンテナ数を1~6にしてください。コンテナ数が6を超える運用を行う場合、Webゲートウェイサーバを増設することをお勧めします。

  • 1コンテナあたりの最大数は以下のようになります。

    • Webゲートウェイサーバ経由でリスト管理サーバに同時に接続できる利用者数(セション数)は、最大500人です。

    • Webゲートウェイサーバ経由でリスト管理サーバに帳票一覧を表示、帳票の表示/印刷などの処理を同時に依頼できる利用者数(セション数)は、最大50人です。

    50ユーザがリスト管理サーバに帳票一覧を表示、帳票の表示/印刷などの処理を同時に依頼する場合は1コンテナ、100ユーザがリスト管理サーバに帳票一覧を表示、帳票の表示/印刷などの処理を同時に依頼する場合は2コンテナを目安にしてください。

    • コンテナ数に応じて、「8701」から「8710」のポート番号を使用します。

    • マルチコンテナ機能は、リクエストを均等に振り分けて負荷分散します。
      各コンテナにおける処理中のリクエスト数と利用者数(セション数)は、必ずしも同じとは限らないため、場合によっては処理中のリクエスト数は一番少ないが接続している利用者数(セション数)が一番大きいコンテナへ振り分けてしまうことがあります。そのため、1コンテナあたりの利用者数(セション数)は、少しゆとりをもった数値を指定することを推奨します。

    • コンテナごとの利用者数(セション数)は、Web連携のアクセスログで確認することができます。

      詳細は、“メッセージ集”の“第1章 ログ情報”を参照してください。

【互換】タブの設定

【互換】タブは、互換性を保つために用意されています。

ListWORKS V10.0L20以前、またはList Works V6.0L10で、Web連携機能APIのJavaクラス(ListConfig)の「getApplicationURL」、または「getServletURL」メソッドを使用しているJSPファイルを扱う場合に、WWWサーバのURLを指定します。

注意

WWWサーバ、サーブレットコンテナの変更に関する注意事項

Webゲートウェイサーバで、List Worksに使用するWWWサーバ、および、サーブレットコンテナを変更する場合は、Webクライアント側でList Works Web連携機能のために使用していたWebブラウザを、一度終了させる必要があります。