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Interstage List Works V10.3.3 運用手引書
FUJITSU Software

5.2.2 外字の準備

各クライアントに外字を登録する場合は、Charset Managerの「日本語資源管理」「日本語資源適用」を利用します。

Charset Managerの基本的な作業の流れを以下に示します。

List Works帳票内の外字を文字コードとして扱う場合は、帳票出力元の文字コード系によって、以下のようにCharset Managerでの作業が異なります。

List Works帳票内の外字をイメージデータとして扱う場合は、List Worksサーバに「外字の移入」だけを行います。

List Worksにおける外字の扱いについての詳細は、“1.5.3 外字”を参照してください。
Charset Managerの詳細な操作方法は、“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。

実際の外字の登録方法は、外字を使用する帳票によって以下のように分かれます。

さらに各方法とも、帳票を出力するアプリケーションによって以下のように分かれます。

上記の分類ごとに、必要となる手順を以下に示します。

(1) Windowsサーバ上のアプリケーションで作成した帳票で外字を使用する場合

Windowsサーバ上のアプリケーションで作成した帳票において、外字を使用する場合の手順を以下に示します。

新規に作成した帳票出力アプリケーションの場合

帳票出力アプリケーションの文字コード系によって作業が異なります。

文字コード系がシフトJISコードの場合
  1. Charset Managerの「日本語資源管理」を使用して、富士通ホストの文字パターンをTrueTypeフォントに登録します(外字の登録)。

    注意

    • フォントとして登録できる文字は、1880文字までです。これを超える文字は扱うことができません。1880文字を超える場合は、イメージデータとしても表示できませんので、注意してください。

    • 外字をイメージとして扱うことはできません。

  2. 「日本語資源管理」を使用して、転送ファイルに取り出します(外字の取出し)。

  3. 運用に使用するすべてのList Worksサーバ、List Worksクライアント、およびWebクライアントで、Charset Managerの「日本語資源適用」を使用して、1.で作成した文字パターンを格納します(外字の移入)。


文字コード系がUNICODE(UCS-2、UTF-8)の場合

外字をイメージデータとして登録する場合は、各手順の1.だけを実施してください。

  1. Charset Managerの「日本語資源管理」を使用して、TrueTypeフォントの外字の文字パターンを作成します(外字の登録)

  2. 「日本語資源管理」の「標準コード変換」を使用して、UNICODEとシフトJISコードの文字コード変換表を作成します(コードの対応定義)。

    注意

    対応付けができる文字は、1880文字までです。1880文字を超える場合は、イメージデータで表示されます。

  3. 「日本語資源管理」を使用して、コードの対応定義を行った外字を、クライアント側で使用できるよう、フォントサイズなどをデータ変換します(外字の移行)。

  4. 「日本語資源管理」を使用して、転送ファイルに取り出します(外字の取出し)。

  5. 運用に使用するすべてのList Worksサーバ、List Worksクライアント、およびWebクライアントで、Charset Managerの「日本語資源適用」を使用して、1.で作成した文字パターンを格納します(外字の移入)。


富士通ホストで動作していた帳票出力アプリケーションの場合

富士通ホストで動作していた帳票出力アプリケーションを、Windows サーバに移行した場合の外字の登録方法を示します。帳票出力アプリケーションの文字コード系によって作業が異なります。

文字コード系がシフトJISコードの場合
  1. List Worksサーバ上のCharset Managerの「日本語資源管理」を使用して、富士通ホストの文字パターンをTrueTypeフォントに登録します(外字の登録)

    注意

    フォントとして登録できる文字は、1880文字までです。これを超える文字は扱うことができません。1880文字を超える場合は、イメージデータとしても表示できませんので、注意してください。

  2. 「日本語資源管理」を使用して、転送ファイルに取り出します(外字の取出し)。

  3. 運用に使用するすべてのList Worksクライアント、およびWebクライアントで、Charset Managerの「日本語資源適用」を使用して、1.で作成した文字パターンを格納します(外字の移入)。


文字コード系がUNICODE(UCS2、UTF-8)の場合
  1. List Worksサーバ上のCharset Managerの「日本語資源管理」を使用して、富士通ホストの文字パターンをTrueTypeフォントに登録します(外字の登録)

  2. 「日本語資源管理」の「標準コード変換」を使用して、UNICODEとシフトJISコードの文字コード変換表を作成します(コードの対応定義)。

    注意

    対応付けができる文字は、1880文字までです。1880文字を超える場合は、イメージデータとして表示されます。

  3. 「日本語資源管理」を使用して、コードの対応定義を行った外字を、クライアント側で使用できるよう、フォントサイズなどをデータ変換します(外字の移行)。

  4. 「日本語資源管理」を使用して、転送ファイルに取り出します(外字の取出し)。

  5. 運用に使用するすべてのList Worksクライアント、およびWebクライアントで、Charset Managerの「日本語資源適用」を使用して、1.で作成した文字パターンを格納します(外字の移入)。


(2) Solaris上のアプリケーションで作成した帳票で外字を使用する場合

Solaris上のアプリケーションで作成した帳票において、外字を使用する場合の手順を以下に示します。Charset Managerの「日本語資源管理」はWindows上で行うため、資源管理サーバとしてWindowsを用意します。

注意

外字をイメージとして扱うことはできません。

新規に作成した帳票出力アプリケーションの場合

帳票出力アプリケーションの文字コード系によって作業が異なります。

文字コード系がシフトJISコードの場合
  1. 資源管理サーバ上のCharset Managerの「日本語資源管理」を使用して、TrueTypeフォントの外字の文字パターンを作成します(外字の登録)。

  2. 「日本語資源管理」を使用して、転送ファイルに取り出します(外字の取出し)。

  3. 運用に使用するすべてのList Worksクライアント、Webクライアントで、Charset Managerの「日本語資源適用」を使用して、1.で作成した文字パターンを格納します(外字の移入)。


文字コード系がEUCコード(U90)の場合
  1. 資源管理サーバ上のCharset Managerの「日本語資源管理」を使用して、Solaris VSPフォントの文字パターンを作成します(外字の登録)。

  2. 「日本語資源管理」を使用して、1.で作成した文字パターンをTrueTypeフォントパターンに登録します(外字の登録)。

    注意

    フォントとして登録できる文字は、1880文字までです。これを超える文字は扱うことができません。

  3. 「日本語資源管理」を使用して、1.で作成した文字パターンをVSPフォントに登録します。また、資源管理サーバ上のCharset Managerを使用して、VSPフォントをSolarisサーバに登録します(外字の登録)。

  4. 「日本語資源管理」の「標準コード変換」を使用して、EUCコードとシフトJISコード、さらにJEFコード(VSPフォントのコード系)の文字コード変換表を作成します(コードの対応定義)。

    また、資源管理サーバ上のCharset Manager を使用して、文字コード変換表をSolarisサーバに登録します。

    注意

    シフトJISコードと対応付けができる文字は、1880文字までです。

  5. 「日本語資源管理」を使用して、コードの対応定義を行った外字を、クライアント側で使用できるよう、フォントサイズなどをデータ変換します(外字の移行)。

  6. 「日本語資源管理」を使用して、転送ファイルに取り出します(外字の取出し)。

  7. 運用で使用するすべてのList Worksクライアント、Webクライアントで、Charset Managerの「日本語資源適用」を使用して、2.で作成した文字パターンを格納します。


文字コード系がUnicode(UTF-8)の場合
  1. 資源管理サーバ上のCharset Managerの「日本語資源管理」を使用して、Solaris VSPフォントの文字パターンを作成します(外字の登録)。

  2. 「日本語資源管理」を使用して、1.で作成した文字パターンをTrueTypeフォントパターンに登録します(外字の登録)。

    注意

    フォントとして登録できる文字は、1880文字までです。これを超える文字は扱うことができません。

  3. 「日本語資源管理」を使用して、1.で作成した文字パターンをVSPフォントに登録します。また、資源管理サーバ上のCharset Managerを使用して、VSPフォントをSolarisサーバに登録します(外字の登録)。

  4. 「日本語資源管理」の「標準コード変換」を使用して、UnicodeとシフトJISコード、さらにJEFコード(VSPフォントのコード系)の文字コード変換表を作成します(コードの対応定義)。
    また、資源管理サーバ上のCharset Manager を使用して、文字コード変換表をSolarisサーバに登録します。

    注意

    シフトJISコードと対応付けができる文字は、1880文字までです。

  5. 「日本語資源管理」を使用して、コードの対応定義を行った外字を、クライアント側で使用できるよう、フォントサイズなどをデータ変換します(外字の移行)。

  6. 「日本語資源管理」を使用して、転送ファイルに取り出します(外字の取出し)。

  7. 運用で使用するすべてのList Worksクライアント、Webクライアントで、Charset Managerの「日本語資源適用」を使用して、2.で作成した文字パターンを格納します。


富士通ホストで動作していた帳票出力アプリケーションの場合

富士通ホストで動作していた帳票出力アプリケーションを、Solarisサーバに移行した場合の外字の登録方法を示します。帳票出力アプリケーションの文字コード系によって作業が異なります。

文字コード系がシフトJISコードの場合
  1. 資源管理サーバ上のCharset Managerの「日本語資源管理」を使用して、富士通ホストの文字パターンをTrueTypeフォントに登録します(外字の登録)。

    注意

    登録できるフォントは、1880文字までです。これを超える文字は、扱うことができません。

  2. 運用で使用するすべてのList Worksクライアント、Webクライアントで、Charset Managerの「日本語資源適用」を使用して、1.で作成した文字パターンを格納します。


文字コード系がEUCコード(U90)の場合
  1. 資源管理サーバ上のCharset Managerの「日本語資源管理」を使用して、富士通ホストの文字パターンをWindowsフォントに登録します(外字の登録)。

    注意

    登録できるフォントは、1880文字までです。これを超える文字は、扱うことができません。

  2. 「日本語資源管理」を使用して、富士通ホストの文字パターンをVSPフォントに登録します。また、資源管理サーバ上のCharset Managerを使用して、VSPフォントをSolarisサーバに登録します(外字の登録)。

  3. 「日本語資源管理」の「標準コード変換」を使用して、EUCコードとシフトJISコード、さらにJEFコード(VSPフォントのコード系)の文字コード変換表を作成します(コードの対応定義)。

    また、資源管理サーバ上のCharset Managerを使用して、文字コード変換表をSolarisサーバに登録します。

    注意

    シフトJISコードと対応付けができる文字は、1880文字までです。

  4. 「日本語資源管理」を使用して、コードの対応定義を行った外字を、クライアント側で使用できるよう、フォントサイズなどをデータ変換します(外字の移行)。

  5. 「日本語資源管理」を使用して、転送ファイルに取り出します(外字の取出し)。

  6. 運用で使用するすべてのList Worksクライアント、Webクライアントで、Charset Managerの「日本語資源適用」を使用して、1.で作成した文字パターンを格納します(外字の移入)。

    注意

    Charset ManagerのVSPフォントに格納してList Worksで利用可能な外字のサイズは、32×32です。


文字コード系がUnicode(UTF-8)の場合
  1. 資源管理サーバ上のCharset Managerの「日本語資源管理」を使用して、富士通ホストの文字パターンをWindowsフォントに登録します(外字の登録)。

    注意

    登録できるフォントは、1880文字までです。これを超える文字は、扱うことができません。

  2. 「日本語資源管理」を使用して、富士通ホストの文字パターンをVSPフォントに登録します。また、資源管理サーバ上のCharset Managerを使用して、VSPフォントをSolarisサーバに登録します(外字の登録)。

  3. 「日本語資源管理」の「標準コード変換」を使用して、UnicodeとシフトJISコード、さらにJEFコード(VSPフォントのコード系)の文字コード変換表を作成します(コードの対応定義)。
    また、資源管理サーバ上のCharset Managerを使用して、文字コード変換表をSolarisサーバに登録します。

    注意

    シフトJISコードと対応付けができる文字は、1880文字までです。

  4. 「日本語資源管理」を使用して、コードの対応定義を行った外字を、クライアント側で使用できるよう、フォントサイズなどをデータ変換します(外字の移行)。

  5. 「日本語資源管理」を使用して、転送ファイルに取り出します(外字の取出し)。

  6. 運用で使用するすべてのList Worksクライアント、Webクライアントで、Charset Managerの「日本語資源適用」を使用して、1.で作成した文字パターンを格納します(外字の移入)。

    注意

    Charset ManagerのVSPフォントに格納してList Worksで利用可能な外字のサイズは、32×32です。