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Interstage List Works V10.3.3 運用手引書
FUJITSU Software

4.2.4 印刷資源の設計

帳票の登録時に使用する印刷資源について設計します。


オーバレイ

帳票を登録するための運用形態によって、利用できるオーバレイの形式が限定されます。

運用形態

オーバレイの形式

KOL1
(ドット形式)

KOL2 (注1)
(ベクトル形式)

KOL5
(ベクトル形式)

KOL6 (注2)
(ベクトル形式)

富士通ホスト帳票の登録

○ (注3)

△ (注4)

○ (注5)

○ (注5,注6)

NetCOBOL/MeFt帳票の登録

×

List Creator帳票の登録

×

×

○:サポート
△:条件付きでサポート
×:未サポート

注1:Windows版において、ASP版 ListWORKSとの連携、またはASPの資源の移行時のみ使用できます。

注2:一般アプリ帳票の登録時は、リスト管理サーバのオーバレイ格納先に、中身が空白またはダミーのオーバレイがKOL6形式で作成されます。

注3:Solaris 版の場合、OPR用を除きます。

注4:ゴシック体の文字列は明朝体で表示・印刷されます。

注5:リモート印刷で「VSPシリーズにホスト帳票を印刷する」にチェックした場合、ベクトルオーバレイ(KOL5、KOL6)は利用できません。ドットオーバレイ(KOL1)を利用してください。

注6:Windows版/Solaris版V8以前およびLinux版V9のList Worksクライアントでは、利用できません。


注意

ベクトルオーバレイ内の文字列にJEF拡張漢字を使用している場合は、そのままではクライアント側で表示/印刷されません。

以下のいずれかの方法で、オーバレイを表示/印刷してください。

  • JEF拡張漢字に相当する文字フォントをクライアントに配付

  • ドットオーバレイ(KOL1)に変更

JEF拡張漢字に相当する文字フォントをList Worksクライアントに配付して表示/印刷する場合は、以下の製品の両方が必要です。

  • JEF拡張漢字サポート

  • Charset Manager


参考

  • List Worksでは、ベクトルオーバレイとドットオーバレイのどちらも使用できます。ベクトルオーバレイは、ドットオーバレイと比べて以下の特長があります。

    • 表示/印刷が鮮明になる

    • データ量が少ないため、リスト管理サーバへの転送時間が短い(例  ドット:100KB  →  ベクトル:10KB)

  • ドットオーバレイ用のオーバレイ制御文をそのまま使用して、ADJUSTでオプションを変更し、再度コンパイルするだけでベクトルオーバレイ(KOL5)に変換することができます。


オーバレイの登録については、“第5章 印刷資源の準備”を参照してください。

外字

外字を文字コードで運用するのか、イメージで運用するのか設計します。

イメージとして扱う場合は、List Worksサーバにイメージデータ(ビットマップ)として登録します。

文字コードとして扱う場合は、List Worksサーバ、および、帳票を扱うすべてのList Worksクライアントに、文字コードとして登録する必要があります。文字コードとして登録可能な文字数は1880文字です。文字コードとして登録しない外字はイメージデータとして扱われます。

イメージデータは、表示/印刷はできますが、検索やほかのアプリケーションとの連携機能などに使用することはできません。

登録文字数が1880文字を超える場合は、文字コードとして扱う外字とイメージとして扱う外字を選定する必要があります。

外字の運用、登録については、“1.5.3 外字”、“第5章 印刷資源の準備”、 “付録H 運用における文字の準備と制限事項”を参照してください。

注意

Solaris版の場合、Solaris/Linux上のアプリケーションから登録する場合は、文字コードのみ運用できます。イメージ(ビットマップ)は、運用できません。


FCB/LPCI

帳票を登録するための運用形態によって、利用できるFCB/LPCIの形式が限定されます。

運用形態

FCB/LPCI

備考

富士通ホスト帳票を扱う場合

分散印刷運用

FCB3/NLPIが対象

【FNAを利用した通信形態の場合】印刷データに組み込まれて送信されます。印刷データの登録前に転送する必要はありません。【TCP/IPを利用した通信形態の場合】印刷データの登録前に転送する必要があります。

ファイル転送運用

FCB3/NLPIが対象

印刷データの登録前に転送する必要があります。

NetCOBOL/MeFt帳票、およびList Creator帳票を扱う場合

対象としない

FCB/LPCIの登録については、“5.3.3 FCB/LPCIの準備”を参照してください。