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Interstage List Works V10.3.3 運用手引書
FUJITSU Software

2.2.2 帳票のファイリング

帳票のファイリングは、フォルダに保管してある帳票をCD-R、MOなどの可搬媒体やハードディスクに、まとめて格納する機能です。ファイリングフォルダを利用します。ファイリングは、帳票のバックアップとして利用することもできます。

帳票をファイリングするための運用形態には、以下の2種類があります。

注意

  • ファイリング実行中は、ファイリング対象のフォルダに対して帳票のアクセスはしないでください。

  • ファイリングを行う場合、リスト管理サーバのポート番号は「9243」と設定してください。ポート番号は【リスト管理サーバの環境設定】ダイアログボックスの【接続】タブで設定します。初期値は「9243」です。

  • リスト管理サーバの装置フォルダにファイリングを行った場合、帳票のファイル名は、List Works内で割り当てられたランダムな8文字の英数字として管理されます。マイコンピュータの装置フォルダにファイリングを行った場合、対象の帳票のファイル名がそのまま適用されます。

  • List Works Filling ServiceはList Worksサービスと1対1の対応になっています。このため、1つのList Works Filling Serviceは、同時に複数のリスト管理サーバ(List Worksサービス)と接続できません。

    1つのList Works Filling Serviceが複数のリスト管理サーバと接続する場合、ファイリング処理が終了した後にList Works Filling Serviceを再起動し、次のリスト管理サーバとのファイリング処理を行ってください。

  • ファイリング時にFTPエラーが発生する場合は、ネットワーク環境が正しく設定されているか確認してください。

  • リスト管理サーバにネットワークアダプタが複数設置されている場合、ファイリングサーバやファイリング用パソコンは優先度の高いネットワークアダプタに接続してください。

  • ファイリングした媒体をリスト管理サーバの保管フォルダとして定義することはできません。マイ コンピュータの保管フォルダとして定義して参照してください。

  • パスワードが14バイトを超えるユーザは、ファイリング用パソコンのハードディスク、MO、およびCD-Rへのファイリングはできません。


(1) ハードディスクまたはMOへのファイリング

以下の場所に、ファイリングできます。

ファイリング用パソコンのハードディスク、またはMOへのファイリング

リスト管理サーバの帳票は、ファイリング用パソコンのハードディスクまたはMOへファイリングできます。ファイリングするためには、ハードディスク/MO版 リストファイリングサーバを、ファイリング用パソコンにインストールする必要があります。

なお、ファイリングモニタは、ハードディスク/MO版 リストファイリングサーバをインストールすると、自動的にインストールされます。ファイリングモニタを使用してファイリングの状態を監視できます。また、リストナビでも、ファイリングの状態を監視することができます。

ファイリングの状態監視については、“保守手引書”を参照してください。

List Worksクライアントのハードディスク、またはMOへのファイリング

リスト管理サーバの帳票、およびList Worksクライアントの帳票は、List WorksクライアントのハードディスクまたはMOへファイリングできます。この場合は、リストナビでファイリングの状態を監視できます。

ファイリングの状態監視については、“保守手引書”を参照してください。

(2) CD-Rへのファイリング

リスト管理サーバの帳票は、以下の方法によりCD-Rにファイリングすることができます。

注意

  • CD-Rにファイリングするときは、専用のファイリング用パソコンを用意してください。

  • CD-R連続書込み装置にTEAC社製 CD-R装置を利用する場合は、CD-R連続書込み装置を制御するためのCD-R Writer Serverが必要となります。CD-R Writer Serverとリストファイリングサーバは、別のパソコンに分けて運用することをお勧めします。

  • ファイリング対象のファイル数が多いと、ファイリング処理に要する時間がかかります。

  • リストファイリングサーバ(TEAC CD-R装置版)が動作しているパソコンで、ListWORKS CD-ROM 作成オプションを使用することはできません。以下のいずれかの対処が必要です。

    • TEAC社製のCD-R装置を使用していない場合は、リストファイリングサーバ(TEAC CD-R装置版)をインストールしない(インストール済みの場合は、アンインストールする)。

    • リストファイリングサーバのサービス(List Works Filing Service)を「手動」起動に変更し、停止する。

  • List WorksクライアントのCD-Rへのファイリングはできません。マイ コンピュータの装置フォルダにはCD-Rへの書き込み装置を設定できません。

  • CD-Rにファイリングするときは、ファイリング対象のデータの上限は630MBとなります。


ListWORKS CD-ROM作成オプションによるファイリング

帳票データを1枚書込みのライタ装置でCD-Rに書き込む(ファイリングする)場合は、ファイリング用パソコンにListWORKS CD-ROM 作成オプションをインストールする必要があります。


CD-R連続書込み装置によるファイリング

帳票データを複数CD-Rドライブへ同時書込みする場合は、CD-R連続書込み装置(TEAC社製 CD-R装置またはMICARシステム)を利用します。


TEAC社製 CD-R装置の利用

TEAC社製 CD-R装置を利用する場合は、CD-R装置用のリストファイリングサーバをファイリング用パソコンにインストールする必要があります。

また、CD-R装置を制御するために、CD-R Writer Serverが必要です。ファイリング時は、ファイリングモニタを使用してファイリングの状態を監視できます。

  • CD-R装置が1台の場合

    ファイリング用パソコンの動作環境が以下の場合には、リストファイリングサーバとCD-R Writer Serverを同じパソコンで運用できます。

    CPU:Pentium4  2.4GHz以上

    メモリ:512MB以上


  • CD-R装置が複数台の場合

    TEAC社製 CD-R装置の利用では、1つのリストファイリングサーバに対して、最大10台のCD-R装置を接続することができます。

    大量かつ並列でファイリングを実行する場合は、ファイリング用パソコンを用意するとともに、CD-R装置ごとに制御用パソコンを用意します。


MICARシステムの利用

MICARシステムを利用して、帳票データをCD-R連続書込み装置へファイリングすることができます。MICARシステムを利用する場合は、ファイリングモニタを使用した状態監視を行うことはできません。MICARシステムで監視を行ってください。


注意

初めてMICARシステムを利用してファイリングする場合、MICARシステムの設定を一度、保存してからファイリングを行う必要があります。