使用するバックアップソフトウェアによっては、管理者権限で共有フォルダにアクセスできる必要があります。
本製品の共有フォルダに対して管理者権限でアクセスする場合は、以下を実施してください。
管理者権限設定(プロトコルにNFSを選択した場合)
共有フォルダを作成するときに、「NFS rootアクセス許可ホスト」を設定します。
設定したホストのrootユーザーは、管理者権限でアクセスできます。
管理者権限設定(プロトコルにSMBを選択した場合)
共有フォルダを作成したあと、管理者アカウント(administrator)を使用して本製品のコンソールにログインし、以下のコマンドを実行します。
# csgadm smbconf set -share '共有フォルダ名' -key 'admin users' -value 'ユーザー名,@グループ名'
「共有フォルダ名」には、作成した共有フォルダの名前を指定します。
「ユーザー名,@グループ名」には、管理者権限を設定したいNASアクセスユーザーまたはNASアクセスグループを1つ以上指定します。複数指定する場合は、コンマ(,)で区切ります。NASアクセスグループを指定する場合は、名前の先頭にアットマーク(@)を指定してください。
以下は、共有フォルダ「SF#001」に対して、NASアクセスユーザー「User A」、NASアクセスグループ「Group G」に管理者権限を割り当てる場合の実行例です。
# csgadm smbconf set -share 'SF#001' -key 'admin users' -value 'User A,@Group G'
以下のように、ユーザー名やグループ名をダブルクォーテーション(")で括ることもできます。
# csgadm smbconf set -share 'SF#001' -key 'admin users' -value '"User A","@Group G"'
設定に成功した場合は、設定内容が以下のように表示されます。
admin users = "User A","@Group G"
現在の設定を確認する場合は、以下のコマンドを実行します。設定に成功したときと同じ内容が表示されます。
# csgadm smbconf show -share 'SF#001' -key 'admin users' admin users = "User A","@Group G"
本コマンドは、既存の設定を上書きします。そのため、設定済みの状態からNASアクセスユーザーやNASアクセスグループを追加または変更する場合は、現在の設定を確認し、表示された内容と併せて指定してください。以下は、上記の状態からNASアクセスユーザー「User B」を追加する場合の実行例です。
# csgadm smbconf set -share 'SF#001' -key 'admin users' -value '"User A","@Group G","User B"'
設定を削除する場合は、以下のように実行します。
# csgadm smbconf unset -share 'SF#001' -key 'admin users'
ポイント
指定できるNASアクセスユーザー名およびNASアクセスグループ名は、「3.3.2 共有フォルダの登録に必要な情報」の「所有者」および「グループ」の説明を参照してください。
共有フォルダ名、NASアクセスユーザー名、またはNASアクセスグループ名にマルチバイト文字が含まれる場合は、UTF-8を使用できる端末から本製品にリモートログインして、本コマンドを実行してください。
csgadm smbconf setコマンドの-valueオプションに指定できる文字列の長さは2000バイトまでです。
注意
csgadm smbconf setコマンドは、設定対象の共有フォルダをネットワークドライブとして割り当てる前に実行してください。すでに共有フォルダをネットワークドライブとして割り当てていた場合は、本コマンドを実行したあと、一旦ネットワークドライブの割当てを解除してください。