トポロジ収集機能でリンク情報を取得しやすくするための方法について説明します。
ブロードキャストpingによるMACアドレスの学習
トポロジ収集機能は、監視対象のサブネット内に存在するスイッチのMACアドレステーブルの情報を元にしてトポロジを推定します。MACアドレステーブルに学習されるMACアドレスは、一般的に5分間使用されなかった場合には期限切れ(エージアウト)と判断され、そのMACアドレスはMACアドレステーブルから削除(エージング)されます。そのため、トポロジ収集を行ってもリンクが検出できない場合があります。
このような場合は、監視対象のネットワークに対してプロードキャストアドレス宛てにpingを行うことで、スイッチに稼働中機器のMACアドレスを学習させ、トポロジ収集が成功する確率を向上させることができます。
例えば、監視対象のネットワークアドレスが192.168.1.0/24の場合、トポロジ収集を実行する前に以下のコマンドを実行します。
ping 192.168.1.255
その後にトポロジ収集を実行することで、新たなリンクが検出できる場合があります。
トポロジ収集範囲の限定
トポロジ収集の探索範囲に比べて存在する機器が少ない場合、機器に対して負荷をかけてしまう場合があります。その結果、当該ノードの検出ができない場合があります。
このような場合は、トポロジ収集ダイアログで設定するネットワークアドレスとサブネットマスクの値を調整し、探索範囲をできるだけ狭く設定することにより、ノード検出を確実に行うことができます。
監視対象にCisco機器が含まれる場合
監視対象がCisco機器で構成されるネットワークの場合、CDP(Cisco Discovery Protocol)を有効にすることによりリンク情報を取得できるようになる場合があります。
参考
Cisco機器ではCDPはデフォルトで有効となっています。