トポロジ収集機能でリンク情報を取得できない例について説明します。
複数のネットワークインタフェースを持ち、それらが同一のMACアドレスを持つ機器の場合(L2/L3スイッチを除く)
複数のネットワークインタフェースを持つSolaris機の場合は、デフォルト状態で、全てのネットワークインタフェースが同一のMACアドレスとなる場合があります。このような場合、下記の対処により自動検出できる可能性があります。ただし、MACアドレスを変更しても運用上問題のない場合に限ります。
下記コマンドをroot権限で実行し、ネットワークインタフェース毎にユニークなMACアドレスを割り当てます。本操作実行後、マシンの再起動が必要です。
# eeprom local-mac-address?=true
参考
ネットワークインタフェースのMACアドレスは、root権限で下記コマンドを実行して確認することができます。
# ifconfig -a
論理インタフェースで通信を行う機器の場合
論理インタフェースで通信を行う機器の場合、学習されるMACアドレスは論理インタフェースに関連付けられたMACアドレスになる場合があります。このような機器の場合は、物理結線情報を取得できないため、リンクを自動検出できない場合があります。
例 リンクアグリゲーション
リンクアグリゲーションとして束ねられたインタフェースは、まとめて1つの論理インタフェースとして扱われることがあります。このような機器では論理インタフェースでMACアドレステーブルが学習されるため、物理結線の情報がわかりません、そのため、リンクの自動検出ができない場合があります。
通信の流れないインタフェースの場合
結線されていても、ポートを閉塞などしていて実質的に通信が流れないリンクについては、自動で検出することはできません。