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Systemwalker Desktop Patrol 運用ガイド 管理者編
FUJITSU Software

14.5.3 棚卸の作業

管理台帳で管理している機器の棚卸作業について説明します。

なお、ATと連携した棚卸作業を行うこともできます。詳細については、“第15章 バーコードで機器を管理する”を参照してください。

手順

棚卸作業の手順は、以下のとおりです。

なお、手順は、[運用設定]ボタンをクリックする操作から説明します。

  1. [運用設定]ボタンをクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  2. 棚卸の運用方法を設定します。

    以下の情報を設定して、[OK]ボタンをクリックします。

    項目名

    説明

    [棚卸開始日]

    棚卸の開始日を設定します。

    現在日付の180日前から現在日付の間で設定できます。

    設定した開始日から現在日付の間に棚卸作業を行うことで、棚卸済みとなります。

    なお、設定した値は、棚卸状況のレポート出力時の初期値として使用されます。詳細については、“17.3 棚卸状況を出力する”を参照してください。

    [棚卸状態の判定方法]

    棚卸状態を判定する方法を設定します。

    • [棚卸完了日を使用して、棚卸状態を判定する]

      棚卸状態(○、×)の判定は、棚卸完了日時でのみ判定します。棚卸開始日以降に、棚卸完了日時で、棚卸された場合は、棚卸状態が○(済み)となります。

    • [棚卸完了日、収集日時を使用して、棚卸状態を判定する]

      本項目を選択すると、CTで自動収集した日時も含めて棚卸の存在チェックに使用します。

      棚卸状態(○、×)の判定は、棚卸完了日時、収集日時で判定します。指定された棚卸開始日以降に、何れかの日時で、棚卸された場合は、棚卸状態が○(済み)となります。

    • [棚卸完了日、収集日時、検知日時を使用して、棚卸状態を判定する]

      本項目を選択すると、ADTで検知した日時も含めて棚卸の存在チェックに使用します。

      棚卸状態(○、×)の判定は、棚卸完了日時、収集日時、検知日時の全て同一優先度で判定します。指定された棚卸開始日以降に、何れかの日時で、棚卸された場合は、棚卸状態が○(済み)となります。

    [設置場所の補正結果]

    設置場所の補正結果を、棚卸一覧画面内に表示する場合は[表示する]、表示しない場合は[表示しない]を選択します。

    [表示する]を選択すると、各棚卸一覧画面内の設置場所の項目に補正後の設置場所が表示されるようになります。

    [棚卸運用の設定]

    システムアカウントのみ設定できます。初期値は、[部門管理アカウントによる設定を許可する]です。

    部門管理アカウントに、棚卸運用の設定情報の入力を許可する場合は[部門管理アカウントによる設定を許可する]、許可しない場合は[部門管理アカウントによる設定を許可しない]を選択します。

    [部門管理アカウントによる設定を許可しない]を選択した場合、部門管理アカウントの画面には、「棚卸支援-運用設定」画面を表示するための[運用設定]ボタンが表示されなくなります。

    [棚卸状態の判定方法]を変更した場合、自動での棚卸作業を行った機器の[棚卸状態](棚卸完了または棚卸未完了)が変更される場合があります。

    ただし、以下の操作により棚卸作業を行った機器の[棚卸状態]は変更されません。

    • 手動での棚卸作業

    • ATと連携した棚卸作業を行った場合

    →運用の開始日が設定されます。

  3. 棚卸作業を行います。

    以下の場合に応じて操作します。

    なお、以下のほかにATと連携した棚卸作業を行うこともできます。詳細については、“第15章 バーコードで機器を管理する”を参照してください。

    • 手動での棚卸作業

      画面操作で棚卸を行う作業となります。

      手動での棚卸作業だけを行う場合は、[運用設定]画面で[棚卸状態の判定]に[棚卸完了日を使用して、棚卸状態を判定する]を設定しておく必要があります。

    • 自動での棚卸作業

      自動で棚卸を行う作業となります。

      自動での棚卸作業を行う場合は、[運用設定]画面で[棚卸完了日を使用して、棚卸状態を判定する]以外を設定しておく必要があります。

      なお、この場合“手動での棚卸作業”を行うこともできます。

手動での棚卸作業

14.5.1.2 棚卸一覧を確認する”で画面を表示している操作から説明します。

  1. [状態変更]ボタンをクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  2. 棚卸済みとする機器を選択して、[棚卸済みに設定]ボタンをクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  3. 機器を棚卸済みに設定します。

    [OK]ボタンをクリックします。

    →[棚卸状態]が[×]から[○]になります。

    また、[棚卸完了日]に[OK]ボタンをクリックしたときの日時が設定されます。

  4. 棚卸未完了とする機器を選択して、[棚卸未完に設定]ボタンをクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  5. 機器を棚卸未完了に設定します。

    [OK]ボタンをクリックします。

    →[棚卸状態]が[○]から[×]になります。

  6. 機器を棚卸対象から外します。

    棚卸対象から外す機器を選択して、[棚卸対象外に設定]ボタンをクリックします。

    →棚卸対象の一覧から削除されます。

    削除された機器は、[棚卸対象外一覧]画面に移動されます。

  7. 棚卸対象から外した機器を棚卸対象とします。

    14.5.1.3 棚卸対象外一覧を確認する”で画面を表示している操作から説明します。

    棚卸対象から外した機器を選択して、[棚卸対象に設定]ボタンをクリックします。

    →棚卸対象外の一覧から削除されます。

    削除された機器は、[棚卸一覧]画面に移動されます。

自動での棚卸作業

Systemwalker Desktop Patrolで収集されたインベントリ情報を、管理台帳で管理する資産情報(機器情報)として登録または変更します。

棚卸支援の[運用設定]画面で設定した[棚卸開始日]以降に、CTで自動収集されたPC、またはADTで検知された機器は、棚卸済みに設定されます。また、オートシンクの実行時に[棚卸完了日]も設定されます。

棚卸状況を確認する方法は、“14.5.1 棚卸状況を確認する”を参照してください。

棚卸作業が自動で実行された結果は、[棚卸一覧]に表示されます。

「設置場所の補正結果を、棚卸一覧画面内に表示する」にチェックを入れている場合、設置場所の項目の後ろに設置場所(補正値)が表示されます。設置場所(補正値)に表示される内容は以下のとおりです。

機器のセグメント情報から取得した設置場所情報です。表示される内容は以下の通りです。

補正が必要かどうかを判断し、必要に応じて設置場所の補正を実施してください。

  1. [棚卸一覧]画面で、設置場所を補正する機器を確認します。

    必要な場合は、[設置場所の補正]ボタンをクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

    設置場所(補正値)に補正値が表示されている場合も、一時的に設置場所を移動している可能性もあります。管理者が実情を確認した上で、設置場所を補正するかを判断し、機器の選択を行ってください。

    設置場所(補正値)でソートすると、差異がある設置場所だけを並べて確認することができます。

  2. [設置場所の補正]画面で、コメントおよび設置場所に補正が必要な機器を選択します。

    ※[コメント]を設定すると、[履歴情報]の[コメント]にも反映されます。
    省略した場合は、コメントとして、「設置場所の補正による変更」が設定されます。

  3. [OK]ボタンをクリックします。

    →設置場所の補正が開始されます。

    補正した結果は、履歴情報としても保存されます。

    組織変更などの要因でビル管理情報に変更があり、セグメントに対して設置場所名が設定されていないセグメントが存在する場合は、以下のメッセージが表示されます。

    この場合は、[セグメント管理]画面で[セグメント管理情報]を修正してから[設置場所の補正]ボタンをクリックしてくさい。

    →設置場所の補正が完了すると[設置場所補正の結果]画面が表示されます。

  4. 内容を確認し、[棚卸一覧へ戻る]ボタンをクリックします。

    →[棚卸一覧]画面が再表示されます。

  5. 設置場所が補正されたことを確認します。

    また、棚卸結果も確認します([棚卸結果]には、「○」または「×」が表示されます)。

    変更前と変更後の設置場所を確認する場合は、[機器管理]画面の[履歴情報の確認]を選択します。