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Systemwalker Desktop Patrol 運用ガイド 管理者編
FUJITSU Software

9.1.1 WSUS連携の設定を行う

WSUSと連携した運用を行う場合は、以下の手順でアップストリームサーバの運用環境を設定します。

  1. メインメニューにログインし、[WSUS]をクリックします。
    グローバルナビゲーションに[WSUS]が表示されていない場合は、[環境設定]-[オプション]-[表示に関する設定]の[グローバルナビゲーションの表示設定]で、[WSUS]を「表示する」に設定してください。

    →[WSUS]画面が表示されます。

  2. [オプション]をクリックします。

    →以下の画面が表示されます。[アップストリームサーバの設定]の各項目について入力します。

  3. [アップストリームサーバの情報]を入力します。

    項目

    内容

    [アップストリームサーバの情報]

    [変更]ボタンをクリックすると、アップストリームサーバを変更することができます。

    • CSと同居しているWSUS
      アップストリームサーバとCSを同居にした運用の場合に選択します。

    • CSと非同居のWSUS
      アップストリームサーバとCSを非同居にした運用の場合に選択します。その際、アップストリームサーバのサーバ名、およびポート番号を1から65535までの数値で指定してください。

  4. [Microsoft Updateとの通信]の以下の項目を入力します。

    項目

    内容

    [プロキシを使用する]

    Microsoft Updateとの通信にプロキシを使用する場合にチェックします。

    チェックした場合は以下の指定が可能となります。

    • [CSの設定をコピー]ボタン
      [環境設定]-[CS/DSの設定と稼働状況 - CSの設定]画面の[公開サーバ/サポートセンターとの通信設定]に設定されているプロキシ情報と同じ場合にボタンをクリックします。ボタンをクリックすることで入力の手間を省くことができます。

    • プロキシサーバ名
      プロキシサーバのサーバ名を指定します。

    • ポート番号
      プロキシサーバのポート番号を指定します。
      1から65535までの数値を指定してください。

    • ユーザーの資格情報を使用して、プロキシサーバに接続する
      プロキシサーバに接続する際、ユーザーの資格情報を使用する場合にチェックします。

    • ユーザー名
      プロキシサーバのユーザー名を指定します。

    • ドメイン
      プロキシサーバのユーザーのドメイン名を指定します。

    • パスワード
      プロキシサーバのパスワードを指定します。

      「設定されています」が表示されている場合は、WSUSにパスワードが設定されていることを意味します。

    • パスワードを設定する
      パスワードを設定する場合は、チェックを入れます。
      チェックを入れずに[パスワード]フィールドにパスワードを入力しても、パスワードは設定されません。

    注意

    [CSと非同居のアップストリームサーバを使用する]をチェックした場合は、パスワードを設定することはできません。アップストリームサーバにアクセスして手動でパスワードを設定してください。

  5. [Microsoft Updateとの同期スケジュール]の以下の項目を入力します。

    項目

    内容

    [自動で同期する]

    Microsoft Updateと自動で同期する場合にチェックします。

    同期を行うことで、更新プログラムの情報の更新や、自動で承認した更新プログラムのダウンロードが行われます。

    チェックした場合は以下の指定が可能となります。

    • 同期開始時刻
      Microsoft Updateと同期を開始する時刻を指定します。

      注意

      同期の開始時刻は、指定した時刻から最大30分遅れる可能性があります。

    • 同期回数(1日当たり)
      1から24までの数値を指定します。
      例えば、同期開始時刻を0時0分、同期回数を24と指定した場合、1時間ごとに同期を行います。

    チェックを外した場合は、Microsoft Updateとは自動で同期しませんので、必要に応じてWSUSを使用して手動で同期してください。

  6. [自動承認]の以下の項目を入力します。

    項目

    内容

    [スケジュール]

    「遅延日数」で指定した日数以前に公開された更新プログラムがあるかどうかを確認する時間を指定します。

    確認した結果存在した場合は自動的に承認を行います。

    初期値は、「毎日3:00」です。

    • 毎日

      指定した時刻に毎日更新プログラムがあるかどうかを確認します。

    • 曜日指定

      指定した曜日に更新プログラムがあるかどうかを確認します。

      曜日を1つ以上指定してください。

    ポイント

    更新プログラムがあるかどうかの確認はMicrosoft Updateと同期を行っているアップストリームサーバ上の情報で行います。したがって、本機能を使用する際にはMicrosoft Updateとの同期により更新プログラムの情報を最新にしておくことをお勧めします。

    [自動承認]のアイコンの意味は以下のとおりです。

    アイコン

    説明

    該当規則は自動承認の対象です。

    該当規則は自動承認の対象外です。

    上記画面の項目の説明は、以下のとおりです。

    項目

    説明

    [遅延日数]

    設定されている遅延日数を表示します。

    [規則名]

    設定されている規則名を表示します。

    上記画面の各操作ボタンの意味は以下のとおりです。

    ボタン名

    説明

    [追加]

    規則を追加します。

    [編集]

    個々の規則内容を編集することができます。

    [削除]

    個々の規則を削除することができます。

    [追加]、[編集]を押すと自動承認の規則を設定する画面が表示されます。

    項目

    説明

    [規則名]

    自動承認の規則に対する規則名を設定します。

    本規則名は、WSUSのコンソールの[オプション]-[自動承認]-[更新規則]画面で表示される規則名となります。

    [自動承認]

    Microsoft Updateと同期したときに、新たに追加された更新プログラムを自動的に承認する場合に“する”を選択します。

    [承認を遅延する日数]

    [自動承認]で“する”を選択した場合のみ項目が表示されます。

    指定した日数以前の更新プログラムのみを承認します。

    日数は1から1095までの数値を指定してください。

    [プロパティ]

    [製品][分類][コンピュータグループ]のプロパティツリーが表示されます。

    自動的に承認したい項目をツリーから選択してください。

    ポイント

    • [製品][分類]に表示されている内容は、WSUSのコンソールの[オ プション]-[製品と分類]で同期対象としているものになります。

    • [コンピュータグループ]はすべてを表示します。

    • 各プロパティは1つ以上選択しておく必要があります。

  7. [DSの設定]の以下の項目を入力します。

    項目

    説明

    [DSと同居するWSUS]

    [連携する]

    WSUS連携機能を使用する場合に選択します。

    本設定により、「CS/DSの設定と稼働状況」画面のWSUS通信設定ができ、DSと同居するWSUSに対して設定することができます。

    [WSUSの接続先を上位CS/DSに変更する]

    [DSと同居するWSUS]で[連携する]を選択した場合のみ項目が表示されます。

    チェックをつけると、DSと同居するWSUSの接続先は、DSが接続する上位CS/DSのサーバとなります。

    チェックを外すと、DSと同居するWSUSの接続先は変更されません。

    すでにWSUS運用をしており、WSUS連携機能は使用したいが、WSUSの接続先は変更したくない場合はチェックを外してください。

    初期値はチェックがついています。

    [連携しない]

    すでにWSUS運用を実施しており、WSUS連携機能を使用しない場合に選択します。本設定により、DSと同居するWSUSの接続先などの設定は変更されません。

    新規インストールする場合

    [DSと同居するWSUS]を[連携する]にしたあと、メインメニューからDSパッケージをダウンロードしてインストールしてください。WSUSの導入状況に対して、Systemwalker Desktop Patrolの設定による接続先は以下になります。

    項目

    ラジオボタン

    [WSUSの接続先を上位CS/DSに変更する]

    WSUS未導入PC

    Systemwalker Desktop Patrol

    自動構築)

    WSUS導入済環境

    [DSと同居するWSUS]

    [連携する]

    チェックする

    DSが接続する上位CS/DSのサーバ

    DSが接続する上位CS/DSのサーバ

    (Systemwalker Desktop Patrolは

    接続先を変更する)

    チェックしない

    既存の接続先サーバ

    (Systemwalker Desktop Patrolは

    接続先を変更しない)

    [連携しない]

    既存の接続先サーバ

    (Systemwalker Desktop Patrolは

    接続先を変更しない)

    すでにDS導入済みのPCでWSUSの接続先を変更する場合
    • V15.4.0以降のDSを使用している場合

      CustomPolicy.exeコマンドの-sv.wsus.connectServerオプションを使用してください。CustomPolicy.exeコマンドの使用方法については、“リファレンスマニュアル”を参照してください。

    • V15.3.1以前のDSを使用している場合

      DSを導入しているPCでWSUSの接続先を変更してください。

      注意

      CustomPolicyによる設定は常に有効になります。[WSUSの接続先を上位CS/DSに変更する]にチェックがある場合でも、CustomPolicyで設定した接続先になります。CustomPolicyを無効にする場合は、-sv.wsus.connectServerオプションに空文字を設定してください。

  8. [CTの設定]の以下の項目を入力します。

    項目

    説明

    [WindowsUpdate]

    [WindowsUpdateの接続先をCTの接続先サーバに変更する]

    チェックをつけると、WindowsUpdateの接続先は、CTの接続先サーバになります。

    チェックを外すと、WindowsUpdateの接続先は変更されません。

    すでにWSUS運用をしており、WSUS連携機能は使用したいが、WindowsUpdateの接続先は変更したくない場合はチェックを外してください。

    初期値はチェックがついています。

    新規インストールする場合

    [WindowsUpdateの接続先をCTの接続先サーバに変更する]にチェックしたあとに、ダウンロードメニューからCTパッケージをダウンロードしてインストールしてください。

    すでにCT導入済みの環境でWindowsUpdate接続先を変更する場合
    • V15.3.1以降のCTを使用している場合

      CustomPolicy.exeコマンドの-cl.wsus.connectServerオプションを使用してください。CustomPolicy.exeコマンドの使用方法については、“リファレンスマニュアル”を参照してください。

    • V15.3.0以前のCTを使用している場合

      CTを導入しているPCでWindowsUpdate接続先を変更してください。

      注意

      CustomPolicyによる設定は常に有効になります。[WindowsUpdateの接続先をCTの接続先サーバに変更する]にチェックがある場合でも、CustomPolicyで設定した接続先になります。CustomPolicyを無効にする場合は、-cl.wsus.connectServerオプションに空文字を設定してください。

  9. [適用]ボタンをクリックします。

    ポイント

    Windows 10の機能更新プログラム(Feature Update)も新たに運用対象としたい場合、Microsoft Updateとの初回同期が完了した後に、WSUSのコンソールを使用して[オプション]-[製品と分類]-[分類]タブにある「Upgrades」を同期対象にしてください。