ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Desktop Patrol 運用ガイド 管理者編
FUJITSU Software

4.2.1 省電力設定を監査するための設定

省電力設定の監査を行う場合は、以下の設定が必要です。

電力消費量を設定する

電力消費量の計算に使用する設定を行います。

  1. メインメニューにログインし、[環境設定]をクリックします。

    →[環境設定]画面が表示されます。

  2. [オプション]をクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  3. 以下の項目を設定します。

    ここで設定した値に基づいて、以下の項目の値が計算されます。

    • 運用設定の診断結果画面(省電力)の「パソコンの使用状況」の値

    • 消費電力量の監査レポートの「電気代の概算値と削減効果」の値

    項目

    説明

    [1kWhあたりの電力量料金]

    1kWhのあたりの電気代を0.00~999.99で設定します。

    [1kWhあたりのCO2排出量]

    1kWhあたりのCO2排出量を0.000~9.999で設定します。

    ハードウェア種別

    消費電力量の概算値を設定します。

    PCの消費電力量は、PCモデル、CPUの種類、ディスプレイの大きさ、付属品などによって変わります。これらの値が実際の運用と著しく異なる場合は、値を変更してください。

    • ノート

      ノートPCの消費電力量を0.00~99999.99で設定します。

    • デスクトップ

      デスクトップPCの消費電力量を0.00~99999.99で設定します。

    • サーバ

      サーバ機の消費電力量を0.00~99999.99で設定します。

    • CRTディスプレイ

      CRTディスプレイの消費電力量を0.00~999.99で設定します。

    • 液晶ディスプレイ

      液晶ディスプレイの消費電力量を0.00~999.99で設定します。

    ポイント

    消費電力量のデフォルト値は、過去3年間のFUJITSU製品のサーバ機、デスクトップPC、ノートPCの消費電力量の各平均値を記述しています。

    この値をそのまま使用するか、使用しているPCの種別に応じて変更する場合は、FUJITSU製品に関しては下記を参考にしてください。

    • コンピュータプラットフォーム:富士通:

      各製品のカタログや仕様情報が掲載されています。

    • ECCJ 省エネルギーセンター - 国際エネルギースタープログラム:

      国際エネルギースタープログラム登録製品を検索でき、アイドル時(通常時)の消費電力量等を確認することができます。

  4. [適用]ボタンをクリックします。

監査項目を設定する

監査する省電力の設定項目を、メインメニューの[環境設定]-[ポリシーグループ管理]で設定します。

詳細は、“4.2.1.1 省電力設定の監査項目を設定する”を参照してください。

4.2.1.1 省電力設定の監査項目を設定する

省電力設定の監査項目を設定します。

手順は、以下のとおりです。

なお、コマンドモードCTに対しても監査項目の設定は有効です。画面を表示する設定にした場合は運用設定の診断結果画面が表示されます。

  1. メインメニューにログインし、[環境設定]をクリックします。

    →[環境設定]画面が表示されます。

  2. [ポリシーグループ管理]をクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  3. [各種ポリシーのカスタマイズ]ボタンをクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  4. [省電力ポリシー]タブをクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  5. 用途に合せて、以下のどちらかの設定パターンを選択し、ポリシー名のリンクをクリックします。

    各ポリシーには、推奨する詳細設定が行われています。これらの設定をベースにカスタマイズすることもできます。

    用途

    監査内容

    PCの省電力

    一般従業員用の業務PC(デスクトップPC、ノートPC)に対する省電力監査ポリシーです。

    すべての省電力の監査項目について監査します。

    サーバの省電力

    サーバPCおよび高負荷なPCに対する省電力監査設定です。

    モニタの電源設定のみ監査します。

  6. 運用設定の診断結果画面の動作設定を行います。

    [動作設定]タブをクリックすると、以下の画面が表示されます。

    以下の項目を設定します。

    項目

    説明

    初期値

    [PCの自動対処]

    (注1)

    各監査項目をSystemwalker Desktop Patrolによって自動的に設定変更するかどうかを設定します。

    しない

    [運用設定の診断結果画面を表示する]

    (注2)

    運用設定の診断結果画面を表示するかを設定します。

    チェックした場合は、以下の項目を設定できます。

    チェックする

    [画面の自動表示]

    診断結果画面を自動的に表示するタイミングを以下から選択します。

    • 表示しない

    • ログオン時に表示する

      「ログオン時に表示する」を選択した場合は、以下のタイミングで表示します。

      • Windowsログオン時

      • 前日にPCをスタンバイとし、次の日にスタンバイから復帰した時

    • ログオン時および指定時間に表示する

      「ログオン時および指定時間に表示する」を選択した場合は、時刻を指定します。デフォルトは13時となっています。

    表示しない

    • [表示時にインベントリ収集を行う]

      診断結果画面を表示する時にインベントリ収集を実行する場合にチェックします。

      チェックしなかった場合は、前回のインベントリ収集の結果が表示されます。

    [診断結果にNGが存在する場合]

    NG項目が存在する場合に、運用設定の診断結果画面をユーザーによって閉じられなくする場合にチェックします。

    チェックしない

    [起動時の表示項目]

    監査画面の起動した時に、常にすべての項目を表示する場合にチェックします。

    チェックしない

    1)

    [PCの自動対処]を“する”にチェックした場合は、PCの電源オプションのプロパティに“Desktop Patrolの省電力設定”が追加されます。

    注2)

    本項目は、省電力ポリシーとセキュリティポリシーで異なる設定をすることができます。

    それぞれのポリシーで異なる設定をした場合の動作は以下のとおりです。

    設定項目

    省電力ポリシー

    セキュリティポリシー

    動作

    [運用設定の診断結果画面を表示する]

    -

    チェックする/チェックしない

    チェックする/チェックしない

    チェックを付けたタブが表示されます。

    両方ともチェックしない場合は、画面が表示されません。

    [画面の自動表示]

    表示しない

    表示しない

    画面が自動表示されません。

    表示しない

    ログオン時に表示する

    ログオン時に画面が自動表示されます。

    表示しない

    ログオン時および指定時間に表示する

    ログオン時と指定した時間に画面が自動表示されます。

    ログオン時に表示する

    表示しない

    ログオン時に画面が自動表示されます。

    ログオン時に表示する

    ログオン時に表示する

    ログオン時に画面が自動表示されます。

    ログオン時に表示する

    ログオン時および指定時間に表示する

    ログオン時と指定した時間に画面が自動表示されます。

    ログオン時および指定時間に表示する

    表示しない

    ログオン時と指定した時間に画面が自動表示されます。

    ログオン時および指定時間に表示する

    ログオン時に表示する

    ログオン時と指定した時間に画面が自動表示されます。

    ログオン時および指定時間に表示する

    ログオン時および指定時間に表示する

    ログオン時と指定した時間に画面が自動表示されます。(*1)

    [表示時にインベントリ収集を行う]

    チェックする/チェックしない

    チェックする/チェックしない

    チェックを付けると、[画面の自動表示]で指定したタイミングでインベントリ収集が行われます。

    それぞれのポリシーで動作を設定できます。

    [診断結果にNG項目が存在する場合]

    チェックする/チェックしない

    チェックする/チェックしない

    チェックを付けたタブにNG項目があると画面を閉じることができません。

    [起動時の表示項目]

    チェックする/チェックしない

    チェックする/チェックしない

    チェックを付けたタブの絞込み機能が無効になります。

    *1)省電力ポリシーとセキュリティポリシーで、指定時間に異なる時間を指定した場合は、以下の3つのタイミングで画面が自動表示されます。

    • ログオン時

    • 省電力ポリシーで設定した指定時間

    • セキュリティポリシーで設定した指定時間

  7. 省電力の監査項目を設定します。

    [省電力監査設定]タブをクリックすると、以下の画面が表示されます。

    以下の監査項目を設定します。

    項目

    説明

    自動対処時に設定される値

    初期値

    PCの省電力

    サーバの省電力

    電源に接続

    バッテリ使用

    電源に接続

    バッテリ使用

    [モニタの電源を切る時間]

    (注1)

    PCの操作を行っていない場合、適切な時間でモニタの電源が切れる設定になっているかを監査します。

    以下から選択します。

    • n分(n時間)後以内をOKとする

    • なしをOKとする(注5)

    • 監査しない

    ※選択できる範囲は1分~5時間以内です。

    監査OKとした値に設定

    15分後

    5分後

    15分後

    5分後

    [ハードディスクの電源を切る時間]

    (注1)
    (注3)

    PCの操作を行っていない場合、適切な時間でハードディスクの電源が切れる設定になっているかを監査します。

    以下から選択します。

    • n分(n時間)以内をOKとする

    • なしをOKとする(注5)

    • 監査しない

    ※選択できる範囲は3分~5時間以内です。

    監査OKとした値に設定

    20分後

    20分後

    監査しない

    監査しない

    [システムスタンバイに移行する時間]

    (注1)
    (注3)

    PCの操作を行っていない場合、適切な時間でシステムスタンバイに移行する設定になっているかを監査します。

    以下から選択します。

    • n分(n時間)以内をOKとする

    • なしをOKとする(注5)

    • 監査しない

    ※選択できる範囲は1分~5時間以内です。

    監査OKとした値に設定

    30分後

    10分後

    監査しない

    監査しない

    [システム休止状態に移行する時間]

    (注1)
    (注3)
    (注4)

    PCの操作を行っていない場合、適切な時間で休止状態に移行する設定になっているかを監査します。

    以下から選択します。

    • n分(n時間)以内をOKとする

    • なしをOKとする(注5)

    • 監査しない

    ※選択できる範囲は1分~6時間以内です。

    監査OKとした値に設定

    1時間後

    30分後

    監査しない

    監査しない

    [ハイブリッドスリープの動作]

    ハイブリッドスリープの設定項目を監査します。

    以下から選択します。

    • オンをOKとする

    • 監査しない

    オンに設定

    オンをOKとする

    オンをOKとする

    監査しない

    監査しない

    [プロセッサの動作]

    (注2)
    (注3)

    PCの操作を行っていない場合、プロセッサのクロック数を低下させる設定になっているかを監査します。

    プロセッサのクロック数の最小値の設定を以下から選択します。

    • 省電力重視をOKとする
      (電源に接続の場合:最小のプロセッサの状態が0%であり、最大のプロセッサの状態が0%~100%をOKとする)
      (バッテリ使用の場合:最小のプロセッサの状態が0%であり、最大のプロセッサの状態が0%~50%をOKとする)

    • バランス重視/省電力重視をOKとする
      (電源に接続の場合:最小のプロセッサの状態が0%~5%であり、最大のプロセッサの状態が0%~100%をOKとする)
      (バッテリ使用の場合:最小のプロセッサの状態が0%~5%であり、最大のプロセッサの状態が0%~100%をOKとする)

    • 監査しない

    監査OKとした値に設定

    バランス重視/省電力重視をOKとする

    バランス重視/省電力重視をOKとする

    監査しない

    監査しない

    [USBの選択的な中断の設定]

    USBの選択的な中断の設定項目を監査します。

    以下から選択します。

    • 有効をOKとする

    • 監査しない

    有効に設定

    有効をOKとする

    有効をOKとする

    監査しない

    監査しない

    [ディスプレイの明るさの設定]

    ディスプレイの明るさを監査します。

    以下から選択します。

    • 暗い設定をOKとする
      (0%~40%をOKとする)

    • 暗い~普通の明るさをOKとする
      (0%~70%をOKとする)

    • 監査しない

    監査OKとした値に設定

    監査しない

    監査しない

    監査しない

    監査しない

    注1)

    各種項目の時間は以下から選択します。

    項目名

    選択

    モニタの電源を切る時間

    システムスタンバイに移行する時間

    1分後、2分後、3分後、5分後、10 分後、15 分後、20 分後、25 分後、30 分後、45 分後、1時間後、2時間後、3時間後、4時間後、5時間後、なし

    システム休止状態に移行する時間

    1分後、2分後、3分後、5分後、10 分後、15 分後、20 分後、25 分後、30 分後、45 分後、1時間後、2時間後、3時間後、4時間後、5時間後、6時間後、なし

    ハードディスクの電源を切る時間

    3分後、5分後、10分後、15分後、20分後、25分後、30分後、45分後、1時間後、2時間後、3時間後、4時間後、5時間後、なし

    注2)

    プロセッサの省電力技術が搭載されているPCでのみ設定値の強制変更を行うことができます

    • Intel製:拡張版インテル SpeedStep(R) テクノロジー(EIST),デマンド・ベース・スイッチング(DBS)

    • AMD製 :PowerNow!, Cool'n'Quiet

    注3)

    マザーボード/BIOSが対応していない場合があります。この場合、診断結果に項目が表示されません。

    注4)

    「ラピッド・スタート・テクノロジー」が搭載されているPCは、電源管理設定(休止状態への移行の設定)ができません。

    OSでは設定値「なし」と表示されます。そのため、該当PCで「システム休止状態に移行する時間」の自動対処はされません。

    注5)

    どのような時間が設定されていても監査結果をOKとする場合に、「なしをOKとする」を選択します。

    注意

    自動対処について

    Active Directory環境では、Windowsグループポリシーの設定が有効になるため、自動対処できない場合があります。Windowsグループポリシーで設定している項目は、監査しない設定とするか、Windowsグループポリシーで設定を変更してください。

  8. 自動対処の設定を時間帯によって変更する場合は、[時間帯を指定した設定]をクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

    [動作設定]タブで[PCの自動対処]を“する”にチェックした場合は、指定した時間帯で異なる自動対処の動作を設定することができます。

    時間帯を指定した動作の設定は、5つまで作成することができます。

    項目

    説明

    自動対処時に設定される値

    初期値

    PCの省電力

    サーバの省電力

    電源に接続

    バッテリ使用

    電源に接続

    バッテリ使用

    [自動対処の設定を時間帯によって変更する]

    指定した時間帯で自動対処の設定を変更する場合にチェックします。

    チェックした場合は、以下の項目を設定できます。

    -

    チェックしない

    チェックしない

    チェックしない

    チェックしない

    [モニタの電源を切る時間]

    設定できる内容は基本設定と同じです。

    基本設定と同じ

    基本設定と同じ

    基本設定と同じ

    基本設定と同じ

    基本設定と同じ

    [ハードディスクの電源を切る時間]

    [システムスタンバイに移行する時間]

    [システム休止状態に移行する時間]

    [ハイブリッドスリープの動作]

    [プロセッサの動作]

    [USBの選択的な中断の設定]

    [ディスプレイの明るさの設定]

    ポイント

    スタンバイ/休止状態時のセキュリティパッチ適用について

    PCがスタンバイ/休止状態の場合は、セキュリティパッチの適用が行われません。

    セキュリティパッチの適用の運用を行う場合は、上記の「時間帯を指定した設定」により、セキュリティパッチの適用を行う時間帯はスタンバイ/休止状態に移行しない設定に変更してください。

  9. さらに詳細な設定を行う場合は、[詳細設定]をクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

    以下の項目を設定します。

    項目

    説明

    初期値

    PCの省電力

    サーバの省電力

    [ウイルス対策ソフトウェアが定時スキャンを行う前に、自動的に復帰する]

    セキュリティ設定の監査も行う場合に、

    自動的にスタンバイ/休止状態から復帰する場合にチェックします。

    チェックした場合は、以下の項目を設定できます。

    チェックしない

    チェックしない

    [復帰する時間の指定](注1)

    スタンバイ/休止状態から復帰する時間の指定するかどうかを選択します。

    • しない

    • する

    “する”を選択した場合は、時間帯を指定します。

    デフォルトは12時となっています。

    しない

    しない

    [移行する時間の指定]

    スタンバイ/休止状態からの復帰後、ふたたびスタンバイ/休止状態へ移行させるまでの時間を指定するかどうかを選択します。

    • しない

    • する

    “する”を選択した場合は、時間を指定します。

    デフォルトは30分後となっています。

    しない

    しない

    [指定した時間にPCが起動していた場合、システムスタンバイへ移行する]

    指定した時刻にPCが起動していた場合、システムスタンバイへ移行させる場合にチェックします。

    チェックした場合は、以下の項目を設定できます。

    チェックしない

    チェックしない

    [警告メッセージを表示する時間]

    警告メッセージを表示する時間を設定します。

    22:00

    22:00

    [警告メッセージ]

    警告メッセージを全角512文字、半角1024文字以内で設定します。

    (注2)

    (注2)

    [警告メッセージの応答待ち時間]

    警告メッセージで応答がない場合に待ち合わせる時間を1~60分で設定します。

    5

    5

    [延期選択時の警告メッセージ表示回数]

    警告メッセージで[延期]を選択した場合に、再度警告メッセージを表示する回数を0~10回で設定します。

    3

    3

    [延期選択時の警告メッセージ表示間隔]

    警告メッセージで[延期]を選択した場合に、再度警告メッセージを表示する間隔を1~60分で設定します。

    20

    20

    注1)

    以下のベンダのウイルス対策ソフトウェアについては、[復帰する時間の指定]で“しない”にチェックしても、自動的に定時スキャンの前に復帰することができます。

    • Symantec社 Endpoint Protection 12.1/14.x

    • McAfee社 VirusScan Enterprise 8.8

    • McAfee社 Endpoint Security 10.2/10.5

    • TrendMicro社ウイルスバスター コーポレートエディション 10.6/11.0/XG

    上記以外のウイルス対策ソフトウェアを使用している場合は、[復帰する時間の指定]で“する”にチェックし、時間の指定を行ってください。

    注2)

    警告メッセージに入力できない文字については、“1.2 メインメニュー”を参照してください。

    警告メッセージの初期値は以下のとおりです。

    省電力モード(スタンバイ)に移行します。
  10. [適用]ボタンをクリックして、設定内容を保存します。