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Systemwalker Desktop Patrol 運用ガイド 管理者編
FUJITSU Software

3.2.11 PC情報が収集されるタイミング

PC情報を参照することで、CTの状況を確認できます。しかし、収集されたPC情報が最新のものでないと、CTの最新の状況は確認できません。

したがって、PC情報を参照するためには、PC情報が収集されるタイミングを把握しておく必要があります。タイミングを把握しておくことで、PC情報を参照するときに、CTの最新の状態を確認できます。

PC情報が収集されるタイミング

PC情報の収集契機には、以下の5種類があり、それぞれ収集されるタイミングが異なります。収集後は送信対象を送信します。

収集契機

頻度

収集されるタイミング

送信対象

1

インストール時(注1)

インストールした後1回のみ

インストールが完了した後

全情報(注2)

2

クライアントポリシーのスケジュールで設定された時間

指定した曜日(曜日指定)

または

1日1回(毎日)

24時を超えた最初の新着確認タイミング(注3)

差分情報(注3)(注4)

クライアントポリシーの新着確認時

ソフトウェア辞書(サポートセンター定義/ユーザー定義)に変更がある場合(注3)

CustomPolicy.exeコマンドで再収集処理(-cl.recollect.inventory on)を指定した場合

全情報(注2)(注3)

3

セキュリティパッチ自動適用時

クライアントポリシーの新着確認時で、PCにセキュリティパッチの自動適用を行った時(注6)

PCに適用すべきセキュリティパッチの最後のセキュリティパッチ自動適用完了時

再起動を必要とするセキュリティパッチの場合は、再起動後に収集します。
再起動を必要としないセキュリティパッチの場合は、即座に収集します。

差分情報(注3)(注4)

4

運用設定の診断結果画面表示時

クライアントポリシーで運用設定の診断結果画面を表示する設定と「表示時にインベントリ収集を行う」のチェックの設定を行い、指定したタイミング(注7)で運用設定の診断結果画面を表示した時

運用設定の診断結果画面を表示した時

差分情報(注4)

5

運用対処によるインベントリ収集時

管理者が運用対処によるインベントリ収集を指示した時

運用対処の実施時

全情報(注2)

注1)

インストール時に登録済みのアップデータを適用した場合は、PCを再起動した後、PC情報を収集します。

2)

PC情報の全情報((ハードウェア情報、ソフトウェア情報、プログラム情報、ユーザー情報、ソフトウェア稼働状況、EXEファイル情報 、レジストリ情報、ファイル収集)※、セキュリティ情報、省電力情報、Systemwalker Desktopシリーズ連携およびソフトウェア辞書版数情報)を送信します。

※クライアントポリシーで、これらを収集するように設定してある場合だけです。

ソフトウェア稼働状況は、前回収集時から変更があった分のデータだけを送信します。

3)

CPU使用率を考慮してPC情報を収集する場合は、CPU使用率が50%以下のときに収集します。

数分程度経過してもCPU使用率が改善されない場合は、インベントリ収集を行います。

注4)

当日電源を投入していないPCでは、次の新着確認時にインベントリ収集を行います。

5)

ハードウェア情報および、ソフトウェア辞書版数情報は差分がなくても送信します。

6)

クライアントポリシーの新着確認を行った際に、ソフトウェア辞書に変更があり、セキュリティパッチの自動適用を行う場合は、セキュリティパッチの自動適用後にPC情報を収集します。

ハードウェア情報に含まれるディスク容量情報は、前回のインベントリ収集時と比較して10%以上の変更があった場合に収集され、送信されます。

7)

以下の設定を行うことができます。

- ログオン時に表示する

- ログオン時および指定時間に表示する

備考 インベントリ収集がはじまると、ログオフしても最後まで収集処理は実行されます。

PC情報が収集されるまでの流れ

PC情報が収集されるまでの流れについて、以下に示す収集契機別に説明します。

3.2.11.1 インストール時の収集

CTインストール時の収集の流れの概要を示します。

3.2.11.2 スケジュールで設定された時間の収集

スケジュールによるインベントリ収集の流れの概要を示します。また、電源投入から切断までの間に、どのようにインベントリを収集するかを、時系列で説明したCS、DSおよびCTの関係を示します。

PC情報の収集条件は、以下のように設定されているものとします(値はインストール後の初期値です)。

[クライアントの設定]

概要

時系列(通常運用の場合)

●:電源投入

■:電源切断

▲:ポリシー確認

△:インベントリ収集

インベントリ収集は以下の手順で実施されます。

  1. インベントリ収集機能は電源投入時に起動します。

  2. 「ポリシーを確認する間隔」で指定した間隔でポリシーを確認します(注)。

    ソフトウェア辞書、またはクライアントポリシーが更新されている場合は、ポリシーをダウンロードした後、PC情報(インベントリ情報)を収集します。

    ソフトウェア辞書、またはクライアントポリシーが更新されていない場合は、ポリシーのダウンロード、およびインベントリ収集は行いません。

  3. 収集したインベントリ情報は、前回収集した情報との差分があればDSへ通知します。

    注) ポリシーの確認を行うタイミングは、電源投入時から「ポリシーを確認する間隔」で指定した時間の幅の中で、乱数の結果により決定します。これはDSへのアクセス集中を防止するためです。

時系列(24時間運用の場合)

●:電源投入

■:電源切断

▲:ポリシー確認

△:インベントリ収集

24時間運転の場合、インベントリ収集を行う手順は「通常運用の場合」と同じですが、日付が更新されると、ソフトウェア辞書、またはクライアントポリシーが更新されていない場合であってもインベントリ収集を行います。前回収集したインベントリ情報から差分があればDSへ通知します。

時系列(インベントリ収集時刻を指定している場合)

●:電源投入

■:電源切断

▲:ポリシー確認

△:インベントリ収集

時間帯を指定して、インベントリ収集を行うことができます。

ポリシーを確認する間隔やポリシーをダウンロードする条件は「通常運用の場合」「24時間運用の場合」と同じですが、収集時刻で指定した時間内でのみインベントリ収集を行います。

指定した時間帯以外の時間に、ポリシーが更新されポリシーのダウンロードを行った場合でも、インベントリは収集されません。

収集時刻を指定している場合、指定時間内のインベントリ収集は1日1回です。同日の再起動時は、インベントリ収集は行われません。

3.2.11.3 セキュリティパッチ自動適用完了後の収集

セキュリティパッチ自動適用完了後のインベントリ収集の流れの概要を示します。また、電源投入から切断までの間に、どのようにインベントリを収集するかを、時系列で説明したCS、DSおよびCTの関係を示します。

また、セキュリティパッチの種類とインベントリ収集の関係を示します。

PC情報の収集条件は、以下のとおりです。

[クライアントの設定]

セキュリティパッチの自動適用条件は、以下のとおりです。

概要

時系列

●:電源投入

■:電源切断

▲:セキュリティパッチ確認

△:インベントリ収集

:セキュリティパッチのダウンロードと適用

◆:再起動

電源投入を基点に指定した「ポリシーを確認する間隔」で、セキュリティパッチの確認を行います。

セキュリティパッチ適用後のメッセージで再起動を行わないを選択した場合は、即座にインベントリ収集を行います。

セキュリティパッチ適用後のメッセージで再起動を行うを選択した場合は、メインメニューの[環境設定]-[ポリシーグループ管理]-[各種ポリシーのカスタマイズ]-[基本動作ポリシー]タブ-[共通設定]タブ-[ポリシーを確認する間隔]の値に従ってインベントリ収集を行います。