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Systemwalker Desktop Patrol 運用ガイド 管理者編
FUJITSU Software

3.1.1 クライアントの動作設定を行う

PC情報の収集条件の設定について説明します。

手順は、以下のとおりです。

  1. メインメニューにログインし、[環境設定]をクリックします。

    →[環境設定]画面が表示されます。

  2. [ポリシーグループ管理]をクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  3. [各種ポリシーのカスタマイズ]ボタンをクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  4. [基本動作ポリシー]タブをクリックします。

    →ポリシー名のリンクをクリックすると、以下の画面が表示されます。

  5. [共通設定]タブをクリックして、以下の項目を設定します。

    項目

    説明

    [ポリシーを確認する間隔]

    クライアントPCが上位サーバに接続し新着情報の確認を行う時間間隔を分単位で設定します。

    30~1440の間で指定してください。

    インベントリ収集機能とパッチ自動適用機能はこの設定に従い動作します。ネットワーク回線が細い場合やサーバ負荷を軽減させたい場合は、設定値を変更してください。

    初期値は180分です。新着確認の最初のタイミングは、この値を最大値として分散されます。

    [ログオン時の確認タイミング]

    Windowsへのログオンから新着確認を行うまでの最大の時間を分単位で指定します。

    0~180の間で指定してください。

    0以外を指定した場合、Windowsへのログオンから新着確認を行うまでの実際の時間は、0から最大の時間の間で、乱数を使用して分散されます。初期値は0分です。

    • ログオンから最大 n分遅らせる

      以下の確認タイミングを分散させる場合に、チェックボックスにチェックします。

      • クライアントからのソフトウェア確認タイミングを分散させる

      • クライアントからのセキュリティパッチ確認タイミングを分散させる

  6. [インベントリ情報]タブをクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

  7. 以下の項目を設定します。

    項目

    説明

    [インベントリ収集日の指定]

    インベントリ収集を行う曜日と時間帯を指定します。

    • 「毎日」を選択すると毎日インベントリ情報の収集を行います。

    • 「曜日指定」を選択すると、月曜から日曜までチェックされた曜日のみインベントリ情報の収集を行います。

    初期値は、「毎日」です。

    [インベントリ収集を行う時間帯の指定]

    インベントリ収集を行う時間帯の指定有無と、時間帯を指定します。

    • 「する」を選択すると、指定した時間帯のクライアントポリシーの新着確認時にインベントリ収集を行います。

    • 「しない」を選択すると、時間帯に関係なく、クライアントポリシーの新着確認時にインベントリ収集を行います。

    初期値は、「しない」です。

    インベントリ情報が収集されるタイミングについては、“3.2.11 PC情報が収集されるタイミング”を参照してください。

    [CPU使用率によるインベントリ情報の収集条件]

    • 「CPU使用率が低い場合にのみ収集する」を選択すると、PCのCPU使用率が低い場合にのみインベントリ情報を収集します。

    • 「CPU使用率に限らず収集する」を選択すると、PCのCPU使用率に関係なくインベントリ情報を収集します。

    初期値は、「CPU使用率に限らず収集する」です。

    CPU使用率を考慮してPC情報を収集する場合は、CPU使用率が50%以下のときに収集します。数分程度経過してもCPU使用率が改善されない場合は、インベントリ収集を行います。

  8. ソフトウェアの稼働状況は、ソフトウェア稼働状況の収集条件の設定後に、CTでWindowsに再ログオンすると収集が開始されます。その他の情報は、設定したスケジュールに従って収集されます。

    [収集項目の設定]をクリックすると、以下の項目が表示されます。

    以下の項目を設定します。

    項目

    説明

    [EXE情報の収集]

    • 「する」を選択すると、各PCの内蔵ハードディスクにある全ての実行ファイル(拡張子が.exeのファイル)の情報を収集します。

    • 「しない」を選択すると、実行ファイル情報を収集しません。

    初期値は、「しない」です。

    USBにより接続されたハードディスクやフラッシュメモリ、CD-ROMドライブ、DVD-ROMドライブ、ネットワークドライブなどに含まれる実行ファイルは、EXE情報の収集対象になりません。

    EXE情報の収集の初期値は、差分収集です。CustomPolicyコマンドの -cl.diff.collectExeオプションを使用すると、動作を切り替えられます。

    [ソフトウェア稼働状況の収集]

    • 「する」を選択すると、ソフトウェア稼働状況を収集します。

    • 「しない」を選択すると、ソフトウェア稼働状況を収集しません。

    • 初期値は、「しない」です。

    [ファイルの収集]

    各PCのハードディスクから任意のファイルを収集しサーバに蓄積するかを指定します。

    • 「する」を選択すると、指定したファイルの収集を行います。

    • 「しない」を選択すると、ファイルの収集を行いません。

    初期値は、「しない」です。

    • 収集するファイル名の設定

      収集するファイル名を、全角129文字、半角259文字以内で指定します。ファイル名はドライブ名も含めた絶対パスを指定してください。

      なお、異なるフォルダに格納されているファイルでも同じファイル名のファイルは指定できません。

    注意

    [収集ファイル名]にWindowsのシステムディレクトリであるSystem32フォルダ配下のファイルを指定して収集した場合、OSによって以下のファイルが収集されます。

    設定例:C:\Windows\System32\test.txt

    • 32ビットOS上でファイル収集を行った場合は、指定どおりの以下のフォルダ配下のファイルが収集されます。

      C:\Windows\System32\test.txt

    • 64ビットOS上でファイル収集を行った場合は、OSの機能により自動的にリダイレクトされ、以下のフォルダ配下のファイルが収集されます。

      C:\Windows\SystemWOW64\test.txt

    [レジストリ情報の収集]

    各PCのレジストリの内容を収集するかを指定します。

    • 「する」を選択すると、指定したレジストリ情報を収集します。

    • 「しない」を選択すると、レジストリ情報を収集しません。

    初期値は、「しない」です。

    • 収集項目名

      管理上わかりやすい任意の名称を、全角127文字、半角255文字以内で指定します。

    • キー名

      収集対象とするレジストリキー名を、全角127文字、半角255文字以内で指定します。

      下記に示すキー名配下のレジストリキーを指定してください。

      \HKEY_LOCAL_MACHINE

      \HKEY_CLASSES_ROOT

      \HKEY_USERS

      \HKEY_LOCAL_MACHINE64

    • 値の名前

      収集対象とするレジストリ値の名前を、全角127文字、半角255文字以内で指定します。

      収集可能なレジストリ値の種類は以下のとおりです。

      ・REG_BINARY

      ・REG_DWORD

      ・REG_MULTI_SZ

      ・REG_SZ

    注意

    • CTのレジストリ値の収集において、収集条件の「値の名前」が省略されている場合("(標準)"または"(規定)"が指定されます。)、以下の条件ではOSによって収集結果が異なります。

      【条件】

      レジストリ収集条件の「キー名」と「値の名前」は存在するが、値のデータが存在しない場合。

      【収集結果】

      メインメニューの[インベントリ情報]から[レジストリ情報]を参照したとき、[収集項目名]は表示されません。

    • “\HKEY_LOCAL_MACHINE64”というキーは実在しません。

      64ビットOSのWindows上でCTを動作させる場合、レジストリキー“\HKEY_LOCAL_MACHINE\Software”配下のキーの値を収集しようとすると、Windowsのレジストリリダイレクトが動作して、実際には“\HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\WOW6432node”配下の指定したキーの値が収集されます。

      このレジストリリダイレクトでリダイレクトされたキーではなく、指定したキー配下のキーの値を収集したい場合には、“\HKEY_LOCAL_MACHINE64”を指定してください。

    • 登録済みレジストリキーをすべての基本動作ポリシーから削除する場合は、アラーム通知のレジストリ変更通知対象として設定しているレジストリキーかどうか確認してください。
      アラーム通知対象として設定していた場合は、事前にアラーム通知のレジストリ変更通知対象から除外した後、基本動作ポリシーの登録済みレジストリキーを削除してください。
      アラーム通知については、“2.5 アラーム通知の設定を行う”を参照してください。

    [簡易操作ログの収集]

    各PCの簡易操作ログを収集するかを指定します。

    • 「する(サーバ通知する)」を選択すると、CTで簡易操作ログ情報を簡易操作ログファイルに記録し、その情報をインベントリ収集時にサーバに通知します。
      サーバに通知することでCS上に簡易操作ログファイルが収集され、必要ディスク容量が増加しますが、CSでログを一元的に管理することができます。

    • 「する(サーバ通知しない)」を選択すると、CTで簡易操作ログ情報を簡易操作ログファイルに記録しますが、インベントリとしてサーバに通知しません。
      記録されたログ情報を確認するにはCT上の簡易操作ログファイルで確認する必要があります。

    • 「しない」を選択すると、簡易操作ログを収集しません。
      この項目を選択した状態でもすでにCS上やCT上に保存された過去の簡易操作ログについては削除しません。

    初期値は、「しない」です。

    注意

    • CTおよびCSの必要ディスク量が増加するため、工場出荷時の設定では、本機能は無効となっています。
      本機能を有効にするには、必ずポリシーの設定が必要です。

    • 「する(サーバ通知する)」を選択した場合は、必要ディスク容量が増加します。

  9. 設定内容を確認し、[適用]ボタンをクリックします。

    →設定した内容が保存されます。
    CTでは、変更したポリシーを受信後に機能が有効になります。