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ETERNUS SF Storage Cruiser 16.8 運用ガイド
FUJITSU Storage

6.6.4 運用方法

本製品でETERNUS ディスクアレイのNAS運用を行う場合の運用手順を説明します。

運用中に実行できる機能は、以下のとおりです。

6.6.4.1 共有フォルダへのアクセス

共有フォルダへのアクセス方法は以下です。

CIFSプロトコルでのアクセス方法

Windowsのファイル共有やネットワークドライブを割り当てることで、アクセスできます。

アドレスバーまたはネットワークドライブ割当て時に以下の形式で入力してください。

\\<NASインターフェースのIPアドレス>\<共有フォルダ名>

ホームディレクトリの場合は、以下の形式で入力してください。

\\<NASインターフェースのIPアドレス>\<ユーザー>

Active Directoryによる認証を行う場合、認証サーバの設定の有無によって操作方法が異なります。

参考

アドレスバーにNASインターフェースのIPアドレスを入力すると、共有可能なフォルダを確認できます。

NFSプロトコルでのアクセス方法

UNIXサーバ上から以下の手順でNFSマウントすることで、アクセスできます。

LDAPによる認証を行う場合、認証サーバの設定の有無による操作方法の違いはありません。UNIXサーバをLDAPのドメインに参加させてから、NFSマウントしてください。

  1. 共有フォルダのNFSエクスポートパスを確認します。
    共有フォルダ詳細情報の[基本]タブで表示される「NFSエクスポートパス」が共有フォルダへのパスです。
    共有フォルダ詳細情報の[基本]タブの参照手順は、『Webコンソール説明書』の「共有フォルダの表示」を参照してください。

  2. 管理者権限でUNIXサーバにログインします。

  3. mountコマンドを実行し、共有フォルダをマウントします。

    mountコマンド実行時、以下を指定してください。

    Solarisの場合

    mount -F nfs <NASインターフェースのIPアドレス>:<NFSエクスポートパス> <マウント先ディレクトリ>

    Linuxの場合

    mount -t nfs <NASインターフェースのIPアドレス>:<NFSエクスポートパス> <マウント先ディレクトリ>

参考

  • UNIXサーバ上でshowmountコマンドを実行すると、NFSマウント可能な共有フォルダを確認できます。

    showmount -e <NASインターフェースのIPアドレス>
  • <NFSエクスポートパス>の形式は、以下のとおりです。

    /mnt/nas/nv<NASボリューム番号>/data/<共有フォルダ名>

NFSマウント後、LDAPに登録済みのユーザーでUNIXサーバにログインすると、共有フォルダに設定した所有者/グループの権限で、共有フォルダにアクセスできます。

LDAPによる認証を行わない場合は、UNIXサーバにログインすると、共有フォルダにアクセスできます。

6.6.4.2 共有フォルダの基本設定変更

共有フォルダの設定を変更します。変更できる項目は、以下のとおりです。

注意

  • 共有フォルダの設定を変更すると、一時的に共有が停止するため、共有フォルダにアクセスできなくなります。共有フォルダの変更が完了すると、自動的に共有が再開されます。

  • データアクセスのSMB暗号化を有効にした場合、SMB 3.0に対応していないクライアントは、共有フォルダにアクセスできません。

  • CIFSアクセス許可が設定されている共有フォルダにCIFSプロトコルでアクセスする場合、CIFSアクセス許可設定が優先され、書込み権限の設定は無効となります。

  • ホームディレクトリ用の共有フォルダ"homes"に対しては、以下の項目の設定を変更できません。

    • アクセス許可設定に基づいた列挙

    • 書込み権限

参照

Webコンソールによる設定手順は、『Webコンソール説明書』の「共有フォルダの変更」を参照してください。

6.6.4.3 共有フォルダのアクセス設定変更

共有フォルダの設定を変更します。変更できる項目は、以下のとおりです。

注意

  • 共有フォルダの設定を変更すると、一時的に共有が停止するため、共有フォルダにアクセスできなくなります。共有フォルダの変更が完了すると、自動的に共有が再開されます。

  • CIFSアクセス許可を設定した場合、アクセスを許可していないユーザー/グループは共有フォルダにCIFSプロトコルでアクセスできません。また、ユーザーとユーザーが属するグループに異なるアクセス許可レベルを指定した場合、"Read/Write"が優先されます。

  • CIFSアクセス許可で"Read/Write"権限を設定したユーザー/グループで共有フォルダにアクセスする場合、共有フォルダの書込み権限を"No"に設定しても、書込み可能となります。

  • ホームディレクトリ用の共有フォルダ"homes"に対しては、以下の項目を設定できません。

    • CIFSアクセスを許可するユーザー/グループの権限

  • root権限でのアクセスを許可するホストを変更する場合は、「6.6.3.1 共有フォルダの作成」の「共有フォルダへのホストアクセス設定」の[注意]に記述されている内容に沿って実施してください。

参照

Webコンソールによる設定手順は、『Webコンソール説明書』の「共有フォルダの変更」を参照してください。

6.6.4.4 NASインターフェースの変更

NASインターフェースの設定を変更します。

変更できる項目は、以下のとおりです。

参考

  • ポートの設定が行われていないNASインターフェースに対して新たなポートを設定する場合だけ、ポートの設定を変更できます。

  • ポートに、以下のポートは選択できません。

    • 結合ポートのメンバーポート

  • 冗長化ポートに、以下のポートは選択できません。

    • 割当て先ポートと同じCMのポート

    • ほかのポートの冗長化ポート

    • 結合ポートのメンバーポート

  • 結合ポートのメンバーポートに、以下のポートは選択できません。

    • マスターポートと異なるCMのポート

    • NASインターフェース割当て済みのポート

    • 冗長化されているポート

    • 結合ポートのマスターポート

  • すべてのメンバーポートを削除して、ポート結合を解除することはできません。

  • 冗長化が設定されているポートに割り当てられたNASインターフェースのIPアドレスは変更できません。

  • ETERNUS SFでは、ポートと冗長化ポートには同じ動作モードとハッシュポリシーが設定されます。ETERNUS ディスクアレイのCLIなどを使用してポートと冗長化ポートに異なる動作モードを設定した場合、ETERNUS SFのNASインターフェースの操作を契機に、冗長化ポート側の動作モードがポート側の動作モードと同じ設定に変更されます。

参照

Webコンソールによる設定手順は、『Webコンソール説明書』の「NASインターフェースの変更」を参照してください。

注意

冗長化ポートの設定を変更すると、一時的にCIFSプロトコルで共有フォルダにアクセスできなくなります。

6.6.4.5 NASサーバ名の変更

NASサーバ名を変更します。ETERNUS ディスクアレイの出荷時の設定に戻すことも可能です。

参照

Webコンソールによる設定手順は、『Webコンソール説明書』の「NASサーバ名の変更」を参照してください。

注意

Active Directory認証サーバが設定されている場合は、NASサーバ名を変更する前にActive Directory認証サーバを削除してください。認証サーバの削除は、「認証サーバの削除」を参照してください。また、NASサーバ名の変更後にActive Directory認証サーバを再登録してください。

6.6.4.6 DNSサーバの変更

DNSサーバの設定を変更します。変更手順および変更できる項目は、DNSサーバの設定時と同じです。「DNSサーバ」を参照してください。

6.6.4.7 認証サーバの変更

認証サーバの設定を変更します。変更手順および変更できる項目は、認証サーバの設定時と同じです。「6.6.3.3 NASファイルシステムの環境設定」を参照してください。

ポイント

認証サーバのドメイン管理者名を変更する場合は、ドメイン管理者のパスワードの再入力が必要です。ドメイン管理者名以外を変更する場合は、ドメイン管理者のパスワードは不要です。

6.6.4.8 共有の開始

共有フォルダの共有状態を開始します。

共有が開始されると、NASインターフェースを経由して共有フォルダへアクセスできます。

参照

Webコンソールによる設定手順は、『Webコンソール説明書』の「共有の開始/停止」を参照してください。

6.6.4.9 共有の停止

共有フォルダの共有状態を停止します。

共有が停止されると、共有フォルダへアクセスできなくなります。

参照

Webコンソールによる設定手順は、『Webコンソール説明書』の「共有の開始/停止」を参照してください。

6.6.4.10 NASバックアップの設定

NASボリュームのデータのバックアップを設定します。

NASバックアップ設定では、NASバックアップボリュームの作成のほかに、コピーグループおよびコピーペアを設定します。

本機能は、NASバックアップ設定が実施されていない場合に、NASボリュームのバックアップシステムを構築するために実施します。

NASボリュームに対して、以下を設定します。

NASバックアップボリューム

NASボリュームのデータをバックアップするためのボリュームです。

NASバックアップボリュームが存在しない場合は、新たにNASバックアップボリュームを作成します。NASバックアップボリュームが存在する場合は、新たにNASバックアップボリュームを作成するか、既存のNASバックアップボリュームを使用するかを選択します。

NASバックアップボリュームは、以下の内容で作成されます。

ボリューム名

[NASボリューム名]$bak_[N] (注)

容量

バックアップ元のNASボリュームと同じ

ボリューム種別

バックアップ元のNASボリュームと同じ

作成先のシン・プロビジョニングプール

ユーザー選択

注: [N]は0からの連番です。桁数は変動します。

ポイント

NASバックアップボリュームの作成先のシン・プロビジョニングプールは、障害発生時に復旧ができるように冗長性を考慮して、NASボリュームとは別のシン・プロビジョニングプールにすることをお勧めします。

コピーグループ

NASボリュームとNASバックアップボリュームのコピーペアを定義するためのグループです。

バックアップ用のコピーグループ定義が存在しない場合は、以下の内容で自動的に作成されます。

コピーグループ名

NAS_QuickOPC_[NASボリューム名]_[N] (注1,2)

コピーグループタイプ

QuickOPC

注1: [N]は0からの連番です。桁数は変動します。

注2: [NASボリューム名]の以下の文字以外は、シャープ(#)に置換されます。
半角英数字、マイナス(-)、アンダースコア(_)、シャープ(#)、ピリオド(.)、プラス(+)

コピーペア

コピー元のNASボリュームとコピー先のNASバックアップボリュームのコピーペアです。

コピーグループを作成する場合に作成されます。

参照

Webコンソールによる設定手順は、『Webコンソール説明書』の「NASバックアップの設定」を参照してください。

ポイント

  • Webコンソールから本機能を実行可能になっている場合は、NASバックアップ設定が実施されていない、またはNASバックアップ設定が不完全な状態です。NASボリュームのバックアップシステムを構築する場合は、本作業を実施してください。

  • NASバックアップ設定およびNASボリュームのバックアップを実施するには、ETERNUS SF AdvancedCopy Manager Standard Editionライセンスが必要です。

6.6.4.11 NASスナップショットの設定/変更/解除

NASスナップショットの設定をします。NASスナップショットを解除する場合も、本操作で設定します。設定できる項目は以下のとおりです。

注意

  • NASスナップショットの設定を解除した場合、すでに採取されているスナップショットは破棄されます。また、NASスナップショットボリュームも削除されます。

  • スナップショット機能を使用する場合は、SNMPトラップ設定を有効にしてください。SNMPトラップ設定が有効でない場合は、スナップショットの採取結果が通知されません。WebコンソールによるSNMPトラップ設定の変更手順は、『Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイ情報の変更」を参照してください。

  • NASボリュームに対するスナップショット設定が手動モードの場合、本操作はできません。手動モードの設定/変更/解除方法は、ETERNUS ディスクアレイに付属のマニュアルを参照してください。

ポイント

  • 新規にNASスナップショットを設定した場合、指定したRAIDグループにNASスナップショットボリュームが自動で作成されます。

  • スナップショットは、ETERNUS ディスクアレイに設定された時間を基準に採取されます。

  • NASスナップショットを使用中にNASスナップショットボリュームの作成先RAIDグループは変更できません。NASスナップショットの設定を解除後、再設定してください。

  • 新規にNASスナップショットを設定した場合、自動で開始状態になります。

参照

Webコンソールによる設定手順は、『Webコンソール説明書』の「NASスナップショットの設定/変更/解除」を参照してください。

6.6.4.12 スナップショットの参照

採取したスナップショットはクライアントから次のように参照します。

6.6.4.13 スナップショットからの復元

操作ミスにより更新/削除してしまったファイルやフォルダを採取されたスナップショットから復元できます。復元の手順は以下のとおりです。

注意

スナップショット内のデータ不整合を検出した場合は、世代を遡って参照してください。

6.6.4.14 自動スナップショット採取の開始

自動スナップショット採取を開始します。

参照

Webコンソールによる設定手順は、『Webコンソール説明書』の「自動スナップショット採取の開始/停止」を参照してください。

6.6.4.15 自動スナップショット採取の停止

自動スナップショット採取を停止します。

参照

Webコンソールによる設定手順は、『Webコンソール説明書』の「自動スナップショット採取の開始/停止」を参照してください。

6.6.4.16 クォータ設定の追加(ユーザー/グループ)

ユーザー/グループに対するディスク使用量/ファイル数の制限を設定します。

以下の項目を設定します。

ポイント

  • 認証サーバに登録されているユーザーおよびグループに対してクォータを設定できます。

  • CIFSプロトコルで共有フォルダにアクセスする場合は、ユーザーに対してクォータを設定できます。
    NFSプロトコルで共有フォルダにアクセスする場合は、ユーザー/グループに対してクォータを設定できます。

参照

Webコンソールによる手順は、『Webコンソール説明書』の「クォータ設定の追加」を参照してください。

注意

1回のクォータ設定の追加で指定できるユーザー/グループは、以下のとおりです。

  • ユーザー名の合計文字数が2048文字以内

  • グループ名の合計文字数が2048文字以内

    上記の文字数を超えて設定する場合は、クォータ設定の追加を複数回に分けて実施してください。

6.6.4.17 クォータ設定の変更(ユーザー/グループ)

ユーザー/グループに対するディスク使用量/ファイル数の制限を変更します。
変更できる値は以下のとおりです。

参照

Webコンソールによる手順は、『Webコンソール説明書』の「クォータ設定の変更」を参照してください。

6.6.4.18 クォータ設定の削除(ユーザー/グループ)

ユーザー/グループに対するディスク使用量/ファイル数の制限を解除します。

削除後は、対象ユーザー/グループのディスク使用量/ファイル数の制限は「無制限」になります。

参照

Webコンソールによる手順は、『Webコンソール説明書』の「クォータ設定の削除」を参照してください。

6.6.4.19 クォータ設定の追加(共有フォルダ)

共有フォルダに対するディスク使用量/ファイル数の制限を設定します。
以下の項目を設定します。

参照

Webコンソールによる手順は、『Webコンソール説明書』の「クォータ設定の追加」を参照してください。

6.6.4.20 クォータ設定の変更(共有フォルダ)

共有フォルダに対するディスク使用量/ファイル数の制限を変更します。
変更できる項目は以下のとおりです。

参照

Webコンソールによる手順は、『Webコンソール説明書』の「クォータ設定の変更」を参照してください。

6.6.4.21 クォータ設定の削除(共有フォルダ)

共有フォルダに対するディスク使用量/ファイル数の制限を解除します。
削除後は、共有フォルダのディスク使用量/ファイル数の制限は「無制限」になります。

参照

Webコンソールによる手順は、『Webコンソール説明書』の「クォータ設定の削除」を参照してください。

6.6.4.22 NASボリュームおよびNASシステムの性能管理

NASボリュームおよびNASシステムの性能管理が可能です。

詳細は「第7章 性能管理」を参照してください。

参照

Webコンソールによる手順は、『Webコンソール説明書』の「ストレージ装置の性能管理に関する操作」を参照してください。

参考

  • NASポートに対しては、性能監視および閾値監視機能を使用できません。

  • NASボリュームおよびNASシステムに対しては、閾値監視機能を使用できません。

6.6.4.23 シン・プロビジョニングプールの容量管理

NAS用ボリュームの作成先のシン・プロビジョニングプールに対する容量管理を実施します。

詳細は「6.4 シン・プロビジョニング管理」を参照してください。

参照

Webコンソールによる手順は、『Webコンソール説明書』の「シン・プロビジョニングに関する操作」を参照してください。

6.6.4.24 NASファイルシステムの拡張

NASファイルシステムの拡張を実施します。

NASボリュームの拡張

NASボリュームの拡張は、以下の手順で実施します。

  1. NASボリュームの総空き容量を確認します。

    WebコンソールからNASボリュームの総空き容量を確認します。
    総空き容量の大きさに応じて、NASボリュームの容量を拡張してください。

    参照

    WebコンソールによるNASボリュームの総空き容量の表示手順は、『Webコンソール説明書』の「共有フォルダの表示」を参照してください。

  2. NASバックアップの設定を解除します。

    拡張するNASボリュームにNASバックアップが設定済みの場合、NASバックアップの設定を解除します。

    参照

    解除手順は、『AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「NASバックアップ設定の削除」を参照してください。

  3. NASスナップショットを解除します。

    拡張するNASボリュームにNASスナップショットが設定済みの場合、NASスナップショットの設定を解除します。

    参照

    NASスナップショットの設定の解除については「6.6.4.11 NASスナップショットの設定/変更/解除」を参照してください。

  4. NASボリュームの容量を拡張します。

    Webコンソールからシン・プロビジョニングボリューム容量拡張機能を使用して、NASボリュームの容量を拡張します。

    参照

    Webコンソールによる容量の拡張手順は、『Webコンソール説明書』の「シン・プロビジョニングボリュームの容量拡張」を参照してください。

    注意

    • 以下の場合、NASボリュームの拡張はできません。

      • NASボリュームにコピーセッションがある

      • NASボリュームにNASスナップショットを設定している

    • NASバックアップボリュームおよびNASシステムボリュームの拡張はできません。

    • NASボリュームの拡張後にNASバックアップまたはNASスナップショットの運用を継続する場合は、拡張後に再設定してください。

シン・プロビジョニングプールの拡張

NASボリュームの作成先のシン・プロビジョニングプールの拡張は、以下の手順で実施します。

  1. シン・プロビジョニングプールの容量を確認します。
    NASボリュームの作成先のシン・プロビジョニングプールの容量を確認します。
    6.6.4.23 シン・プロビジョニングプールの容量管理」を参照してください。
    シン・プロビジョニングプールの空き容量の大きさに応じて、次の手順でシン・プロビジョニングプールの容量拡張を行ってください。

  2. シン・プロビジョニングプールの容量を拡張します。
    Webコンソールからシン・プロビジョニングプールの容量拡張を行います。

    参照

    容量の拡張手順は、『Webコンソール説明書』の「シン・プロビジョニングプールの容量拡張/フォーマット/閾値変更/削除」を参照してください。

    シン・プロビジョニングプールの容量拡張には、未使用のディスクが必要です。容量拡張を行う前に、必要に応じてディスクを増設してください。
    ディスクの増設手順はETERNUS ディスクアレイに付属のマニュアルを参照してください。

6.6.4.25 NAS環境の解体

NAS環境の解体手順を説明します。

以下の手順で削除します。

表6.8 NAS環境の解体

順番

項目

Webコンソール説明書の記載箇所

1

NASスナップショットの解除

NASスナップショットの設定/変更/解除

2

認証サーバの削除

認証サーバの設定

3

DNSサーバの削除

DNSサーバの設定

4

NASインターフェースの削除

NASインターフェースの削除

5

NASバックアップ設定の削除

NASバックアップ設定の削除

6

共有フォルダの削除

共有フォルダの削除

7

NASボリュームの削除

ボリュームの削除

注意

本手順を実施してNAS環境を解体した場合、NASボリュームおよびNASバックアップボリュームに格納されたデータはすべて消去されます。本手順は、NAS環境を解体するとき以外は実施しないでください。

NASスナップショットの解除

NASスナップショットの設定を解除します。

NAS環境を解体する場合は、すべてのNASボリュームに対するNASスナップショットの設定を解除してください。NASスナップショットの設定を個別に解除する場合は、対象のNASボリュームを指定して削除してください。

注意

NASスナップショットの設定を解除した場合、すでに採取されているスナップショットは破棄されます。また、NASスナップショットボリュームも削除されます。

認証サーバの削除

認証サーバの設定を削除します。

NAS環境を解体する場合は、ドメイン情報とすべての認証サーバ情報を削除してください。

参照

削除手順は、『Webコンソール説明書』の「認証サーバの設定」を参照してください。

ポイント

認証サーバの削除後は、クォータを追加/変更/削除できません。
クォータ対象のNASボリュームを削除すると、クォータの設定も削除されます。

DNSサーバの削除

DNSサーバの設定を削除します。

NAS環境を解体する場合は、プライマリサーバとセカンダリサーバのすべての情報を削除してください。

参照

削除手順は、『Webコンソール説明書』の「DNSサーバの設定」を参照してください。

NASインターフェースの削除

NASインターフェースを削除します。

NAS環境を解体する場合は、すべてのNASインターフェースを削除してください。NASインターフェースを個別に削除する場合は、任意のNASインターフェースを指定して削除してください。

参照

削除手順は、『Webコンソール説明書』の「NASインターフェースの削除」を参照してください。

ポイント

以下の2つの条件を満たす場合、ポートの冗長化は解除されます。

  • 割当て先ポートからすべてのNASインターフェースが削除される

  • 割当て先ポートに冗長化ポートが設定されている

NASバックアップ設定の削除

NASバックアップ設定を削除します。

NASバックアップボリューム削除で"Yes"を選択し、コピーグループ、コピーペア、およびNASバックアップボリュームを削除してください。

参照

削除手順は、『AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「NASバックアップ設定の削除」を参照してください。

参考

すべての共有フォルダを削除した場合でも、NASバックアップ設定は削除されません。NASファイルシステムの再構築を行う場合など、NASバックアップ設定を削除するときは、Webコンソールから削除してください。

共有フォルダの削除

共有フォルダを削除します。

NAS環境を解体する場合は、すべての共有フォルダを削除してください。共有フォルダを個別に削除する場合は、任意の共有フォルダを指定して削除してください。

参照

削除手順は、『Webコンソール説明書』の「共有フォルダの削除」を参照してください。

注意

  • 共有フォルダ配下に作成したファイルおよびフォルダを事前に削除してください。
    共有フォルダ配下にファイルまたはフォルダが存在している場合、共有フォルダの削除がエラーになります。

  • ホームディレクトリ用の共有フォルダ"homes"を削除する場合は、"homes"を削除する前に、ETERNUS ディスクアレイの「NASデータ削除」機能を利用して、"homes"配下のすべてのファイルおよびフォルダ(ホームディレクトリも含みます)を削除してください。ETERNUS ディスクアレイの「NASデータ削除」機能の詳細は、ETERNUS ディスクアレイに付属のマニュアルを参照してください。

  • クライアントからアクセス中の共有フォルダを削除できない場合があります。
    共有フォルダへのアクセスを停止したあと、削除してください。

NASボリュームの削除

NASボリュームを削除します。

参照

削除手順は、『Webコンソール説明書』の「ボリュームの削除」を参照してください。

参考

すべての共有フォルダを削除した場合でも、NASボリュームは削除されません。NASボリュームを削除する場合は、Webコンソールから削除してください。

ポイント

以下の場合、WebコンソールからNAS用ボリュームを削除できません。

  • NASボリュームに共有フォルダが存在する場合

  • NASバックアップボリュームがマウントされている場合

  • NASシステムボリュームの場合

NASシステムボリュームは、ETERNUS ディスクアレイから削除してください。削除手順は、ETERNUS ディスクアレイに付属のマニュアルを参照してください。