シン・プロビジョニングプールの使用容量の閾値を監視します。
シン・プロビジョニングプールごとに設定されている「注意閾値」と「警告閾値」の値および閾値監視状態を表示します。「注意閾値」と「警告閾値」は、ストレージ装置で用意されている、シン・プロビジョニングプールの使用容量の閾値です。
閾値監視状態は、以下のアイコンおよび文字列で表示されます。
閾値監視状態 | 意味 |
---|---|
| シン・プロビジョニングプールの使用率が注意閾値未満です。 |
| シン・プロビジョニングプールの使用率が注意閾値以上、警告閾値未満です。 |
| シン・プロビジョニングプールの使用率が警告閾値以上です。 |
シン・プロビジョニングプールの「注意閾値」と「警告閾値」には、シン・プロビジョニングプール作成時にストレージ装置によって初期値が設定されています。必要に応じて容量閾値の設定変更を行ってください。
Webコンソールから設定を行ってください。
閾値超えが発生した場合の本製品による対応の流れは以下のとおりです。
状態変化の検出
閾値超えが発生した場合、本製品はストレージ装置のシン・プロビジョニングプール状態の変化を通知するSNMPトラップをWebコンソールのイベントログおよびDashboardに表示します。
最新の状態に更新
装置の部品ステータスの自動更新をサポートしていない装置の場合、イベント表示を確認後、該当するストレージ装置に対して[設定の再読み込み]を実施します。
装置の部品ステータスの自動更新をサポートしている装置の場合、[設定の再読み込み]の実施は不要です。装置の部品ステータスの自動更新をサポートしている装置は、「2.5 装置の部品ステータスの監視」を参照してください。
シン・プロビジョニングプールの状態確認
シン・プロビジョニングプールの状態を確認します。閾値超えの内容に応じてディスク増設などの対応を行います。
参照
パケット喪失などの理由でシン・プロビジョニングプール状態変化を通知するSNMPトラップを受信できなかった場合、本製品からストレージ装置に対するシン・プロビジョニングプール情報のポーリングにより、状態変化を検出します。当該ポーリングは1時間間隔(デフォルト)のため、状態変化発生から検出までの時間は1時間以内となります。ポーリングの間隔はポーリングサービス設定ファイルで変更可能です。「A.8 ポーリングサービス設定ファイル説明」を参照してください。
参考
LogicalVolumeごとに設定されている「注意閾値」の閾値超えについてはSNMPトラップで通知されません。LogicalVolumeの「注意閾値」は、ストレージ装置で用意されている、LogicalVolumeの未割当て容量に関する閾値です。
ファームウェア版数がV11L40以降のETERNUS DX S5 series, DX8900 S4, ETERNUS AF S3 seriesにおいてDeduplicationまたはCompressionが有効になっているシン・プロビジョニングプール内のコンテナボリュームの容量が枯渇した場合、本製品は、シン・プロビジョニングプールの閾値監視状態およびコンテナボリュームの閾値監視状態に"Caution"を表示します。