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ETERNUS SF Storage Cruiser 16.8 運用ガイド
FUJITSU Storage

1.2.2 障害管理

本製品の障害管理機能には、以下の3つの特長があります。

障害管理機能は、対象装置をマネージャーに登録することで監視を開始し、マネージャー稼働中は監視処理を継続します。

ポイント

“装置ステータス”は、装置の総合ステータスを指します。

注意

障害監視は、LAN経由で行います。このため、LAN接続できない装置の障害監視はできません。

装置からのイベント通知による非同期障害イベント監視

本製品は、装置からのSNMPトラップやエージェントからの監視情報を、的確にデコードして非同期なイベントとして表示します。表示するSNMPトラップの内容は、通常のSNMP MIBコンパイラでのデコードより詳細でわかりやすく、スムーズな運用を支援します。

XMLファイルを用いて、表示するイベントの詳細なカスタマイズ(表示/非表示など)が可能です。したがって、環境に合わせて運用できます。

イベントはSystemwalker Centric Manager連携やユーザーが自由に編集可能なShellファイルに連携できるため、環境に合わせた対応が容易です。

参照

カスタマイズ方法の詳細は、「A.5 SNMPトラップXML定義ファイル説明」を参照してください。

装置ポーリング機能による障害監視(マネージャーによる自動処理)

装置ポーリング機能は、LANに接続されている全装置について、本製品が定期的にSNMP、ping、または独自プロトコルを利用して装置の状態を監視する機能です。本機能によって、装置からSNMPトラップを受信できなかった場合も装置状態の変化を検知できるとともに、各装置と本製品運用管理サーバ間のネットワーク異常を検知できます。

状態変化は、イベントログと装置ステータスに反映されます。

本機能は、手動組込み装置に対しても有効です。

現時点の装置状態の確認による障害監視

装置の部品ステータスの自動更新をサポートしている装置の場合、本製品は、装置から装置ステータスと装置の部品ステータスを自動で取得します。このため、装置に対して最新情報の取得操作は不要です。装置の部品ステータスの自動更新をサポートしている装置は、「2.5 装置の部品ステータスの監視」を参照してください。

装置の部品ステータスの自動更新をサポートしていない装置の場合、本製品は、装置から装置ステータスを自動で取得しますが、装置の部品ステータスを自動で取得しません。最新の装置の部品ステータスを確認するには、装置に対して最新状態の取得操作を行う必要があります。最新状態の取得操作を行うことで、現時点の装置の状態によって装置の部品ステータスが変化します。

障害が発生すると、装置ステータスが、状態に応じた表示に変化します。