区切り文字
引用符文字
データの両端の空白
データの両端の空白文字(スペース、タブ)は削除されます。空白文字をデータに含める場合は、引用符で囲む必要があります。
文字データ
区切り文字、引用符文字、「\」を文字データとして記述する方法には、以下の2つがあります。
CSVSourceクラスのsetEnableEscapeChar()に指定する引数の値により、いずれかを選択します。
引数の値がfalseの場合
区切り文字をデータとして記述する方法
データを引用符文字で囲みます。
引用符文字をデータとして記述する方法
データを引用符文字で囲み、データとして処理する引用符文字を2文字続けて記述します。
データの途中に引用符文字を記述する場合には、データが引用符文字で囲まれていない場合に限り、そのまま記述することも可能です。
「\」をデータとして記述する方法
「\」をそのまま記述します。
引数の値がtrueの場合
区切り文字をデータとして記述する方法
データを引用符文字で囲むか、区切り文字の前に「\」を付加します。
引用符文字をデータとして記述する方法
データとして処理する引用符文字の前に「\」を付加します。
データの途中に引用符文字を記述する場合には、データが引用符文字で囲まれていない場合に限り、そのまま記述することも可能です。
「\」をデータとして記述する方法
データとして処理する「\」の前に「\」を付加します。
区切り文字、引用符文字、「\」をデータとして記述する具体例を以下に示します(例では、区切り文字に「,」を指定していることを前提にしています)。
例
「$1,200」、「He said "Hello."」、「\100」をデータとしたい場合、以下のようにCSVファイルに記述してください。
CSVSourceクラスのsetEnableEscapeChar()の引数の値がfalseの場合
"$1,200", "He said ""Hello.""", "\100"
CSVSourceクラスのsetEnableEscapeChar()の引数の値がtrueの場合(注)
"$1,200", "He said \"Hello.\"", "\\100"
注)「"$1,200"」の代わりに「$1\,200」と記述することもできます。
改行文字
引用符で囲まれたデータ内の改行文字(CR/LF/CRLF)は、出力先が属性値および要素にかかわらず、そのままXML文書へ出力されます。
引用符で囲まれたデータ内の改行文字(CR/LF/CRLF)は、文字参照(
 
)には変換されません。
改行文字を含むデータを持つXML文書を、XMLプロセッサに与えた場合、XML1.0により以下のように変換されます。
データを要素に指定した場合:
要素に改行文字(CR/LF/CRLF)を含む場合、すべてLF(0x0A)に変換されます。
データを属性値に指定した場合:
属性値に改行文字(CR/LF/CRLF)を含む場合、すべて空白(0x20)に変換されます。