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Systemwalker Desktop Patrol リファレンスマニュアル
FUJITSU Software

1.25 dtplocaldic.exe(ユーザー資産ソフトウェア辞書作成)

機能概要

本コマンドは、各PCで収集された製品情報からソフトウェア辞書の定義を作成し、ソフトウェア辞書のユーザー定義に追加するコマンドです。

ライセンス管理を行うソフトウェアの追加を行う際に、必要に応じて適時実行します。

また、SAMACのソフトウェア辞書をユーザー定義に追加します。

記述形式

dtplocaldic.exe

[/g ソフトウェア辞書グループ名] [/u ユーザーID] [/p PC名] [/a] [/d]

または

dtplocaldic.exe

/s SAMAC辞書ファイル [/v ベンダ名] [/t ソフトウェア種別] [/g ソフトウェア辞書グループ名]

オプション

/g ソフトウェア辞書グループ名

管理するグループ名を指定します。指定できる文字は、全角30文字、半角60文字以内です。

指定されたグループ名はメインメニューの以下の位置に追加されます。

[環境設定]-[監査ソフトウェアの設定]画面の[ソフトウェア辞書]-[ユーザー定義]-[グループ名]ツリー

本オプションを省略した場合は、メインメニューの以下のグループ名がデフォルト値として使用されます。

[環境設定]-[監査ソフトウェアの設定]画面の[ソフトウェア辞書]-[ユーザー定義]-[導入ソフトウェア]ツリー

SAMACのソフトウェア辞書をユーザー定義に追加するときに本オプションを省略した場合は、メインメニューの以下のグループ名がデフォルト値として使用されます。

[環境設定]-[監査ソフトウェアの設定]画面の[ソフトウェア辞書]-[ユーザー定義]-[SAMAC]ツリー

/u ユーザーID

指定したユーザーIDの製品情報をもとに、ソフトウェア辞書の定義の作成を行います。ユーザーIDで絞込みを行うことで、すべてのユーザーの情報と比較して、作成される定義の情報量を少なくできます。

/p PC名

指定したPC名の製品情報をもとに、ソフトウェア辞書の定義の作成を行います。PC名で絞込みを行うことにより、ライセンス管理モデルPCのような運用を行えます。

/a

ソフトウェア辞書に同一のソフトウェア名が存在した場合でも、ソフトウェア名を変名して追加します。変名後のソフトウェア名の末尾には“(Duplicate)”が付加されます。

/d

ソフトウェア辞書に同一のソフトウェア名が存在した場合、その追加できなかった定義のソフトウェア名を標準出力します。/aオプションを同時に指定した場合は、変名したソフトウェア名を標準出力します。

/s SAMAC辞書ファイル

SAMACのソフトウェア辞書のファイルを絶対パスで指定します。指定したSAMACのソフトウェア辞書をもとに、ソフトウェア辞書のユーザー定義を作成します。

/v ベンダ名

SAMACのソフトウェア辞書に登録されているベンダ名をもとに、ソフトウェア辞書のユーザー定義を作成します。指定したベンダ名で絞り込みを行うことで、作成される定義の情報量を少なくできます。

/t ソフトウェア種別

SAMACのソフトウェア辞書に登録されているソフトウェア種別をもとに、ソフトウェア辞書のユーザー定義を作成します。指定したソフトウェア種別で絞り込みを行うことで、作成される定義の情報量を少なくできます。

本オプションを省略した場合は、ソフトウェア種別が「有償ソフトウェア」、「フリーソフトウェア」、「ドライバー・ユーティリティ等」、「ホットフィックス」、「アドウェア系」の情報をもとにユーザー定義を作成します。ソフトウェア種別が「不明」の情報をもとにユーザー定義を作成する場合は、本オプションに“unknown”を指定してください。

指定できるソフトウェア種別を以下に示します。複数指定する場合はカンマ区切りで指定してください。

  • paid (有償ソフトウェア)

  • free (フリーソフトウェア)

  • driver(ドライバー・ユーティリティ等)

  • hotfix(ホットフィックス)

  • adware (アドウェア系)

  • unknown (不明)

ポイント

  • ライセンス管理モデルPCについて

    ライセンス管理対象のソフトウェア製品が導入済みのPCを表します。

    ライセンスを管理したいソフトウェア製品をあらかじめ特定のPCにインストールしておき、インベントリ収集しておきます。ユーザー資産ソフトウェア辞書作成コマンドでこのPC名を指定して実行することで、ライセンス管理対象とするユーザー定義の情報量を少なくできます。

復帰値

0: 正常終了

0以外: 異常終了

コマンド格納場所

CSの以下のフォルダ

CSのインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\bin

実行に必要な権限/実行環境

注意事項

使用例

“user01”、“PC01”の製品情報をもとに、グループ名“部門資産アプリ”でユーザー定義を作成します。

"C:\Program Files\Fujitsu\Systemwalker Desktop Patrol\FJSVsbtrs\bin\dtplocaldic.exe" /g 部門資産アプリ /u user01 /p PC01

SAMACのソフトウェア辞書でユーザー定義を作成します。

"C:\Program Files\Fujitsu\Systemwalker Desktop Patrol\FJSVsbtrs\bin\dtplocaldic.exe" /s "C:\temp\samac.dic"

実行結果/出力形式

実行後、以下のメッセージを出力します。

処理が失敗した場合は、エラーメッセージが出力されます。詳細は、“3.3.15 ユーザー資産ソフトウェア辞書作成コマンドで出力するメッセージ”を参照してください。