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Data Analytics Smarter Hub V1.1.0 機能説明書
FUJITSU Software

第3章 システム構成

以下の構成をサポートします。

  • シングルノード構成

    本製品と分析処理の実行環境を同一のインスタンスに配置する構成です。

  • マルチノード構成

    分析処理の実行環境を本製品の仮想アプライアンスから別ノードに分離する構成です。

    Kubernetes を利用します。マルチノード構成は、Amazon EC2を利用する場合に利用できます。

    本製品の仮想アプライアンスをマルチノード構成のマネージャーノードに設定します。

本製品をオンプレミス環境で使用する場合のシステム構成

本製品をオンプレミス環境で使用する場合のシステム構成例は、以下のとおりです。

データレイクを内部ネットワークに配置した場合の構成例です。

図 3.1 本製品をオンプレミス環境で使用する場合のシステム構成例(VMware環境、KVM環境の場合)
本製品をオンプレミス環境で使用する場合のシステム構成例(VMware環境、KVMの場合)

  1. オンプレミス環境で本製品を利用する場合、クライアントPCから本製品がインストールされた仮想マシンに直接アクセスします。
  2. Pythonパッケージの取得のためにPyPI(The Python Package Index)を利用する場合、インターネットを介してアクセスします。

本製品をパブリッククラウド環境で使用する場合のシステム構成

本製品をパブリッククラウド環境で使用する場合のシステム構成例は、以下のとおりです。

図 3.2 シングルノード構成の構成例
シングルノード構成の構成例

図 3.3 マルチノード構成の構成例
マルチノード構成の構成例

  1. インターネット接続でオンプレミス環境からパブリッククラウド環境の本製品を利用します。
  2. セキュリティを確保するため、本製品をプライベートサブネット上に配置し、インターネットに直接公開しません。
  3. Pythonパッケージの取得のためにPyPIを利用する場合、インターネットを介してアクセスします。
  4. オンプレミス環境と同様、パブリッククラウドのコンピューティング環境からインターネットへの接続は、プロキシサーバー経由になることがあります。(プロキシを使用するかどうかはお客様のクラウド運用ポリシーに依存します)

システムの構成要素

表 3.1 システムの構成要素
構成要素 条件 説明
本製品 必須 サーバー仮想化ソフトウェアまたはパブリッククラウド上の仮想アプライアンスとして動作します。
データレイク 必須

データ、分析結果など、分析に関連するファイルを蓄積する領域のことです。

本製品は、データレイクとしてAmazon S3、SMB、HDFSをサポートします。

少なくとも1つのデータレイクが必要です。

データベース 任意

分析対象データが格納されたデータベースのことです。

本製品は、データベースとしてAmazon Athenaをサポートします。

クエリエンジン 任意 データレイク上のデータに対して標準SQLによるクエリを実行できる機能です。本製品は、クエリエンジンとしてAmazon Athenaをサポートします。
クライアントPC 必須

本製品のWeb UIの操作端末です。

Web UIは、「機能説明書」の「1.5 Web UI」を参照してください。

外部のWindowsクライアントツールを使用する場合、その操作端末としても使用されます。

Amazon EKS 任意 マルチノード構成の場合、Amazon EKSが必要です。
分析実行環境 任意

Amazon EKSのワーカーマシンをワーカーノードと呼びます。

マルチノード構成の場合、分析実行環境としてワーカーノードを利用します。

ワーカーノードを同じインスタンスタイプで束ねたものをノードグループと呼びます。

ユーザーデータ領域 必須

ユーザーデータ領域用のストレージプールとして必要です。

VMware環境、KVM環境の場合、プロジェクト領域用のストレージプールも合わせて配置します。

「導入・運用・保守ガイド」の「1.2 ストレージの構成設計」を参照してください。

プロジェクト領域 必須

Amazon EC2環境の場合、プロジェクト領域用のストレージプールとしてAmazon EFSが必要です。

「導入・運用・保守ガイド」の「1.2 ストレージの構成設計」を参照してください。

DNSサーバー 必須

Domain Name System(DNS)の「名前解決」の機能を提供するサーバーです。

本製品では以下の目的でDNSサーバーを使用します。

  • Web UIの名前解決

    クライアントPCのWebブラウザーからWeb UIへアクセスする際のホスト名解決をするために使用されます。

  • 外部サービスのホスト名の名前解決

    本製品が外部サービス(PyPI)にアクセスする際のサービスのホスト名解決をするために使用されます。

  • コンテナの名前解決

    コンテナに仮想ホスト方式でアクセスする場合、クライアントPCのコンテナのホスト名解決をするために使用されます。事前に、本製品およびコンテナのホスト名をDNSサーバーに登録しておく必要があります。

NTPサーバー 任意 NTPによる時刻同期を行う場合に必要です。外部認証を行う場合は必須です。
認証サーバー 任意 外部認証(Active Directory)を使用する場合に必要です。
IdPサーバー 任意

SAML認証のIdentity Provider(IdP)の機能を提供するサーバーです。

本製品でSAML2.0のIDフェデレーションを使用する場合、ADFSサーバーとの連携をサポートします。

「導入・運用・保守ガイド」の「1.4.3.1.1 外部認証の設計」を参照してください。

プロキシサーバー 任意

直接インターネットに接続できないコンピューターに代わって、インターネット上のWebアプリケーション、サービスへのアクセスを行います。

本製品では以下のアクセスでプロキシサーバーが利用されることがあります。

  • データレイク、データベースへのアクセスをプロキシ経由で行う場合
  • インターネット上のサービス(PyPIなど)への接続が必要な場合