nficcntlコマンドは、通信資源の状態変更を行います。
状態変更には以下の操作があります。
資源操作
FNAセションの一括切断
[FNAonTCP/IP通信の場合]
資源操作
/usr/sbin/nficcntl -t { shost | dhost | enrsc | apcrsc | vlu | vpu | rhost } -r 資源名 { -a | -d | -f } [-n FIC識別子]
[TN通信の場合]
資源操作
/usr/sbin/nficcntl -t { shost | dhost | enrsc | apcrsc | vlu | host | rhost } -r 資源名 { -a | -d | -f } [-n FIC識別子]
資源操作
操作したい資源の資源種別を指定します。
指定した資源名の状態を操作します。
資源を活性化します。
資源を非活性化します。
FNAセションが存在する場合、FNAセションが解放されるのを待ち合わせて対象資源を非活性化します。
資源を強制非活性化します。
FNAセションが存在する場合、FNAセションを強制的に解放した後、対象資源を非活性化します。
FIC識別子を指定して操作します。
本オプションを省略した場合は、FIC識別子“01”を操作します。
資源種別の指定と操作される資源の関係を表5.4に示します。
指定値 | 資源種別 | FNAonTCP/IP通信の場合 | TN通信の場合 |
---|---|---|---|
shost | 富士通メインフレーム側自ホストシステム | ○ | ○ |
dhost | 相手ホストシステム | ○ | ○ |
enrsc | 相手通信資源 | ○ | ○ |
apcrsc | AIMプロシジャ資源 | ○ | ○ |
vlu | 自通信資源(LU資源) | ○ | ○ |
vpu | 端末制御装置(PU資源) | ○ | - |
rhost | 自システムIP資源(端末向け) | ○ | ○ |
host | TN接続相手ホスト資源 | - | ○ |
状態を操作する資源名を指定します。
FIC識別子を01から99の数字で指定します。
AIMプロシジャ資源(apcrsc01)を活性化する場合
# /usr/sbin/nficcntl -t apcrsc -r apcrsc01 -a -n 10 INFO: 30001: NETSTAGE/FIC(10)のnficcntlコマンドを受け付けました。 #
AIMプロシジャ資源(apcrsc01)を順次非活性化する場合
# /usr/sbin/nficcntl -t vlu -r apcrsc01 -d -n 10 INFO: 30001: NETSTAGE/FIC(10)のnficcntlコマンドを受け付けました。 #
AIMプロシジャ資源(apcrsc01)を強制非活性化する場合
# /usr/sbin/nficcntl -t apcrsc -r apcrsc01 -f -n 10 INFO: 30001: NETSTAGE/FIC(10)のnficcntlコマンドを受け付けました。 #
0 : コマンドが正常終了しました。
0以外: コマンドが異常終了しました。
注意
本コマンドの実行結果は、システムログファイルを参照して確認してください。または、nficstatコマンドにより、資源の状態を確認してください。
nficdefapコマンドを実行中の場合、30002メッセージ、30012メッセージまたは31112メッセージを出力してエラー復帰することがあります。