enrsc定義文は、相手ホストシステムの通信資源情報を定義します。
enrsc name=相手通信資源名 dhost=相手ホストシステム名 [gblname=相手ホストシステム内のグローバル名]
代表名または個別名となる相手通信資源の名前(enrsc名)を8文字以内で指定します。
通信する富士通メインフレームの応用プログラム名を英小文字で指定します。応用プログラムと異なる場合にはgblnameオペランドで応用プログラム名を指定します。
本相手通信資源が所属する相手ホストシステム名(dhost名)を指定します。
相手ホストシステム内のグローバル名またはACB名を、8文字以内で指定します。
グローバル名またはACB名として記述できる文字は、以下の文字となります。ただし、先頭文字に数字は指定できません。
文字種 | 表記 |
---|---|
英小文字 | “a”~“z” |
数字 | “0”~“9” |
特殊文字 | “#”、“@” |
オペランドを省略した場合、相手ホストシステム内のグローバル名またはACB名として相手通信資源名が設定されます。
異なる富士通メインフレーム上の同じ名前の応用プログラムと接続する場合は、相手通信資源名にはNETSTAGE/FICで一意な名前を指定し、gblnameオペランドに相手ホストシステム内のグローバル名またはACB名を指定します。
応用プログラムのグローバル名が振分け先となる富士通メインフレームごとに同じである場合は、相手ホストシステム内のグローバル名を指定します。
応用プログラムのグローバル名が振分け先となる富士通メインフレームごとに異なる場合は、相手ホストシステム内のACB名を指定します。
注意
サーバ負荷分散装置を経由して複数の富士通メインフレームと接続するとき、NETSTAGE/FICのenrsc定義文は以下のように指定してください。
通信条件 | NETSTAGE/FICの定義方法 | ||
---|---|---|---|
富士通メインフレームごとの応用プログラム名 | 端末との通信に使用する応用プログラムの名前 | enrsc定義文 | |
nameオペランド | gblnameオペランド | ||
富士通メインフレームごとの応用プログラム名(グローバル名)が同じである場合 | 富士通メインフレームの応用プログラム名(グローバル名)を使用する場合 | 富士通メインフレームの応用プログラム名(グローバル名)を指定します | 省略できます |
応用プログラム名(グローバル名)と異なる代表名を使用する場合 | 端末との通信に使用する代表名を指定します | 富士通メインフレームの応用プログラム名(グローバル名)を指定します | |
富士通メインフレームごとの応用プログラム名(グローバル名)が異なる場合 | - | 端末との通信に使用する代表名を指定します | 応用プログラムのACB名を指定します |
サーバ負荷分散装置を経由して複数の富士通メインフレームの応用プログラムと通信を行う場合、負荷分散対象の応用プログラムでは、以下のように定義してください。
VTAMのAPPL定義文の定義方法 | ||
---|---|---|
グローバル名 | ACBNAME | GPNAME |
応用プログラムの名前(グローバル名)を指定します | 応用プログラムのACB名を指定します。 | 富士通メインフレーム側からセションの確立を行うとき、代表名を指定して端末と接続する場合、NETSTAGE/FICのenrsc定義文のnameオペランドの値を指定します。 |