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NETSTAGE/FIC V1.0 説明書セション振分けオプション編
FUJITSU Software

4.4.3 相手通信資源定義文(enrsc

enrsc定義文は、相手ホストシステムの通信資源情報を定義します。

記述形式
enrsc name=相手通信資源名
      dhost=相手ホストシステム名
     [gblname=相手ホストシステム内のグローバル名]
オペランド
name

代表名または個別名となる相手通信資源の名前(enrsc名)を8文字以内で指定します。

通信する富士通メインフレームの応用プログラム名を英小文字で指定します。応用プログラムと異なる場合にはgblnameオペランドで応用プログラム名を指定します。

dhost

本相手通信資源が所属する相手ホストシステム名(dhost名)を指定します。

gblname

相手ホストシステム内のグローバル名またはACB名を、8文字以内で指定します。

グローバル名またはACB名として記述できる文字は、以下の文字となります。ただし、先頭文字に数字は指定できません。

文字種

表記

英小文字

“a”~“z”

数字

“0”~“9”

特殊文字

“#”、“@”

オペランドを省略した場合、相手ホストシステム内のグローバル名またはACB名として相手通信資源名が設定されます。

異なる富士通メインフレーム上の同じ名前の応用プログラムと接続する場合は、相手通信資源名にはNETSTAGE/FICで一意な名前を指定し、gblnameオペランドに相手ホストシステム内のグローバル名またはACB名を指定します。

  • 応用プログラムのグローバル名が振分け先となる富士通メインフレームごとに同じである場合は、相手ホストシステム内のグローバル名を指定します。

  • 応用プログラムのグローバル名が振分け先となる富士通メインフレームごとに異なる場合は、相手ホストシステム内のACB名を指定します。

注意

サーバ負荷分散装置を経由して複数の富士通メインフレームと接続するとき、NETSTAGE/FICのenrsc定義文は以下のように指定してください。

通信条件

NETSTAGE/FICの定義方法

富士通メインフレームごとの応用プログラム名

端末との通信に使用する応用プログラムの名前

enrsc定義文

nameオペランド

gblnameオペランド

富士通メインフレームごとの応用プログラム名(グローバル名)が同じである場合

富士通メインフレームの応用プログラム名(グローバル名)を使用する場合

富士通メインフレームの応用プログラム名(グローバル名)を指定します

省略できます

応用プログラム名(グローバル名)と異なる代表名を使用する場合

端末との通信に使用する代表名を指定します

富士通メインフレームの応用プログラム名(グローバル名)を指定します

富士通メインフレームごとの応用プログラム名(グローバル名)が異なる場合

端末との通信に使用する代表名を指定します

応用プログラムのACB名を指定します

  • サーバ負荷分散装置を経由して複数の富士通メインフレームの応用プログラムと通信を行う場合、負荷分散対象の応用プログラムでは、以下のように定義してください。

    VTAMのAPPL定義文の定義方法

    グローバル名

    ACBNAME

    GPNAME

    応用プログラムの名前(グローバル名)を指定します

    応用プログラムのACB名を指定します。
    振分け対象の応用プログラム名(グローバル名)が富士通メインフレームごとに異なる場合、ACBNAMEオペランドには同じ名前が指定されている必要があります。

    富士通メインフレーム側からセションの確立を行うとき、代表名を指定して端末と接続する場合、NETSTAGE/FICのenrsc定義文のnameオペランドの値を指定します。